誕生国:アメリカ
誕生年:1987年
タイプ:セミフォーリン
毛種:短毛種と長毛種
目色: 被毛の色に準ずる
公認毛色:ブラック・ラベンダー・シェーデットシルバー・ブルースモーク・ブラウンタビーなど全ての毛色
体重:オス 4.8kg~6.5kg/メス 2.9kg~4.5kg
羊のようなクルクルの巻き毛に、丸い頭に短めの鼻という愛嬌のある顔立ちがまるでぬいぐるみのようなセルカークレックス。世界でも非常に珍しい猫と言われています。セルカークレックスの巻き毛は優性遺伝で、特に首まわり、尻尾などに顕著に現れます。
セルカークレックスの歴史
セルカークレックスの起源は、1987年にモンタナ州の動物保護施設で、バヒーズという女性が、雑種の猫の中からブルークリーム&ホワイトの髭と被毛がカールした猫を見つけたのが始まりとされています。そして1988年7月にその猫とペルシャ猫と交配したところ、6匹の子猫が産まれ、その半分の3匹が巻き毛のコート、のこりの3匹が直毛でした。さらにヒマラヤン、エキゾチック、ブリティッシュショートヘアーなどとも掛け合わされ、現在のセルカークレックスが誕生します。ちなみに、動物保護施設の近くにある「セルカーク山脈」と、縮れ毛のウサギの「アストレックス・ラビット」から名付けられたようです。
セルカークレックスの特徴
全体的に骨格が良く、筋肉質でどっしりした印象です。ペルシャの血が入っているからか鼻が少し潰れています。大きくて丸い目、離れ気味についているツンとした丸い耳をもち、“歩くテディベア”と例えられることもあります。
セルカークレックスの被毛
生まれたときは巻き毛ですが、生後約半年で一度抜け落ちます。その後2歳くらいになるまでの間に、徐々に特徴的な巻き毛が完成していきます。元になった保護施設の猫がロングヘアの遺伝子を持っていたため、セミロングやロングヘアタイプの猫もいます。被毛の1本1本すべてがカールしています。
セルカークレックスの性格
ペルシャ譲りのおとなしく落ち着きもありながら、とても人懐こく、甘えん坊な性格の猫が多いです。羊の皮をかぶった猫と呼ばれるくらい、のんびりしています。ただし、我慢強さゆえ、病気などに気付きにくい場合があるので注意が必要です。
セルカークレックスの生活環境
動作はゆっくりですが、遊び好きな猫ですので、身体をたくさん動かせてあげましょう。身体が大きくなりますので、キャットタワーを設置する時は、足場がしっかりと安定したものを選んでください。とても甘えん坊で飼い主にべったりな猫も多いので、服に抜け毛がたっぷりつくことは避けられないでしょう。また、このボリュームの巻き毛のおかげで冬の寒さには強いですが、夏の暑さには弱いです。夏場の室温調節には気を付けてください。
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セルカークレックスのお手入れ
セルカークレックスの被毛はボリューム感があり、抜け毛もそれなりに多いため、毎日ブラッシングし清潔さとフワフワをキープしましょう。巻き毛は皮脂が多く、抜け毛が体にとどまりやすいため、手入れを怠ると皮膚病の原因になることがあります。
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セルカークレックスの注意すべき点
セルカークレックスは自然発生種が基礎になっているため、基本的には頑健な猫種です。しかし、ブリーディングの過程で交配されたペルシャには遺伝性疾患が多く、腎不全を引き起こす多発性のう胞腎や、肥大型心筋症などの素因を受け継いでいる可能性はあります。
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