社団法人 ペットフード協会が発表したデータによると、猫を飼っている家庭は1世帯あたり平均して1.77匹の猫ちゃんを飼育しており、一方で犬は1.24頭とのことです。ひとりでのお留守番はかわいそうとの理由や、保護した、知人の家で子猫が生まれた等、新入りの猫ちゃんを迎えようと思う瞬間は犬の飼い主に比べ多いことが要因ではないでしょうか?

しかし、既に猫ちゃんがおうちにいる場合は、想像以上に覚悟や気配りが必要です。新入りの猫ちゃんと先住猫ちゃんが仲良くなってくれるかどうかが鍵となりますので、ここでは相性のいい組み合わせについて解説します。

多頭飼いの心構えをおさらい

まずは2匹目の猫を迎える理由を考えてみましょう。「ひとりで留守番をさせるのはかわいそうだから」と思っている人はいませんか。そもそも猫は群れを作らず、単独で行動することを好む動物です。ひとりで好きなように暮らしていたところに新入り猫がやってくれば、いろいろな制限が生まれるはずです。それが猫にとってストレスになることは間違いありません。もし、新入りの猫とうまくいかなかったらどうするか、別々の部屋で飼い続けることが可能かどうかなど、あらかじめシミュレーションしておく必要があります。

また、猫が増えるということは、その分、経済的な負担も増えることになります。食費は単純に二倍になりますし、食器、トイレ、ベッド、爪とぎなどすべて二つ必要になります。もちろん治療費だって同様です。ワクチン接種をはじめとした定期検診、病気になった際の通院費など、思った以上に出費がかさみます。さらに感染の危険性も高くなります。

災害時の避難方法も考えなければなりません。1匹であればキャリーバッグに入れて一緒に避難できますが、2匹となればどうでしょう。避難先での生活も含め、考えておかなければいけません。2匹目の猫を迎えるには、こうした準備が必要なことをきちんと把握しておくことが必要です。

若い猫ほど順応性が高い

OLYMPUS DIGITAL CAMERA多頭飼いを考えるなら、先住猫、新入り猫ともに子猫のうちに始めることをおすすめします。子猫はまだあまり縄張り意識が強くありませんし、お互いを遊び相手とし、じゃれ合っているうちに仲良くなれます。成猫であれば、メス同士、避妊・去勢手術を済ませたオスとメスなどは比較的トラブルなく生活できるともいわれています。ただし、成猫のオス同士は縄張り意識が強く、ケンカが起きやすいので、できれば避けたいところです。同様に高齢猫がいるところに子猫を迎えるのもあまりおすすめはしません。体の機能が低下しているため、動くのが億劫になっている老猫にとって元気のいい子猫がじゃれついてくるのは大きな負担になってしまいます。

比較的相性のいい組み合わせ

先住猫 新入り猫 相性度 この組み合わせの特徴
親猫 子猫 親子関係はいうまでもないですよね。
子猫 子猫 遊び相手として仲良くなりやすいです。
成猫 子猫 子猫だけをかわいがらないように!!
成猫メス 成猫オス 交配の予定がなければ避妊・去勢手術を。
成猫メス 成猫メス メスは縄張り意識が薄いので比較的良好。

 

トラブルが起こりやすい組み合わせ

先住猫 新入り猫 相性度 この組み合わせの特徴
成猫オス 成猫オス × 縄張り意識が強く、ケンカが起こりやすい。
高齢猫 子猫 × 高齢猫は活発に動く子猫がストレスに。

新入り猫がやってきたら

準備が整ったら、いよいよ新入り猫を迎え入れることになります。ただし、いきなり2匹を会わせてはいけません。比較的相性のいい組み合わせ、トラブルになりやすい組み合わせの例を紹介しましたが、猫の性格によるところも大きいので、実際に会わせてみないとどうなるかわかりません。

キャリーの中の猫
そこで最初は新入り猫をケージに入れた状態で対面させます。自分のテリトリーに見知らぬ猫が入ってきたことで、相手を敵だと認識し、先住猫は威嚇したり怯えたりするかもしれません。新入り猫をケージやキャリーバッグに入れたまま、少し様子を見るようにしましょう。できれば最初のうちは2匹の猫が別々の部屋で過ごせるようにし、少しずつ対面する時間を長くしていくようにしてください。

お互いが相手の存在に慣れはじめ、先住猫が新入り猫に近づき、匂いを嗅ぐなどしはじめたら、ケージやキャリーバッグから出してみます。ただし、しばらくは絶対に2匹から目を離さないでください。ケージやキャリーバッグがなくなった途端、飛びかかるなど、いきなり攻撃的になることも考えられます。2匹が相手のことを干渉せず、それぞれが安心してくつろいでいるように感じられるまでは注意が必要です。

何をする時も先住猫を優先!

新入り猫を迎えると、ついついそちらに意識がいってしまいがちです。しかし、それは先住猫のストレスを招いてしまいます。新入り猫は飼い主さんの愛情を自分から奪った敵だとみなしてしまうこともあるのです。そうなってしまわないよう、何をするにも先住猫を優先し、それまで以上にかわいがって挙げましょう。食事を先にあげることをはじめ、抱っこや遊びもすべて先住猫を優先する。飼い主さんのそうした態度が先住猫を安心させ、ひいては新入り猫に早く慣れることにつながっていくのです。

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