アイペット損害保険株式会社は、子どもが小学校を卒業するまでに犬・猫と暮らした経験を持つ1,115人を対象に、ペットとの暮らしが子どもに与える影響を調査(2018年4月)しました。
日本の15歳未満の子どもの数は1571万人(2018年) →1,465万人(2022年)である一方(出典:総務省統計局ホームページ)、ペットの飼育頭数は1,855万頭(2018年)→1,605万頭(出典:一般社団法人ペットフード協会「2021年全国犬猫飼育実態調査」)と、ペットの数が子どもの数を上回っています。今回5つのアンケートを取ったところ、「子どもの感受性が豊かになった」と考えている方が約半数にのぼるなど、非常に興味深い結果となりました。
どんな結果が出たのでしょうか?詳しくご紹介させていただきます。
調査結果
ペットの存在、子どもにとっては「兄弟・姉妹」、親にとっては「子ども」が1位
まず、子どもと親、それぞれにとってのペットの存在をお聞きしたところ、
子どもにとっては「兄弟・姉妹」という回答が41.3%で1位、「友達」という回答が27.8%で2位
になりました。
一方、
親にとっては「子ども」という回答が33.8%で1位になりました。続いて、「兄弟・姉妹」という回答が22.8%で2位
になりました。ペットを家族の一員と考える人が大多数であることが分かりました。
ペットと暮らす時の不安、「子どもに動物アレルギーや喘息の症状が出ないか」が1位
次に、ペットと暮らす時の不安はどのようなものがあったかお聞きしたところ、「子どもに動物アレルギーや喘息の症状が出ないか」(30.0%)が1位となりました。2位は「不安はなかった」(26.9%)、3位は「ペットが子どもに危害を加えないか」(25.7%)と続きました。
子どものペットのお世話、「ごはんをあげる」が63.2%
続いて、お子さんがどのようなお世話をしていたかお聞きしたところ、「ごはんをあげる」(63.1%)が1位となり、以下、「遊び相手となる」(61.0%)、「散歩をする」(56.1%)となり、日常的にペットのお世話をしていることが伺えます。
ペットが子どもに与えた影響、「感受性が豊かになった」が45.0%
ペットが子どもに与えた影響についてお聞きしたところ、
「感受性が豊かになった」(45.0%)が約半数で1位
となりました。以下、「命の大切さを理解できるようになった」(42.2%)「動物が好きになった」(42.0%)が続きました。
ペットと子どもの、心温まるエピソード
・怒られて娘が泣いていた時、愛犬が娘の近くに寄り添って手などを舐めて、慰めていた姿が微笑ましかったです。そして、買ってあげたばかりのクッションの綿を噛んで出してしまった時に怒られショボンとしていた愛犬の頭を「ヨシヨシ」と言って娘が撫でていた姿も微笑ましかったです。(30代・女性)
・死ぬ前に弱々しくなった時に本を読んであげていて、労りの心や優しさが感じられた。(30代・男性)
・お互いがいつも一緒に行動していました。とても微笑ましく、なんとも愛しい気持ちになったものです。(30代・男性)
・生後8か月の時に、少しずつ言葉を覚えて話すようになって、「ママ」「パパ」の次に、猫の名前を憶えてくれた。今は14歳ですが、今もずっと、寝る時は一緒に猫と寝ています。(40代・女性)
ペットとの暮らしで気をつけたこと、「かかりつけの動物病院を持って健康管理をする」が1位
最後に、ペットと子どもが一緒に暮らす時に気をつけたことをお聞きしました。「かかりつけの動物病院を持ち、ペットの健康管理(予防接種等)を行う」(35.4%)が1位となり、以下「子どもと一緒にお世話のルールを決める」(33.1%)、「子どもにペットとの触れ合い方を教える」(32.7%)と続いたことから、ペットを迎える際にはペットの健康管理だけでなく、子どもにペットとの接し方を教える方が多いようです。
今回の調査では、ペットと暮らした経験を持つ子は、ペットとの生活を通じて感受性を育み、命の大切さを学ぶことが分かりました。また、ペットの存在を「兄弟・家族」や「子ども」と捉えた回答が多かったことから、ペットの家族化が進んでいることも伺える結果となりました。
【調査概要】
- 調査対象:子どもが小学校を卒業するまでに犬・猫の飼育をした経験を持つ1,115名
- 調査方法:インターネットによるアンケート(複数回答可)を実施
- 調査期間: 2018年4月13日(金)
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