Cute cat lying on carpet at home猫ちゃんのためにできる健康管理、肥満予防。肥満の猫は適正体重の猫に比べて寿命が短いというデータもあるので、大切な猫ちゃんの適正体重はしっかり管理してあげたいですよね。ここでは、肥満に陥りやすい状況について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

猫を太らせてしまうポイント

猫は生まれてから1歳までの間が成長期にあたります。そして、1歳を過ぎると成長は止まります。成長期の間は、生活するために必要なエネルギーと成長するために必要なエネルギーを摂取する必要がありましたが、成長期が終わったら必要なエネルギー量は下がるのです。

そのため、成長が止まった後もそのまま子猫の時期と同量の食事を与えたり、子猫用の高カロリー食を与えたりしていると、一気に太ってしまうので注意しましょう。フードを切り替えるタイミングが分からなければ、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

去勢・避妊のタイミング

去勢手術・避妊手術を受けた猫は、去勢・避妊をしていない猫よりも20〜33%代謝が低いことが報告されています。そのため、去勢手術・避妊手術をした後は、食事内容を見直す必要があります。

肥満と年齢の関係

人間と同じく、猫も中年になると太りやすくなります。代謝が落ちているにも関わらず、若い頃と同様のカロリーを摂取しているためです。過体重と肥満の発生率は5-11歳齢の猫で最も高いという研究データもあります。

2歳ごろまでの若いうちに、かかりつけの動物病院でその子の適正体重を確認しておきましょう。適正体重を維持する習慣を早めに習慣づけておけば、中年太りは解消できるはずです。

食事に関する行動への誤解

猫は人や犬と異なり、食べ物をねだるためのコミュニケーションはあまりしません。もともと、お腹が減った時は誰かに頼ったりしないで、自分で狩りをしてきた動物です。食べ物を手に入れるための根本的な考え方が異なります。

しかし、人間の価値観で考えると、「猫ちゃんが甘えてきた=食事をねだられている」と考えてしまう飼い主さんは多いようで、食べ物を求めていない猫ちゃんに対して、つい食事を与えてしまうそう。すると猫は、飼い主に接触すると食事という報酬が得られることをすぐに学習し、過剰な食事摂取と肥満につながる可能性が生まれるのです。

肥満予防に効果てきめん?!

遊びの重要性

猫は犬と違って定期的なお散歩を必要としない生き物です。そして、不必要な時は自ら動こうとしない場合が多いでしょう。ぜひ、飼い主さんから積極的に遊びに誘ってあげましょう。1回10-15分程度の遊び時間を、1日1〜2回作ってあげるだけでも肥満予防に繋がります。猫ちゃんとの関係性を作るためにも、試してみてください!

猫ちゃんとの上手な遊び方については、こちらよりご確認ください。

スキンシップをとって猫の体型をこまめに把握

ボディ・コンディション・スコア(下の図)を参考に、猫の体を様々な角度から見たり、実際に触ってみたりして、体型や肉付きをこまめにチェックしましょう。ポイントは真上からの見た目、真横からの見た目、そして胴をなでた時の触り心地、の3つです。

 BCS1 ・ 痩せ型

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理想体重の85%以下の体重しかない。肋骨が浮き上がり、肉眼でも浮いた骨を確認することができる。触ると脂肪がなく、筋肉も著しく少ない。

 

 BCS2 ・ やや痩せ型

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理想体重の86-94%程度の体重しかない。肋骨が少し浮いていることが、肉眼でも確認できる。また、上から見たときに明らかにくびれが見られる。

 BCS3 ・ 理想体重

BCS3

 

理想体重の95-106%の体重。胴回りが薄い脂肪で覆われているものの、触ると容易に肋骨を感じることができる。上から見たときのくびれはゆるやか。

 

 BCS4 ・ やや肥満

BCS4

 

理想体重の107-122%の体重がある。胴まわりが脂肪で覆われているが、触るとわずかに肋骨を感じられる。横からみたとき、腹部がやや垂れ下がっている。

 BCS5 ・ 肥満

BCS5

 

理想体重の123%以上もの体重がある。厚い脂肪に覆われていて、肋骨が容易にさわれない。腰のくびれは全くないか、ほとんど見られない。横からみたとき、腹部が垂れ下がっている。

 

 

太りやすいタイミングをしっかり把握して、そういった時期は特に体重管理に気をつけたいですね。猫ちゃんの健康を守るためにも、食事やおやつのあげすぎにも注意しましょう。

東京猫医療センター 院長

服部 幸

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