世界に一匹しかいないオリジナリティ溢れる毛柄が魅力のサビ猫。一度一緒に暮らすとその性格にどハマりする人も多いと聞きます。クールに見えるけど、実際はどんな性格?
サビ猫の性格って?
多くの毛色の猫の中でも、サビ猫はNo.1に賢いと言われます。
何より他の猫と違うのが「奥ゆかしさ」を持ち合わせているということでしょう。
サビ猫の毛色は三毛猫と同様、ほとんどがメスで、オスは希少です。そのためメスっぽい性格ではあるのですが、三毛猫よりも穏和で社会性や協調性が高い傾向にあります。
サビ猫はその暗めの柄ゆえか、じつは捨て猫や野良猫出身の子が少なくありません。
そうした人気の低さからか、人への愛想やアピール術、生き抜くための洞察力、知恵などが必要だったのではないかと推測されています。
また貰い手の見つかりにくさから、子猫時代に母猫と過ごす時間が長いため、社会性などが身につくのではといった見方も。他の猫にも優しく、愛情深いところもサビ猫の素敵なところです。イタズラをあまりしない、遊びで興奮しすぎることが少ない、などもお母さんに教わった結果かもしれません。
サビ猫は性格の良い飼いやすい猫ですが、その賢さゆえの警戒心から、最初は慣れるまで時間がかかることも。信頼関係ができれば甘えん坊になりますが、空気を読むため、他の子がいるとなかなか甘えられなかったり、陰ながらヤキモチを妬いたりしている場合も。
じつは寂しがり屋で、スキンシップも遊ぶのも大好きなので、一緒の時間を作ってあげましょう。
サビ猫のオスは珍しいですが、オスも愛情深い性格で、メスよりも穏やかな性質となるようです。
サビ柄のいる猫種は?その性格は?
純血種では、毛色よりもその品種の性格の傾向になります。サビ柄が認められている代表的な猫種をご紹介します。
エキゾチックショートヘアー
色の規定はなく、すべての毛色が認められています。エキゾチックショートヘア―は、被毛の長さ以外は、外見の特徴や性格はペルシャにそっくり。アメリカンショートヘアーの血を引いている分、ペルシャよりも遊び好きな面もありますが、ペルシャ同様、穏やかであまり鳴かず、静かに過ごすことを好む性格です。詳しくは「【獣医師監修】「短毛のペルシャ」とも呼ばれるエキゾチックショートヘアーの性格は?」をご覧ください。
ラガマフィン
あらゆる毛色が認められています。ラガマフィンは、ラグドールから派生したため、見た目や性格もラグドールに似ているとされます。穏やかで優しく、甘えん坊な性格です。基本的にはおとなしいですが、好奇心旺盛で、おもちゃにすぐに反応するような機敏さも持ち合わせています。詳しくは「【獣医師監修】ラガマフィンの性格や大きさ、体重はどのくらい?」をご覧ください。
サビ猫との暮らしで気をつけるべきこと
我慢やストレスが溜まっていないか気にかけてあげて
他の猫にも優しく愛情深いサビ猫は、多頭飼いでは他の子に順番を譲ってあげることも。ごはんの時間や甘えたいときなど、思うようにできずにストレスを溜め込んでいないか気にかけてあげましょう。
気をつけたい病気
特筆すべきサビ猫特有の病気はありませんが、尿路結石や膀胱炎など泌尿器系の疾患や、腎不全など、一般的な猫のかかりやすい病気には気をつけましょう。
ストレスや食べすぎ、運動不足などに注意し、健康的な生活を心がけてあげてください。
*「にゃんペディア」獣医師監修の関連記事は、こちらをご覧ください。
膀胱炎☞「猫の膀胱炎 症状・原因・治療法・予防法について」
尿路結石☞「猫の尿路結石症」
サビ猫の性格、いかがでしたか?
日本ではサビ柄で認識されてしまっていますが、海外では「べっ甲柄」という呼び名で親しまれています。この美しい呼び名と、優しく奥ゆかしい性格が、日本でももっと広まってくれると良いですね。
性格は育つ環境や年齢なども大きく関係するため、すべてが当てはまりはしないかもしれません。でも、傾向や背景を知ることで、愛猫への理解や愛情が深まるのではないでしょうか。
参考資料
・ねこ色、ねこ模様。
・猫の毛色&模様 まるわかり100!
・猫のなるほど不思議学
・真夜中に猫は科学する
・The Relationship Between Coat Color and Aggressive Behaviors in the Domestic Cat
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