第3回目となる「猫ちゃんとの出逢い方」。今月は、動物病院から猫ちゃんを引き取る場合をみていきましょう。
色々な出逢い方は『ぴったりな猫ちゃんの選び方』という記事にまとめられていますので、そちらもご覧くださいね。

動物病院の張り紙

動物病院に行くと、里親募集の張り紙が貼られています。
よく注意すると、この張り紙には3つの種類があることがわかると思います。

頼まれて掲出している場合

ご近所の方や患者さんの家族に頼まれて張り紙を掲示している場合です。多くの病院では、このパターンなのではないでしょうか。
この場合は、病院ではなく、張り紙に書かれた連絡先が窓口になります。
猫を保護している保護主さんによって、譲渡の条件などが異なってきます。基本的には、動物病院は関与していないので、猫ちゃんの健康状態などはご自分でチェックする必要があるでしょう。

保護猫団体と連携している場合

保護猫活動に理解のある獣医さんは、保護猫団体と連携したり、ノラ猫の去勢・避妊手術費を安くするなどして、不幸な猫が増えないように尽力されています。このような病院では、保護された猫ちゃんの譲渡情報を公開していることも。去勢避妊は済んでいることが多く、健康状態も獣医さんのチェックが入っています。

*保護猫団体などが定める譲渡条件については、『保護猫団体から猫を迎える』をご覧下さい!

動物病院で出している場合

医師 電話

あまり多くはありませんが、ご近所の方や患者さんの家族から持ち込まれた猫ちゃんを預かって、動物病院が主体となって里親を募集しているケースがあります。
病気やケガのケアも万全ですし、その後も生涯にわたって頼れる主治医ができるわけですから、引き取る側としては安心ですよね。
動物病院から引き取る場合も、保護団体や保健所から引き取るのと同様に事前面接があり、病院の定めた基準をクリアしていることや飼育に関する条件に同意することが必要となります。

動物病院と里親さんのマッチングサイト

獣医さんがバックボーンにいるのは安心だから、と、動物病院からの譲渡を望まれても、「ウチの近所ではどこの動物病院が里親を捜しているかわからない」という方も多いでしょう。
そんなあなたにご紹介したいのが保護犬・保護猫の譲渡 里親マッチングサイト「Veterinary Adoption(ヴェテリナリー・アドプション)」。

動物用医薬品製造の共立製薬(株)が運営するマッチングサイトで、全国の動物病院で保護しているか、里親探しをしている犬猫たちと、里親希望の方の橋渡しをしています。
譲渡には、「新規里親希望者」としての登録が必要です。その後、動物病院と面談の上、譲渡が決定します。その際、各種ワクチンやマイクロチップ、健康診断等の実費が発生しますので、ご準備ください。
お住まいの県から探せますので、動物病院からの譲渡を希望される方は、一度覗いてみてはいかがでしょう?

*Veterinary Adoptionの公式サイトはこちら

 

★「うちの子」の長生きのために、気になるキーワードや、症状や病名で調べることができる、獣医師監修のペットのためのオンライン医療辞典「うちの子おうちの医療事典」をご利用ください。

 

例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

 

【治療】

■ 再発しやすい ■ 長期の治療が必要 ■治療期間が短い ■ 緊急治療が必要 ■ 入院が必要になることが多い  ■手術での治療が多い ■専門の病院へ紹介されることがある ■生涯つきあっていく可能性あり 

【症状】

■ 初期は無症状が多い ■ 病気の進行が早い ■後遺症が残ることがある

【対象】

■ 子猫に多い ■ 高齢猫に多い ■男の子に多い   ■女の子に多い  

【季節性】

春・秋にかかりやすい ■夏にかかりやすい

【発生頻度】

■ かかりやすい病気 ■めずらしい病気

【うつるか】

■ 犬にうつる ■ 人にうつる ■ 多頭飼育で注意 

【命への影響度】

■ 命にかかわるリスクが高い

【費用】

■ 生涯かかる治療費が高額 ■手術費用が高額

【予防】

■ 予防できる ■ワクチンがある

 

 

「子猫」に関する「にゃんペディア獣医師監修記事」

□ 出会い方:ぴったりの猫ちゃんの選び方

□ 拾った:子猫を拾ったとき、どうしたらいいの?

□ 健康チェク:子猫の健康チェック方法とは?成猫とは何が違うの?

□ 子猫用ミルク:子猫用ミルクを与えるときに気をつけるポイント

□ 牛乳:猫は牛乳を飲んでも大丈夫?与え方や注意点とは?

□ しつけ:子猫を迎えたときに必要なしつけ

□ トイレトレーニング:猫ちゃんのためのトイレトレーニング

□ 社交的な猫に育てる:社交的な猫に育てるには、社会化期の過ごし方がポイント!

 

 

「子猫のかかりやすい病気」に関する「にゃんペディア獣医師監修記事」

□ 猫風邪:猫風邪の症状って?治療法も解説

□ ヘルペスウイルス:猫ウイルス性鼻気管炎

□ 猫カリシウイルス:猫カリシウイルス感染症

□ クラミジア:猫クラミジア感染症

□ワクチン接種:猫の予防接種(ワクチン)で防げる6つの病気

□ 皮膚糸状菌症:猫の皮膚糸状菌症

□ FIP:子猫の命を奪う恐ろしい病気、FIP(猫伝染性腹膜炎)とは?

月刊猫とも新聞

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