英表記:Burmese
誕生国:ミャンマー
誕生年:1930年代
タイプ:コビー
毛種:短毛種
目色:ゴールド
公認毛色:セーブル、ブルー、シャンパン、プラチナ、フロストなど(ホワイト以外)
体重:オス 4.0kg~6.1kg/メス 3.1kg~4.5kg

 

“慈悲深い猫”と呼ばれているバーミーズ。お茶目でとても人懐っこく、子供から老人まで幅広い層に順応します。愛情込めてなでればなでるほどコートは輝きを増すので、猫とのスキンシップが楽しみになります。

バーミーズの歴史

バーミーズに似た猫は、タイ国のアユタヤ王朝の時代(1350~1767年)の書物に登場していますが、バーミーズが世に出ることになったのは1930年代のことです。一匹のウォルナットブラウンの雌猫がビルマのラングーンからアメリカに連れてこられました。その名は「ウォンマウ」といい、この猫の不思議な毛色に魅せられた米国海軍の精神科医ジョセフトンプソン博士は、シールポイントのシャム猫と交配をはじめます。生まれてきた猫をもう一度ウォンマウと交配(戻し交配)させ、そこで生まれたのが、

淡いボディーカラーにダークブラウンのポイントを持ったタイプ(シャムタイプ)

濃いダークブラウンのボディーに、さらに濃い色のポイントを持ったタイプ(ナチュラルミンクのトンキニーズタイプ)

ダークブラウン一色のソリッドタイプ(バーミーズタイプ)

の3タイプです。

1936年にはCFAから公認されるに至りましたが、シャム猫とのアウトクロッシングが多すぎることやその他様々な問題が生じて1947年には一端公認が取り消されました。しかしその後も熱心なブリーダーさん達の努力が続き1956年にはまた再公認されるに至りました。

ちなみに、名前の由来は「バーミーズ葉巻」の色と酷似している事から、その名前が付けられたそうです。

バーミーズの特徴

頭や顔には丸みがついて、前から見ても横から見ても平らな部分がありません。ゴールドに輝く目は丸く、少し離れ気味についています。肩や胴体、臀部が発達して小柄でポパイのような体をしています。鳴き声はとても静かです。

バーミーズの被毛の特徴

短く光沢が有るゴージャスな被毛は、サテンのような感触で、撫でているといつしか心がゆったりと落ち着いて、幸せな安らぎを覚えます。基礎はセーブル(ダークブラウン)でしたが、シャンパン、プラチナ、ブルーなどの淡いコートカラーを持ったバーミーズもいます。また、体調の善し悪しが被毛のコンディションに現れやすくなっているので、細かくチェックすることで体調管理にもつながります。

バーミーズの性格

とても人懐こく環境適応力が非常に高い猫種です。好奇心が旺盛で、何にでも関心を持ち、人から注目されるのが大好きで、お客さまにも我先にと自分をアピールする猫が多いようです。

 

バーミーズの生活環境

バーミーズは小柄ですばしっこく、遊びが大好きです。筋肉質な猫なので、食事は高カロリー高たんぱくを心がけ、よく運動させるようにしましょう。

 

*「猫との遊び」に関する、にゃんペディア関連記事を合わせてご覧ください。

 

バーミーズのお手入れ

とても綺麗好きなので、特に飼い主が手入れをしなくても、きれいに保っている猫が多いようです。週に何度か、簡単にコームや手ぐしで、ブラッシングというよりマッサージをしてあげることで、より毛ツヤがでるでしょう。

 *お手入れに関するにゃんペディア獣医師監修記事

 

バーミーズの注意すべき点

腎不全になる確率が他の猫より高いと言われています。水分を補給するなど日頃からのケアで注意してあげてください。(一日の適正な飲水量は体重1kgあたりで50ml以下です。)

また、交配の過程でシャム猫の影響を強く受けていますので、緑内障流涙症などの目病や、心臓疾患といったシャムに多い遺伝性の好発疾患が起こりうることを考慮しておく必要があります。

*バーミーズの「かかりやすい病気」に関するにゃんペディア獣医師監修記事

 

★猫種別病気ガイド『バーミーズ』もぜひご覧ください。

 

★「うちの子」の長生きのために、年齢や季節、猫種など、かかりやすい病気や、症状や病名で調べることができる『うちの子おうちの医療事典』をご利用ください。

☞『うちの子おうちの医療事典』で「バーミーズのかかりやすい病気」を調べる

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にゃんペディア編集部

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