歴史

江戸時代には人間と暮らし始めていた猫

ジャパニーズ・ボブテイルは名前通り日本で自然発生した尻尾が短い、または無い猫です。

 

日本における猫の歴史は古く、猫が日本にやってきたのは8世紀に遣唐使が大陸から持ち帰った時であると考えられていました。しかし長崎のカラカミ遺跡から紀元前1世紀頃の猫の骨が発掘され、現在ではこれが日本最古の猫が存在した記録となっています。

 

それ以降の日本の美術品にはしばしば猫が登場します。短毛の猫が頻繁に描かれるようになったのは江戸時代後期の浮世絵からですが、それ以前にも尻尾が短い猫はいたと思われます。
当時から長い尻尾は蛇を思わせることや、長い尻尾が二本に分かれる猫又(化け猫の一種)が信じられていました。そのため江戸時代後期から尻尾が短い猫の人気が高まったと推察されます。

海外でのジャパニーズ・ボブテイルの伝説

日本では珍しくない尻尾の短い猫ですが、世界的にはまれな特徴とされています。
また、ジャパニーズボブテイルのこんな逸話も残っています。

 

“囲炉裏から火が尻尾に燃え移った猫が驚いて町を駆け巡り、都を焼け野原にしてしまった。怒った帝が二度とそのようなことが起こらないよう、全ての猫の尾を切り落とせと命を出した、これがジャパニーズ・ボブテイルの起源とされる”

特徴

まるっとした短い尻尾が特徴

最大の特徴は尻尾が短い、または無いことです。体重は2.5~4kgの小〜中型の細身で、スレンダーながら筋肉質な体つきをしています。後ろ脚は前脚より長いことが多いです。またオッドアイもいる猫種で、珍しさからその人気も高くなっています。目は大きく、つり上がっているアーモンド型、耳はピンっと立っており、知的な印象を与えます。

毛色、被毛

日本らしい三毛猫が人気!

日本的な三毛猫が多いですが、全ての毛色が認められている猫種です。特に人気が高いのは三毛猫の中でも白が多く、頭と尻尾だけに柄が入る、通称飛び三毛です。被毛は柔らかく艶があります。また長毛のジャパニーズ・ボブテイル・ロングヘアーもいます。

飛び三毛

どんな性格?

運動量の多い活発な性格

好奇心旺盛で遊び好き、活発な猫が多いです。もともと日本の自然発生種でネズミ捕りをしていた猫なので、運動量が多い傾向にあります。

かかりやすい病気はあるの?

遺伝性の疾患の少ない健康な猫種

他に尻尾が短い猫で有名なマンクスは、マンクス同士を交配すると重篤な遺伝性疾患(後ろ足の麻痺など)が発現してしまいますが、ジャパニーズ・ボブテイルはそのようなことはありません。また、ジャパニーズ・ボブテイルの短尾遺伝子は劣勢遺伝ですので、ジャパニーズ・ボブテイル同士で交配しないと短尾にはなりません。

 

また血液型がB型である割合がやや高く、ある研究では16%のジャパニーズ・ボブテイルはB型でした。そのため、輸血の時には注意が必要です。

 

一緒に暮らす上で気をつけることは?

たくさん運動させてあげよう

特にかかりやすい病気もなく、毛量が多いわけではないので、他の猫種と比べると意識する点は少ないです。しかし、アビシニアンのような性格だとも言われるほど活発で運動量が多いので、特に若いうちはたくさん遊ばせることで、ストレスを溜めないように気をつけましょう。

よく飼い主さんに聞かれる質問「うちの猫はジャパニーズ・ボブテイルなの?」

日本では野良猫でも尻尾が短いことが多いので、尻尾が短い日本の猫はジャパニーズ・ボブテイルなのでは?と思われますが、猫の品種という観点からはジャパニーズ・ボブテイル同士の子供であると証明できる必要があります。
そのため、野良猫は他の猫種の血が混じっている可能性もあり、確実に生粋のジャパニーズ・ボブテイルであるかは血統書がない限りは断定できません。

 

 

・世界で一番美しい猫の図鑑
・The Original Cat Bible; The definitive Source for All Things Cat
・Veterinary Medical guide to dog and cats Breeds

Tokyo Cat Specialists 院長

山本 宗伸

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