耳の中で細菌や真菌などが繁殖してしまうことで炎症を起こしてしまうケースや、アトピーやアレルギーなどの過敏症として現れるケース、異物混入や腫瘍などが原因となるケースなどがありますが、原因はなんであれ外耳の炎症を総称して外耳炎といいます。

こんな症状が出たら気をつけて

耳垢の量が増える耳を痒がる(ピンポイントに耳を掻くことができない場合は首のあたりを痒がっているように見えることもあるので注意!)、頭を振る、耳を床にこすりつける、臭いにおいがするなど。耳が赤く腫れたり湿疹ができることもあります。

外耳炎の診療方法

外耳炎の診察は、耳を観察し、耳垢を検査します。検査の結果、細菌性外耳炎の場合には抗生剤を、真菌性外耳炎の場合には抗真菌剤を、耳ダニなど寄生虫がいる場合は駆虫剤を使います。細菌性や真菌性の外耳炎で、かゆみや炎症がひどい場合にはステロイドを使用することもあります。
耳の洗浄は炎症があり、痛みが強い場合はあまり行いませんので、点耳薬や場合によっては内服薬を使用しながら定期的に通院していただき、少しずつ洗浄することもあります。
(アレルギー関与が疑われる場合はアレルギー検査が必要になりますし、外耳に腫瘍ができている時には外科的な処置が必要になります)

治療・診療費はいくらぐらい?

猫が外耳炎にかかった場合の診療費例です。
治るまでに時間がかかることが多いので、継続的な通院が必要になるケースも多く見られます。
診療項目(内容) 単価(円) 数量 金額(円)
検査料 500 1 500
処置料 1,500 1 1,500
外用薬 1,200 1 1,200
内用薬 1,000 1 1,000
合計 4,200円

この診療明細書はアイペット損保の支払いデータから作成した診療費の参考例となります。したがって、診療費用・内容の平均・水準を示すものではありません。

外耳炎の予防方法

一度外耳炎になると再発することも多いので、梅雨時期などは特に気をつけてこまめに観察しましょう。耳を清潔に保つために耳掃除は必要ですが、やり過ぎると逆に耳を傷つけて細菌が繁殖したりすることもあります。

 

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耳が臭い

耳をかゆがる・かいている

耳が赤い

耳垢が多い

 
☞例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

かかりやすい病気

再発しやすい

多頭飼育で注意

子猫に多い

手術費用が高額

生涯かかる治療費が高額

高齢猫に多い

人にうつる

初期は無症状が多い

命にかかわるリスクが高い

生涯つきあっていく可能性あり

緊急治療が必要

ワクチンがある

予防できる

Anicli24 院長

三宅 亜希

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