「ふぁぁ~」と大きな口をあける姿がとってもかわいい猫ちゃんのあくび。まだまだ眠いのかな?と微笑ましく眺めてしまいますが、実は、猫のあくびには大事なサインが隠されている場合があるのです。
猫があくびをするのはこんなとき
生理現象としてのあくび
眠たいとき
猫も眠たくなってくるとあくびをします。目がとろ~んとし始めていたら眠いのサイン。夜もふけて、あくびをしながら飼い主さんのことをじーっと見つめている場合は、「そろそろ一緒に寝ようよ~」とベッドにお誘いしてくれている可能性があります。
寝起きのとき
長時間ぐっすり眠っていた状態からパッチリと目を覚ますために必要なのがあくび。人と同じように、猫ちゃんもあくびをすることでより多くの酸素を脳に取り込み、活動を始める準備をします。ちなみに、ジェットコースターのようにお尻を上げて伸びをしたり、足をピーンと伸ばしたりするのも体を起こすためのウォーミングアップの一つなのです。
精神的な原因からくるあくび
怒られるなどして、緊張しているとき
粗相をした猫ちゃんを叱っていると、大きなあくびをすることがあります。これは、飼い主さんに怒られたことによって極度に緊張している証拠。そんな精神的なストレスを少しでも和らげて落ち着こうとあくびをしているのです。一見、飼い主さんの話を聞いていないように見えるかもしれませんが、決してそういうわけではないので、優しく見守ってあげてください。
そっとしておいてほしいとき
猫ちゃんをナデナデしようとやさしく触っているとき、「にゃんだ?」とばかりにあくびをすることはありませんか?そんな時は、そっとしておいてほしいときのサインかもしれません。かまって欲しくない時に触られて、ストレスを感じているのかも。なでてあげたとき迷惑そうにあくびをしている場合は、そっとしておいてあげましょう。
ふてくされているとき
おやつの前でずっと鳴いていたり、おもちゃをくわえて持って来たり、かまってほしいアピールをしている猫ちゃんを放っておくと、大きなあくびをすることがあります。これはふてくされているサイン。自分の要求が通らず無視をしている飼い主さんに対して不満をアピールしているのかもしれません。
あくびのついでに口腔内チェック!
無理やり口の中を見ようとしても、嫌がる猫ちゃんは多いはず。でも猫にとって歯や口腔内の健康は長生きするためにもとても大切なことなので、あくびをしている時にチェックしてみるといいでしょう。あくびの度に確認をしておけば、ちょっとした変化にも気付けるようになります。以下のような症状が見られたら、獣医さんに相談しましょう。
□ 歯茎が赤く腫れている
□ 口腔内が赤くただれている
□ 口内炎ができている
□ 歯の色が変色している
□ 潰瘍ができている
あくびが多いと危険なの?
猫ちゃんは本来あくびを多くする動物なので、回数が多いからといって病気が疑われることはあまりありません。しかし、ある日を境に急に回数が増えたあまりにも頻繁にする場合は、一度獣医さんに相談してみたほうがいいでしょう。猫ちゃんのあくびは眠いという意思表示だけでなく、緊張からくるストレスや不満や嫌気など、いろんな感情が隠れているようです。何気なく見ていたあくびも、ちょっと視点を変えるとより猫ちゃんとの絆が深まるコミュニケーションツールになりそうですね。
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☞例えば、下記のような「猫の行動」から、
□ 足をあげる
□ 歩かない
□ ふらつく
□ 性格が変わる
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