猫は基本的に口で呼吸をしないため、呼吸が激しくなっても鼻で息をしようとして鼻息が荒くなります。運動後に鼻息が荒くなることは正常ですが、いつも呼吸が荒かったり、ブーブー、プスプスと音が鳴っていたりするときは注意が必要です。今回は、猫の鼻息について、どのようなときに気をつけるべきか解説します。

どんなときに猫の鼻息は荒くなるの?

猫も人と同じように、運動をしたり興奮したりすれば呼吸が激しくなります。しかし猫は、人のようにすぐに口呼吸をすることはありません。できるだけ鼻で息をしようとするため、鼻息が荒くなり、鼻から音が出ることもあります。猫の鼻息が荒くなるのは、次のようなときです。

正常な場合

次のような場合は、鼻息が荒くても一時的なものなので、気にする必要はありません。

 運動をした後

運動したり、ほかの猫と一緒に遊んだりして興奮しているとき。

ほかの動物とケンカしているとき

ケンカの最中は取っ組み合いまで発展しなくても、嫌な猫と出会うだけで興奮して鼻息が荒くなったり、「フーッ、フーッ」と息を荒くしながら鼻を鳴らして威嚇したりすることがあります。

いびきをかいているとき

猫もいびきをかくことがあります。正常ないびきは一時的なもので、しかもそんなに大きな音を立てません。たまに「ピー」と鼻が鳴る程度のいびきであればそれほど心配はないでしょう。

ため息をついたとき

猫もため息をつきますが、人と違って口ではなく鼻でため息をつくため、鼻息が荒いように感じることが。気分を落ち着けようとするとき、緊張から解放されたときなどに見られ、「フーッ」と1回長くついたり、「フッ、フッ、フッ」と短く連続して鼻を鳴らしたりします。

病気の場合

安静時でも鼻息が荒いときは、呼吸が苦しいのかもしれません。特に鼻に問題があると「フッ」や「フーッ」という音ではなく、「ブーブー」「プスプス」という異音が、起きていても寝ていてもずっと続きます。このような異音が起こる原因には次のようなことが考えられます。

病気が原因で鼻づまりを起こしている

鼻づまりになると、鼻から異音がすることがあります。鼻づまりを起こす病気はさまざまありますが、主なものは感染性やアレルギー性の鼻炎や副鼻腔炎、鼻腔狭窄(びくうきょうさく)などです。

鼻に異物が詰まっている

特に外に出かける猫に起こりやすく、植物の葉やトゲ、小さな種などを吸い込んで鼻の穴に詰まってしまい、鼻息が荒くなったり異音が出たりします。

病院へ連れて行くべきかの判断方法は?

基本的に、鼻息が荒い、異音がするといった症状が1日中続くときは病気を疑い、病院に連れて行きましょう。特に、次のような症状があるときは早めの処置が必要です。

呼吸が苦しそう

安静時でも呼吸が1分間に60回以上と速く、胸やおなかが波打つ、頭が呼吸のたびに動くといった様子が見られたら、呼吸が辛い証拠です。

鼻だけでなく口呼吸がある

猫も呼吸が苦しくなると口で呼吸することがあります。運動の後でもないのに口呼吸が見られたら早急に病院を受診しましょう。

ほかの症状がある

鼻水がとまらない、鼻血 が出ている、咳が出る、熱がある、涙目、元気や食欲がないなど他の症状が見られるとき。

大きな異音がずっとする

起きている、寝ているに関係なく、四六時中ずっと大きな音が鼻から聞こえるとき。

鼻づまりを起こしやすい猫種とは?

次の猫種は、鼻づまりを起こしやすいとされています。このような猫種を飼育する場合は、鼻息の荒さや鼻から出る音を日常から気をつけて確認するようにしましょう。

スコティッシュフォールド

骨の変形を起こしやすい猫種。鼻の軟骨に異常が起き、鼻づまりを起こすことがあります。

 

※詳しくは【獣医師監修】スコティッシュフォールドの垂れ耳は遺伝性疾患なの?かかりやすい病気や性格、特徴について徹底解説」をご覧ください。

短頭種(ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなど)

鼻ぺちゃで鼻腔がもともと狭い短頭種は、鼻づまりを起こしやすくなります。

 

Tokyo Cat Specialists 院長

山本 宗伸

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