英表記:Bombay
誕生国:アメリカ
誕生年:1958年
タイプ:セミコビータイプ
毛種:短毛種
目色:ゴールド・カッパー
公認毛色: ブラック
体重:オス 3.8kg~5.2kg/メス 2.5kg~3.8kg
 

筋肉質な体つきとしなやかな身のこなしは小さな黒豹さながら。黒豹が生息するインドの都市ボンベイからその名がつけられました。被毛だけではなく、お鼻も肉球も真っ黒。そんなクールな見た目とは裏腹に、飼いやすい猫として知られています。

 

ボンベイの歴史

1958年、アメリカのケンタッキー州に猫舎を持つニッキー・ホーナーが小型の黒豹を目指して、チャンピオン猫であるセーブルのバーミーズと金色の瞳を持ったブラックのアメリカンショートヘアーを交配させたのがはじまりです。その時に生まれた子猫は「貧弱なアメリカンショートヘアー」にしか見えず、ニッキーはそれから数年かけて理想の黒い猫を作ろうと試行錯誤を繰り返しました。そして1976年、ようやくボンベイは新しい猫種としてCFAに登録され、以降1980年代には多くの猫血統登録団体も公認登録を行いました。

ボンベイの特徴

小型の黒豹のような体格に、ゴールドからカッパーの大きくやや離れた目を持っています。大きな目は1ペニー硬貨のサイズとも言われます。また、無駄のない美しい筋肉を持ち、脚は長く、しっぽはムチのように先端に向かい細くなっています。

ボンベイの被毛

ボンベイの被毛は短毛で皮膚に密着するように寝て生えています。手触りはサテンのようです。雑種の黒猫がふわっとした被毛を持つのに対し、ボンベイの被毛はエナメルのような艶があります。

ボンベイの性格

アメリカでは「もし、犬、猫、猿のいずれかを飼うか迷っているなら猫のボンベイがおススメ」といわれているくらい、ボンベイは飼いやすい猫です。ボンベイはバーミーズから受け継いだ愛情深さとアメリカンショートヘアー譲りの明るい性格を持っている猫です。環境の変化にもすぐに対応する事ができ、子供や他の猫などのペットを含めた家族の誰とでも仲良くします。ただ、その活発な性格ゆえ、人が読んでいる新聞の上を横切ったり、パソコンの上に乗ったりと、少しいたずら好きな猫も多いようです。

ボンベイの生活環境

ボンベイは活発で好奇心が強く運動が好きな猫です。高い所も好きなので、キャットタワーを用意するなど、上下運動のできる場所を確保してあげましょう。また、甘えん坊な一面もあり、十分にかまってあげないと注意を引くために、部屋を散らかすなどのイタズラをしてくることがあります。

グルーミング(お手入れ)

ボンベイのお手入れは、週2~3回のブラッシングで十分です。なでるだけでブラッシング効果はありますが、成猫になってから急にブラシをかけると嫌がることもあるので、子猫のうちからブラッシングに慣れさせておくようにしましょう。

ボンベイの注意すべき点

バーミーズアメリカンショートヘアーのハイブリッドであるボンベイは、それぞれの猫種がかかりやすい疾患の傾向を受け継いでいます。
バーミーズは歯周病などの歯科疾患が比較的起きやすいことが知られています。高齢になるほど歯石がたまりやすく、歯根から入った菌が他の臓器の疾患の原因になることもあります。猫の歯を磨くのはやや難しいですがおうちでやってみましょう。
ボンベイのもうひとつの祖先猫であるアメリカンショートヘアー肥大型心筋症の好発猫種として知られています。この病気は中高齢以降に発症することが多いのですが、重篤な場合は若いうちから発症することもあります。少しでも様子がおかしい場合は、病院に行ってください。

 

*「うちの子おうちの医療事典」で『ボンベイ』のかかりやすい病気を調べる

歯周病

肥大型心筋症

 

★猫種別病気ガイド『ボンベイ』の詳しい解説も、合わせてご覧ください。

 

★「うちの子」の長生きのために、年齢や季節、猫種など、かかりやすい病気や、症状や病名で調べる『うちの子おうちの医療事典』をご利用ください。

☞『うちの子おうちの医療事典』で「子猫のかかりやすい病気」を調べる

猫カリシウイルス感染症(猫風邪)

猫ウイルス性鼻気管炎(猫伝染性鼻気管炎、猫ヘルペスウイルス1型感染症、猫風邪)

クラミジア感染症

皮膚糸状菌症(真菌症、白癬、カビ)

回虫症

ジアルジア症

コクシジウム

 

 

★『子猫』に関する「にゃんペディア獣医師監修記事」は、こちらをご覧ください。

 

★『子猫のかかりやすい病気』に関する「にゃんペディア獣医師監修記事」は、こちら。

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にゃんペディア編集部

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