アイペット損害保険株式会社は、ご契約者さまからの保険金請求実績に基づく保険金請求が多い傷病のランキング(※¹)を毎年発表しています。にゃんペディアでは、猫の傷病ランキングをご紹介します。愛するうちの子の病気やケガへのリスクに備える、今後の参考になれば幸いです。 

 

※¹傷病:疾病(病気)と傷害(ケガ)を総称した呼称

 

保険金請求が多い猫の傷病ランキング

 

 

猫の総合ランキング*²では、第1位が「下痢」が昨年に引き続き最多となりました。以下「皮膚炎」「腎臓病」「胃腸炎」「結膜炎」「膀胱炎」と続きましたが、「腎臓病」「膀胱炎」「尿石症」などの泌尿器系疾患が多くランクインしています。猫は、犬と比べて水を飲む習慣があまりないと言われており、これらの泌尿器系疾患が多い傾向にあります。猫が水を飲みやすい環境を作ってあげることも、予防策の1つです。

 

*²通院・入院・手術を総合した保険金請求件

 

 

 

保険金請求が多い猫の傷病ランキング【手術編】

 

 

手術ランキングでは、 昨年同様、 猫は「異物誤飲」が第1位となりました。「異物誤飲」は、異物を開腹手術で取り出した場合、220,800円の診療費*が発生することがあります。(*これは手術の一例で、金額はあくまで参考です)

 

 

*⁴当社の支払データに基づき、 傷病毎の診療ケースを想定して獣医師が算出した参考金額

※この参考診療費等のデータは一例であり、 一般的な平均・水準を示すものではありません。

 

ランキング上位の傷病のうち、「腫瘍」「歯周病」「骨折」「異物誤飲」は、犬・猫に共通しており、発生しやすい傷病であることがうかがえます。「異物誤飲は、 口の届くところに物を置かない、 危ないところに入れないようにする、 遊んで欲求を満たすなどの工夫で、防ぐことができる事故です。「本能的に何でも口に入れてしまう」ことを認識して、 対策することが大切です。

 

☞『今日から実践できる対策』は、こちらをご覧ください。

当社の獣医師が運営する【うちの子 HAPPY PROJECT】Webサイトでは、骨折対策」「異物誤飲対策」「スキンケア対策など、今日から実践できすぐに役立つ、愛猫の病気や事故対策の情報を“獣医師”がお届けしております。今後の対策にご活用ください。

 

 

保険金請求が多い猫の傷病ランキング【年齢別・総合編*⁵】

*⁵通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

 

年齢別の猫のランキングでは、0歳に「猫カゼ」がランクインしています。「猫カゼ」は免疫力がしっかり備わっていない子猫に多くみられます。基本的には混合ワクチンで予防することができますが、食事や生活環境を整えてストレスを減らし、免疫力を維持できるようにしてあげましょう。

 

 

*⁵通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

 一方、7歳以上のシニア期では、 犬・猫共通して、 6歳以下ではあがっていない傷病の「腫瘍」「心臓病」「歯周病が並びました。 高齢になると、 リスクが高まる傷病や発生しやすい傷病などもありますので、 普段からしっかりとケアをしてあげることが大事です。また、シニア猫では老化と思い込んでいて、病気を見逃してしまうことがよくあります。老化は病気の引き金になり、徐々に進行して慢性化するケースもあり、免疫力も衰えてくるため、いったん病気にかかると重症化してしまう可能性も。病気予防のためには、日常的、定期的に健康チェックを行うことが大切です。

コロナ禍で外出頻度が減り、 自宅でペットと過ごす時間が増え、少しの異変や体調不良も気づきやすくなり、 すぐに病院に連れて行ったケースも多いようです。 日ごろの、こまめなケアや対策によって、予防できる傷病もありますので、 正しい知識を身につけ、 健康で生活できる環境を整えてあげましょう。

 

☞先輩猫ちゃんに教わる『ハッピーシニアライフへの備え』は、こちら。

 

【調査概要】
調査期間:2020年1月1日~12月31日
調査サンプル数:52,927件
調査方法:当社の保険金請求データを元にしたサンプル調査

 

うちの子の長生きのための「健康チェック」に関する獣医師監修記事

■ 不調のサイン:おうちでできる猫ちゃんの健康チェック方法

■ 自宅で健診:自宅でできる猫の健康チェック

■ 猫の健康チェック:猫の健康状態を確認する方法とは?日常的、定期的に何をチェックすれば良いの?

■ 1日の活動量:猫の健康状態をチェック!1日の活動量が重要なカギに?

■ シニア猫の健康チェック:シニア猫の健康チェック方法とは?病気を早期発見するためのポイントを紹介

■ 子猫の健康チェック:子猫の健康チェック方法とは?成猫とは何が違うの?

■ ウンチの見極め:猫のうんちでできる健康チェック

 

アイペット獣医師監修「ペットと私の暮らしメモ」

♡ 猫の下痢はあなどると危険? 原因や動物病院を受診するときのポイント

♡ 猫風邪ってどんな病気?知っておきたい治療法や予防策

♡ 猫のワクチン接種は必要? 予防できる病気は?

♡ 高齢の猫がなりやすい病気は? 飼い主が気をつけることとは

♡ 寿命に関わる?! 愛猫の歯磨きをマスター!

 

 

★「うちの子」の長生きのために、気になるキーワードや、症状や病名で調べることができる、獣医師監修のペットのためのオンライン医療辞典「うちの子おうちの医療事典」をご利用ください。

うちの子おうちの医療事典

 例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

【治療】■ 再発しやすい ■ 長期の治療が必要 ■治療期間が短い ■ 緊急治療が必要 ■ 入院が必要になることが多い  ■手術での治療が多い ■専門の病院へ紹介されることがある ■生涯つきあっていく可能性あり 

【症状】■ 初期は無症状が多い ■ 病気の進行が早い ■後遺症が残ることがある

【対象】■ 子猫に多い ■ 高齢猫に多い ■男の子に多い   ■女の子に多い  

【季節性】■春・秋にかかりやすい ■夏にかかりやすい

【発生頻度】■ かかりやすい病気 ■めずらしい病気

【うつる】■ 犬にうつる ■ 人にうつる ■ 多頭飼育で注意 

【命への影響】■ 命にかかわるリスクが高い

【費用】■ 生涯かかる治療費が高額 ■手術費用が高額

【予防】■ 予防できる ■ワクチンがある

アイペット損害保険株式会社

にゃんペディア編集部

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