ジメジメする梅雨の季節。毎日雨ばかりの日が続くとおうちでゆっくりすごしたくなりますよね。それは猫もおなじ。雨の日が続くといつもより眠くなってしまうのです!梅雨の季節、猫の気持がどのように変わるのか紹介します。

雨の日の猫は眠い

寝る仔と書いて寝仔(=猫)なんて説があるほど、一日中よく眠っている猫。平均睡眠時間は、大人の猫で12時間から16時間といわれています。一日の半分以上をうつらうつらしているわけです。

ただでさえよく寝る猫ですが、雨の日は特によく眠ります。雨の日の猫はなぜこんなによく眠るのでしょうか。

 

低気圧がカラダに与える影響

梅雨どきは低気圧が日本列島を覆い、どんよりとした日々が続きます。気圧が低くなると、人や猫の身体に影響が現れます。高気圧の時より、身体にかかる圧力が低くなるのです。すると、圧力に締め付けられていた身体がゆるんで膨張します。それと同時に、血管までゆるんで膨張するのです。低気圧のときは偏頭痛がひどいという人の場合、この膨張した血管が神経を圧迫することが原因だという説があります。

猫も同じことで低気圧の日はなんとなく重くてダルい。つまるところ、だらだら寝てすごそうとなるわけです。

しかし、いつもに比べて異常に元気のない場合は病気を隠している可能性もあります。良く猫の様子をみてダラダラしてるだけか、、と油断しないようにしましょう。

*「猫の元気がない…これって病気?それとも気分?」もご覧下さい!

 

狩りができないからお休みです

そもそも猫がよく眠るのは、猫が完全肉食の狩猟動物だから。余った時間は、休養に充ててエネルギー保全に努めるのです。「今日は休日だから海や山に遊びに行こうぜ」とはならず、「明日に備えて寝て過ごすか~」というタイプなのです。逆にいえば、狩りに対してすこぶる真摯といえます。

そして、雨の日は、狩りに出たとしても成果が上がるとは思えません。獲物の皆さんもあまり活発に活動しないからです。だったら、重たいカラダを引きずって出かけず、お休みにした方がまし。けれどなにも食べていないでガマンしているのはツラ過ぎます。

そこで雨の日は眠くなって寝てしまうことでツライ思いをすることなくやり過ごすのです。

どうやって「眠くなる」

そんなに都合良く雨の日に眠くなれるのは、どんなメカニズムなのでしょうか。前述したように低気圧の影響でカラダがダルくなることもありますが、他にもいくつかの要因が考えられます。

雨の日は当然ながら、お日さまが出ていません。私たちのカラダも猫お日さまの光を浴びると、「メラトニン」というホルモンの分泌が止まって活動モードに入ります。雨の日は、日光がメラトニンの分泌を止めてくれないので、活動モードに入らず、おねむモードをキープできるというわけです。

狩猟動物として、雨の日は眠くなるように進化した猫。それも生き抜くための知恵なのでしょう。

 

猫の歴史に関するにゃんペディア記事

猫と人間との関係の歴史に関する記事もあわせてご覧ください。

□イエネコ:「猫はどこから来たの?イエネコの歴史とルーツ

□ 世界史:「神か悪魔か。人間に翻弄された猫の歴史とは? <世界編>

□ 日本史:「猫と日本人。いつから猫は日本にいたの? <日本編>

□ 源氏物語:「猫が引き起こした大事件 ――『源氏物語』と源氏絵

□ 古典:「古典『猫の草子』に登場する猫ちゃん

□ 文学:「【文学】鼠草子絵巻に登場する猫ちゃん 

□ 物語:「忠義な猫の物語

□ 進化:「猫が猫になったとき。猫の進化の歴史とは?

□ 分類:「猫を科学的に「分類」するとどんな位置づけなの?どんな仲間がいるの?

 

猫の気持ちに関する記事

猫の気持ちに関する記事をご一読いただき、うちの子との絆を、より一層深められてください。

●にゃんペディアの専門家監修記事

■ 猫の夢:猫も夢を見るの?

■しっぽ:しっぽを振るときの猫の感情とは?

■鳴き声:鳴き声から読み取れる、猫のきもち

■サイン:猫が甘えたいときのサインを見逃さない!

■寝姿:寝相・寝姿からわかる猫の気持ち

■ゴロゴロ音:ゴロゴロという音に隠された猫のきもち

■しぐさ:可愛い仕草からひも解く、猫ちゃんの気分とは

■天気:お天気で変わる猫ちゃんの気分

■見つめる:猫がじっと見つめてくるとき、一体なにを考えているの?

■怒り:猫ちゃんの怒りのサインを見逃さないで! (本稿)

■寝場所:猫の寝る場所からわかる、猫のあなたへの好感度

 

●ペットと私の暮らしメモの獣医師監修記事

□ 猫が「ふみふみ」する理由は?仕草で読み解く猫の気持ち

□ しっぽの動きに込められた猫の気持ち!動きのパターンを解説

□ 猫の「ゴロゴロ」音の意味は?鳴き声が表す気持ち

□ 鳴き声から感じる猫の気持ちとコミュニケーション方法

 

 

★「うちの子」の長生きのために、気になるキーワードや、症状や病名で調べることができる、獣医師監修のペットのためのオンライン医療辞典「うちの子おうちの医療事典」をご利用ください。

 

 ☞例えば、下記のような「猫の行動」から、考えられる病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

□ 足をあげる

□ 歩かない

□ ふらつく

□ 性格が変わる

□ グルーミングが減った

□ グルーミングが増えた

 

他にも下記のような「気になること」から、病気やケガを調べておきましょう。

 

【治療】

■ 再発しやすい ■ 長期の治療が必要 ■治療期間が短い ■ 緊急治療が必要 ■ 入院が必要になることが多い  ■手術での治療が多い ■専門の病院へ紹介されることがある ■生涯つきあっていく可能性あり 

【症状】

■ 初期は無症状が多い ■ 病気の進行が早い ■後遺症が残ることがある

【対象】

■ 子猫に多い ■ 高齢猫に多い ■男の子に多い   ■女の子に多い  

【季節性】

春・秋にかかりやすい ■夏にかかりやすい

【発生頻度】

■ かかりやすい病気 ■めずらしい病気

【うつるか】

■ 犬にうつる ■ 人にうつる ■ 多頭飼育で注意 

【命への影響度】

■ 命にかかわるリスクが高い

【費用】

■ 生涯かかる治療費が高額 ■手術費用が高額

【予防】

■ 予防できる ■ワクチンがある

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