皆さんは動物病院と聞いてどんなところを連想されるでしょう?やはり病院という名前がついているので、「動物が病気になった時に行くところ」と思われるでしょうか。もちろんその回答も正解です。ただ、動物病院というのは、病気の動物を治療するためだけに存在しているわけではありません。ここでは、動物病院との付き合い方についてご紹介しましょう。
動物病院の役割はさまざま
動物病院で働く獣医師は、毎日たくさんの猫ちゃんと触れ合っています。その経験と健康の観点から、猫と快適に暮らすためのさまざまなアドバイスをくれるでしょう。
猫を迎えたらまず動物病院へ
外で猫を保護した場合でも、ペットショップ等から純血種を迎える場合でも、
猫を迎えたらまず動物病院へ連れて行く
と安心です。
健康状態が良好か、ノミやダニがついていないかなどを確認
してもらってからおうちに連れて帰ってあげましょう。また、初めて猫を迎える方は色々な不安があると思います。
ワクチンや避妊・去勢の問題から、食事やトイレなどの日常生活に関する疑問まで、気軽に相談
にしてみてください。猫はお水をきちんと摂らないと泌尿系の病気にかかりやすいことや、子猫のうちに色々なことに慣らしておいた方がいいことなど、飼い主さんが知っておくべき情報をたくさん教えてくれるはずです。とはいえ治療が目的で来院している人がいる中、育て方の相談をすることに気がひけるという飼い主さんもいるかもしれません。もし先生に相談することに気がひける場合は、スタッフを頼るといいでしょう。
猫の特性をよく理解している
数多くの猫を診察している獣医師は、猫という生き物をよく理解しています。猫は犬と違って、もともと単独行動を好む生き物。しつけをして、人間の生活に合わせてくれるわけではありません。下手なしつけは猫に嫌われる原因にもなります。猫はどういう生き物で、どのように接すればいいのか、向き合う上での心構えなども聞いてみるといいでしょう。
健康な時こそ動物病院に行こう
猫は体調不良を隠す動物です。猫も人間と同じように癌になったり、感染症にかかったりしますが、具合が悪いことを隠して気丈に振る舞うため、病気にかかっていることに気づきにくいのです。飼い主さんが症状に気づいて病院に来る頃には、かなり病気が進行してしまっている場合も多いので、できれば定期的に検診を受けさせてあげて、早期発見・早期治療をしてあげられるといいですよね。
病院嫌いを克服するために
また、猫の飼い主さんが来院を躊躇する理由の一つに、猫自身の病院嫌いがあります。慣れない病院に連れて行くことがストレスとなり、余計に体調を崩してしまう場合もあるため、ギリギリまで様子を見たいと思う飼い主さんもいるでしょう。しかし、病気が悪化してからの治療となるので、手遅れになるケースも残念ながらあります。そうならないよう、猫が元気な時から病院にできるだけ慣らしてあげる必要があるのです。「病院=治療などの痛い思いをする場所」と猫が覚えてしまうと、病院嫌いを助長してしまいます。体重測定や健康診断などで、猫が元気な時こそ動物病院へ通うようにしましょう。
体の病気だけでなく心の病気も相談できる
人間ではメジャーな心の病気ですが、実は猫も心の病気にかかることがあります。不安な気持ちからトイレを失敗したり、攻撃的になったり、ひどい場合には自傷行為をすることもあります。このような時も、まずはかかりつけの獣医師に相談してみてください。最近は行動治療を専門とする獣医師もいるので、問題行動が長期化する場合には、そういう先生を頼ってみるといいでしょう。
さまざまな問題を相談できる場所
他にも猫に関して不安なことや悩んでいることがあれば、気軽に動物病院を頼りましょう。多頭飼いで新しい猫を迎えることになった時、猫が苦手な引っ越しをすることになった時、どんなことでも相談してみて損はありません。
猫とのお別れについて
最後はあまり考えたくないお話ですが、猫とのお別れについてです。猫の寿命は人間よりも短く、必ずお別れの時はやって来ます。どこまで治療をしてあげるべきか、どのような準備をすればいいのかなど相談に乗ってくれるでしょう。できる限り猫の苦痛を取り除く方法も教えてくれると思います。このように動物病院では、
猫の一生にかかわること全てを相談
することができます。家族の一員となった日から、お別れの日が来るまで、家族の不安や悩みを解決するお手伝いをしてくれると思います。ぜひ、気軽に訪れてみてくださいね。
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例えば、下記のような切り口で、
【治療】
■ 再発しやすい ■ 長期の治療が必要 ■治療期間が短い ■ 緊急治療が必要 ■ 入院が必要になることが多い ■手術での治療が多い ■専門の病院へ紹介されることがある ■生涯つきあっていく可能性あり
【症状】
■ 初期は無症状が多い ■ 病気の進行が早い ■後遺症が残ることがある
【対象】
■ 子猫に多い ■ 高齢猫に多い ■男の子に多い ■女の子に多い
【季節性】
【発生頻度】
【うつるか】
【命への影響度】
【費用】
【予防】
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