猫の耳から溢れる耳毛。人間にはないものなので、本当に必要なのかと不思議に思えますよね。暑そうだし、蒸れそうだし、処理したほうがいいのかな?と悩む飼い主さんもいるかと思います。今回は、猫の耳毛について解説します。

猫の耳毛は何のためにあるの?役割とは?

猫の耳毛は、ゴミが入らないためにあります。人間のまつ毛が、目にチリやホコリが入るのを防ぐ役割を果たしているのと同じです。耳毛の量や長さにはかなり個体差があり、耳の中が見えないほどフサフサの猫から、ほとんどないと言えるくらいツルツルの猫まで。これは猫種による違いもありますが、個体差による部分が大きいと考えられます。耳毛が多いから、少ないからといって、身体機能には違いはないので安心してください。

耳トラブルが少ない猫の耳毛は、処理しなくてもいい?

基本的に猫の耳毛はそのままに

結論から言うと、猫の耳毛は基本的には処理する必要はありません。犬はトリミングサロンでヘアカットをする時に耳毛も一緒に処理することがあるため、犬を家族に迎えた経験がある人は、猫の耳毛も処理したほうがいいのかな?と考えることがあるようです。しかし猫は犬と違って耳のトラブルは多くないため、耳毛をそのままにしておいても問題はありません。

 

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耳毛を処理したほうがいいケース

基本的には処理は不要ですが、いくつか例外もあります。それは猫カビがひどい場合などです。カビが毛にも感染している場合は、カビの繁殖を阻止するため、一度耳毛を全部剃る必要があります。また何かしらの原因で耳や耳の周りに外傷がある場合も、衛生的な観念から耳毛をバリカンで刈ることがあります。ただしアレルギーなどの場合は、処理する必要はありません。

耳毛の処理方法

猫カビや外傷などの理由で耳毛を処理する場合は、獣医師にお願いしましょう。自分で行うとしても、剃っていい部分、剃らなくていい部分の適切な判断が難しいところです。また、耳元にバリカンを近づけると猫が怖がって逃げようとします。新たなケガの要因にもなりかねるため、無理強いは禁物です。猫の耳毛は、病院でカットすることをおすすめします。

 

あってもなくてもいいように思える猫の耳毛ですが、猫が不快に思っていない以上、処理はしなくても大丈夫です。病気やケガのために剃るなら話は別ですが、見た目上の問題であれば、それは飼い主さんのエゴと言えるかもしれません。猫のありのままの姿を愛でてあげましょう。

 

 

 

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★「うちの子」の長生きのために、気になるキーワードや、症状や病名で調べることができる、獣医師監修のペットのためのオンライン医療辞典『うちの子おうちの医療事典』をご利用ください。

 

 
 
☞例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

かかりやすい病気

再発しやすい

多頭飼育で注意

子猫に多い

手術費用が高額

生涯かかる治療費が高額

高齢猫に多い

人にうつる

初期は無症状が多い

命にかかわるリスクが高い

生涯つきあっていく可能性あり

緊急治療が必要

ワクチンがある

予防できる

 

Tokyo Cat Specialists 院長

山本 宗伸

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