「1日1個のりんごは医者を遠ざける(An apple a day keeps the doctor away)」というのは、英国はウェールズ地方に古くから伝わることわざだそうですが、日本でもりんごは健康に良い果物というイメージがあります。では、猫にとってはどうでしょうか。猫はりんごを食べても大丈夫なのか、体に良いのであれば食べさせたほうがいいのでしょうか。
猫はりんごを食べても大丈夫?食べる効果やメリットはあるの?
リンゴは、カリウムやビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれている果物です。基本的に、猫がりんごを食べることに問題はありません。ただ猫は人間と違い肉食動物のため、肉を好むように自らすすんでパクパクとりんごを食べることはあまりないでしょう。基本的に総合栄養食のキャットフードを主食として与えているのであれば、あえてりんごで栄養素を補う必要はありません。
りんごは水分を多く含んでいるので、猫の水分補給にもなるという情報もありますが、本当に水分を摂らせたいなら、ドライフードをウェットフードに切り替えるほうが有効でしょう。水分を摂らせたいからといって、好まないりんごを無理に食べさせるのは避けたいところです。
猫にりんごをあげるときに、注意したほうが良いことは?
基本的には、猫は酸っぱい匂いや味が苦手なのですが、なかには飼い主さんがデザートで食べているりんごを欲しがる猫がいるかもしれませんね。少しおすそ分けしてあげるなら、皮と芯と種は取り除き、喉に詰まらせないように小さくカットしてください。
猫がりんごジュースやりんごジャムを舐めたけど大丈夫?
猫は糖の代謝が苦手なので、市販のりんごジュースやりんごジャム、りんごの砂糖煮を使ったケーキなど糖分が多い飲み物やお菓子類を与えるのはやめましょう。ただし、ほんの少し舐めたからといって、あわてて病院に駆け込む必要はありません。
また、人間にとってヘルシーなイメージのあるりんご酢は、猫にとって刺激が強すぎます。そもそも猫は酸味の強い匂いや味は嫌いなので、飲ませようとしても嫌がるのではないでしょうか。
りんごが人間の体に良いからといって、猫にも良いわけではありません。愛猫が好むのであれば、デザートタイムにほんの少しおすそ分けしてあげてもいいでしょう。
※この記事は猫にりんごを食べさせることを推奨しているものではありません。人間の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響を与えたり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。猫の食事は、栄養バランスが良く摂れる総合栄養食としてのキャットフードがおすすめです。
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