アイペット損保では、犬・猫飼育者各1,000名(合計2,000名)に対し、動物病院の利用状況に関する調査を実施しました。   にゃんペディアでは、その結果をご紹介します。

 

 

【調査概要】

調査対象:犬・猫の飼育者各1,000名(合計2,000名)

(ペット保険加入者各500名、ペット保険に未加入者かつ加入意向ありの方各500名)

調査期間:2024年2月29日~3月4日

調査方法:インターネットによるアンケートを実施

 

 

調査結果サマリー

 犬猫とも約8割が「かかりつけ病院」として1か所に通院、必要に応じて二次診療施設を選択

 年に1回以上の通院経験は「4-7歳」で最も低下し、シニア期にかけて微増傾向

 治療のための通院頻度は、犬猫とも「1年に2~5回未満」が最多、続いて「1年に1回程度」

 「病院には行ったことがない」のは犬9.0%、猫16.4%と7.4ポイントの差、犬・猫の通院頻度に開きも

 

 

 

 

約8割が「かかりつけ病院」として1か所に通院

現在通っている、または通ったことのある動物病院について尋ねたところ、「ひとつの病院のみに通っている」との回答が犬・猫とも約8割にのぼりました。(図1)

多くの飼育者の方が、1つの動物病院をいわゆる「かかりつけ病院」としているようです。

 

(図1)現在通っている、通ったことのある動物病院

 

「かかりつけ動物病院の紹介で二次診療施設に通っている(通ったことがある)」方は犬の飼育者で11.7%、猫の飼育者で7.6%おり、疾病の内容や緊急性によってはかかりつけ病院以外の診察を受けることもあるようですが、少数にとどまりました。

 

 

 

 

年に1回以上の通院経験は「4-7歳」で最も低下

予防接種や健康診断以外の目的で、年1回以上ペットを通院させた経験があるかを尋ねたところ、すべての年齢でほぼ同水準の回答となり、猫は約6割、犬は約8割の方に通院歴がありました。  (図2)

 

(図2)年齢別の通院歴

 

さらに詳しく確認すると、犬・猫とも0-3歳の通院割合が高く、続く4-7歳で一度割合は低下するものの、8歳以降シニア期にかけて再び上昇傾向となりました。 最も通院歴が少ないのは犬・猫ともに4-7歳でした。

子猫の時期は免疫力も十分ではなく、細菌やウイルス・寄生虫などの感染症にかかりやすかったり、幼齢期は新たな環境に慣れておらず、誤飲のリスクも相対的に高い時期となるため、成猫となった4-7歳が最も健康に過ごせる時期となるのかもしれません。

 

 

ペット保険加入者と未加入者で通院歴に大きな差

続いて、ペット保険の加入有無によって通院歴に違いが生じるかを確認しました。すると、犬・猫ともペット保険加入者の方が未加入者よりも高い割合で通院していることが分かりました。(図3)

 

(図3)ペット保険加入者と未加入者の通院歴の差

 

この差は、犬よりも猫で顕著にみられ、不調を抱えやすい高齢期(16歳以上)でも、通院歴に28.2ポイントもの差が生じました。

 

 

 

 

治療のための通院頻度は「1年に2~5回未満」が最多

直近1年間に、治療のために動物病院を受診した回数を尋ねたところ、犬・猫ともに「1年に2~5回未満」が最多、続いて「1年に1回程度」と答えた方の割合が高い結果となりました。  (図4)

 

(図4)治療のための通院頻度

   

 

しかし、3位以降については犬と猫で顕著な違いが現れ、犬については「1年に5回~10回未満」「1年に10回~20回未満」など通院回数が大幅に増加する回答が続いた一方で、猫については「病院には行ったことがない」「直近1年以内はなく、2~3年に1回程度」と通院回数が減少する回答が上位となりました。

 

 

「病院には行ったことがない」と回答した方は猫で16.4%

 

(図5)病院に行ったことがない割合

 

 

「病院には行ったことがない」と回答した方は、犬では9.0%、猫では16.4%となり7.4ポイントの差となりました。(図5)

ペット保険の加入有無によっても差が生じており、犬・猫どちらも保険に加入していない場合に「病院には行ったことがない」を選択する方が増加し、その差は犬5.6ポイント、猫8.0ポイントにのぼりました。

 

 

今回の調査では、犬・猫ともに約8割の方が1か所の動物病院に通院していることが分かりました。「かかりつけ病院」をもつことで、普段のペットの様子を把握してもらいやすくなるメリットがあるため、飼育者の方も安心してお任せしやすいのかもしれません。

 

もちろん病気によっては高度な治療が必要になる場合もありますが、ご自身で病院を探すよりも「かかりつけ病院」からの紹介を受けて選択する方が多いようです。こうした結果からも、動物病院の先生との信頼関係が築かれている様子がうかがえます。

 

 

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