アイペット損保では、犬・猫飼育者各1,000名(合計2,000名)を対象に、愛犬と愛猫の健康状態に関する調査を実施しました。
にゃんペディアでは、主に愛猫の健康状態について、調査の結果をご紹介いたします。
【調査概要】
調査対象:犬・猫の飼育者各1,000名(合計2,000名)
(ペット保険加入者各500名、ペット保険に未加入者かつ加入意向ありの方各500名)
調査期間:2024年2月29日~3月4日
調査方法:インターネットによるアンケートを実施
おおむね健康と考えている飼育者は犬・猫とも約70%
図1 健康状態
ペットの健康状態について尋ねたところ、猫は「特に病気やケガもなくいたって健康である」63.4%、「ときどき体質的に調子が悪くなることがあるが健康である」15.5%となり、78.9%がおおむね健康に生活できている結果となりました。(図1)
犬・猫の比較では、猫の方が健康である割合が約5ポイント高いものの、ともに70%以上が健やかな生活を送れていることがわかりました。
「いたって健康」の割合は年齢とともに大幅に下降
続いて、ペットの健康状態について、ペットの年齢別に確認すると、犬・猫ともに年齢が上がるにつれ「特に病気やケガもなくいたって健康である」割合が低下し、病気治療中の割合が高まる傾向がみられました。(図2)
図2 年齢帯別の健康状態
8~11歳になると、犬の「いたって健康である」割合は半数を割り込む一方で、猫は当該年齢でも約6割は健康を保っています。それでも12歳を過ぎると、いたって健康な猫の割合は半数を切ってしまいます。猫は個体差はありますが、だいたい7歳ごろからシニアの領域に入り、徐々に老化が始まるとされます。
老化のサインに気づいてあげるとともに、老化と思い込んで病気を見逃してしまわないよう、日常的、定期的に健康チェックを行うことが大切です。詳しくは、にゃんペディアの獣医師解説記事「シニア猫の健康チェック方法とは?病気を早期発見するためのポイントを紹介」もご一読ください。
猫の既往歴、幼齢期は猫風邪と誤飲、4歳以降の膀胱炎
続いて、猫の年齢別に「これまで病気やケガに見舞われたもの」を確認すると、0~3歳は「猫風邪」(7.6%)、「異物誤飲」(7.1%)がツートップとなりました。(図3)
そのほかでは、「膀胱炎」を経験している猫が多く、4歳以降の猫の場合約10%が罹患しています。猫の膀胱炎は、トイレ環境の問題や、ストレス、肥満などが原因となる場合があります。生活環境を整え、体重管理を行って、膀胱内をきれいに保つために水分摂取量を増やしてあげることで予防につながります。
図3 これまで病気やケガに見舞われたもの
病気やケガに対して、不安や心配なことは「腎臓病」
また、病気やケガについて、現在もしくは将来的に不安なこととしては、全年齢帯とも「腎臓病」がトップで、猫飼育者にとって共通の不安になっています。
実際に、シニア期の猫は既往歴として「腎臓病」をもつ猫が多く、12~15歳で12.4%、16歳以降で32.4%となっています。高齢の猫は高い確率で慢性腎臓病を患う可能性があるともいわれます。腎臓は一度はたらきを失ってしまうと元に戻すことは難しい臓器ですが、早めに診断し治療を開始することで、生存期間や生活の質(QOL)を改善できることが知られています。
図4 現在もしくは将来的に病気やケガに対して不安なこと
猫の腎臓病については、下記のにゃんペディア獣医師解説記事も参考にされてください。
また加齢とともに不安に挙げられている歯周病については、次の関連記事もご一読ください。
アイペット損保では、獣医師監修「うちの子おうちの医療事典」を公開しております。本サイトでは、「高齢犬に多い病気」「長期の治療が必要な病気」など、飼育者の方の関心に合わせた検索が可能です。ペットが年齢を重ねることは避けられないことですが、日ごろの健康管理によってペットとの楽しい生活を長く続けられるよう、お役立てください。
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