おやつにバナナを食べようと皮をむいたら、猫が近寄ってきて…。そんな経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか?人間にとっては体に良い食べ物として親しまれている果物。猫にとって食べても大丈夫な食べ物ではありますが、手放しで良いとはいえません。与えるときの注意点をチェックしておきましょう。

バナナの成分とは?食べるメリットはあるの?

バナナには、炭水化物、タンパク質、カリウム、カルシウム、マグネシウム、カロテン、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、食物繊維など豊富な栄養素が含まれています。そうした栄養素は人間の体に良いだけでなく、猫の体を健康に保つためにも必要なものです。ですから、猫がバナナを食べても健康上の問題はありません。ただし、人間でもバナナでアレルギーを起こすことがあるように、猫でもバナナで嘔吐や下痢、痒みや湿疹などの症状を起こしてしまうケースもあります。

 

バナナ1本分(100グラム)は約84キロカロリーといわれています。甘味が強く栄養価が高いわりには比較的カロリーが低いので、人間にとってはヘルシーなイメージですが、人間に比べて体がずっと小さい猫にとっては、高カロリーの食べ物です。たまにおやつに少量あげたり、便通が良くないときに少し食べさせたりする程度なら問題ありませんが、食べ過ぎるとカロリーオーバーになって肥満につながるので、注意が必要です。また、糖尿病や腎臓病など持病がある場合は、かかりつけの獣医師に食べさせて良いか判断を仰ぎましょう。

 

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バナナの与え方や与えるときの注意点とは?

バナナを与えるときは、皮をむいて、小さくカットするか潰してあげると良いでしょう。子猫やシニア猫の場合、大きなかたまりのまま食べると、喉に詰まらせたりする可能性があるので注意してください。

 

バナナの皮は硬くて消化が悪いので、食べると喉や腸に詰まらせてしまうことも。腸閉塞を起こす危険性もあるので、皮は必ずむいてあげましょう。バナナを食べた後の皮をテーブルの上に放置しておくのも、猫がうっかり口にしてしまう誤食につながるので注意が必要です。

 

なお、初めてバナナを食べさせるときには、まず少し与えてみて、下痢をしたり体を掻いていたりしないか、よく観察してください。下痢、嘔吐、湿疹、痒みなどが見受けられたら、いつどのくらい食べたかをメモして、獣医師の診察を受けることをおすすめします。

バナナ以外に猫が食べても良い果物とは?

猫は真性肉食動物です。雑食の人間のように、野菜や果物は必要としない動物です。猫のために必要な栄養をバランス良く含んでいる総合栄養食を食べさせていれば、あえて栄養補給や健康維持のために果物を食べさせる必要はありません。

 

バナナ、りんごいちご、梨、メロンなどの果物は、ビタミンや食物繊維が豊富なので、可愛い愛猫とのコミュニケーションの一環として、おやつやデザートから少し分けてあげるのはかまわないでしょう。ただし、ぶどうは犬において毒性が認められています。猫にとっての毒性ははっきりわかっていないのですが、おすすめはできません。
また、果物は糖分が多く、カロリーが高いものも多いので、与え過ぎには注意してください。アレルギーがないかどうかも確認しておきましょう。

 

猫にとってバナナをはじめとする果物は、基本的には食べても問題のないものですが、積極的に食べさせる必要のないものでもあります。おやつにあげる場合は、その分主食を少し減らすなど、1日のカロリー摂取量がオーバーしないよう気をつけてあげましょう。

 

 

※この記事は猫にバナナを積極的に食べさせることを推奨しているものではありません。人間の体に良いからといって猫にとっても良い食べ物とは限りません。逆に悪影響を与えたり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。猫の基本的な食事は、栄養バランスが良く摂れる総合栄養食としてのキャットフードがおすすめです。

 

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  ★「うちの子」の長生きのために、年齢や季節、猫種など、かかりやすい病気や、症状や病名で調べることができる『うちの子おうちの医療事典』をご利用ください。

 

 

☞『うちの子おうちの医療事典』で本記事に関連する病気を調べる

糖尿病

食物アレルギー

 

☞例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

子猫に多い

初期は無症状が多い

人にうつる

手術での治療が多い

手術費用が高額

生涯かかる治療費が高額

入院が必要になることが多い

緊急治療が必要

専門の病院へ紹介されることがある

命にかかわるリスクが高い

東京猫医療センター 院長

服部 幸

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