愛猫の口から妙な音が聞こえて、「これって、猫の歯ぎしり?」と驚く飼い主さんもいるようです。猫も人間のように歯ぎしりをするのでしょうか?猫の歯ぎしりの原因とは?その原因と対処法について紹介します。
猫の歯ぎしりって何?どんな音がするの?
猫の歯は、先端が尖っていて、上下の歯がハサミ状になっているため、上下の歯がぴったり合わさることはありません。そのために、人間の歯ぎしりのように、奥歯を食いしばって横にグライディングさせて「ギシギシ」と音を立てることはありません。では、飼い主さんが「歯ぎしりでは?」と思うのは、どんな音なのでしょうか?
シャリシャリ、シャクシャク、ジャリジャリ
人間よりずっと口が小さく、歯も小さな猫の場合、「シャリシャリ」「シャクシャク」という音をさせることが多いようです。なかには、「ジャリジャリ」という砂を噛むような音だと感じる飼い主さんもいます。
カチカチ、カリカリ
口をパクパクさせることで上下の歯が軽くぶつかる「タッピング」。カチカチ、カリカリと聞こえることが多いようです。
猫の歯ぎしりの原因とは?
猫が歯ぎしりをするのは、主に生理的な要因からだと考えらえます。口の中を不快に感じていることで、口をパクパクさせたり、ギュッと食いしばったりすることがあるのです。不快に感じる主な原因を、以下に紹介します。
□ 乳歯から永久歯への生え変わりの時期に、乳歯がぐらついている
□ 噛み合わせが悪い
□ 食べ物の残りカスが歯に詰まっている
□ 歯周病がある
□ 口内炎がある
歯ぎしりをしたときの、対処法とは?病院に連れて行くべき?
猫の歯ぎしりは、眠り始めの頃に多いようです。また、食事中や食事の後に、口をパクパクして音をさせたり、口をギュッと閉じて食いしばって音をさせたりすることもあります。歯ぎしりとは少し違うかもしれませんが、歯に食べ物が詰まったり、口の中に被毛などの異物が入ってしまったりしたときに、口をクチャクチャすることもあり、その際に立てる音を飼い主さんが歯ぎしりと感じる場合もあるでしょう。歯ぎしりがあったからといって、慌てて動物病院に連れて行く必要はないでしょう。まずは、愛猫の様子をよく観察して、どんなときに、どんな風に、どんな音を立てるのかをチェックしてみましょう。
よく観察したうえで、口の中の不快感が歯ぎしりの原因になっていると考えられるなら、一度かかりつけの獣医師に診てもらいましょう。とくに歯周病や口内炎など、歯の病気が原因で歯ぎしりが起こっている場合は、早めに病気を発見し治療することが肝心です。
日頃から様子をよく観察して、変化にいち早く気づくことが、愛猫の健康を守るうえで役立ちます。「これって歯ぎしり?」と思ったら、まずは歯と口の中のトラブルがないか、よくチェックしてみましょう。
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