クリスマスケーキ、バースデーケーキのデコレーションにも使われ、家族が集まる機会に食卓にのぼることが多い果物の一つである、いちご。家族の一員である愛猫にも与えていいものなのでしょうか。与えるときの注意点などはあるのでしょうか。
猫にいちごを与えてもOK?健康に影響はないの?
基本的に、猫はいちごを食べても大丈夫です。
ただし、糖質が多いので糖尿病のある猫には与えないでください。糖尿病がなくても、甘みの強い食品は、肥満の原因にもなります。飼い主さんがデザートで食べているいちごを少し愛猫におすそ分けしてあげるくらいなら問題ありませんが、ケーキなどに飾ってあるいちごを生クリーム付きであげるのはおすすめできません。
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猫にいちごを与える場合の注意点とは?
猫にいちごをあげるときは、へたを取り小さくカットしてあげるといいでしょう。水分と食物繊維が豊富なので、食べすぎると下痢を引き起こす可能性があるので注意してください。
いちごジャム、いちごヨーグルトなどの加工食品については、加工する際に糖分をたくさん加えているものが多いので、猫にあげるのはさけましょう。
有害なキシリトールが含まれているって言われるけど、本当?
いちごにはキシリトールが含まれているので、食べさせても大丈夫なのか不安に思う飼い主さんもいらっしゃるようです。キシリトールは、犬が食べると低血糖や肝機能の低下など重い中毒を引き起こす可能性があります。しかし、犬が自ら大量のいちごを食べたり、キシリトールの含まれるガムを食べたりすることは考えにくく、飼い主さんが与えなければ問題ありません。
では、猫ではどうなのでしょうか?
いちごに含まれるキシリトールは微量ですので、キシリトールの害についてはあまり心配しなくていいでしょう。アメリカの論文では、猫にキシリトールを摂取させた実験で有害性は認められなかったという報告もあります(※)。
(※)参照元:Effects of p.o. administered xylitol in cats
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29430681/
肉食動物の猫が、自らすすんでいちごやいちごのデザートを食べることはあまりないと思われます。食卓の側で欲しそうにしていたら、少しおすそ分けしてあげるくらいにしましょう。
※この記事は猫にいちごを食べさせることを推奨しているものではありません。人間の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響を与えたり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。猫の食事は、栄養バランスが良く摂れる総合栄養食としてのキャットフードがおすすめです。
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