猫疥癬症(猫カイセンショウ)、猫ヒゼンダニ症などともいいます。
猫小穿孔ヒゼンダニ(猫ショウセンコウヒゼンダニ)というダニが原因で起こる寄生虫性皮膚疾患です。強烈な痒みを伴い、人にも感染する恐れのある人獣共通感染症です。
こんな症状が出たら気をつけて
痒み、脱毛、赤み、ポツポツとかさぶたができるなど。とくに、耳、肘、膝、お腹などに見られます。感染してから2~6週程で症状が出始めます。
重篤な場合では全身が脱毛やかさぶたで覆われ強烈な痒みが起こります。
稀ですが、ほとんど痒みを示さないケースも報告されています。
診療方法
アトピー、食物アレルギー、接触性皮膚炎、マラセチア皮膚炎、ツメダニ症などととてもよく似た症状を起こすため、これらの鑑別診断が必要となります。
皮膚病変を特別な検査器具で削り顕微鏡でヒゼンダニを見つけますが、とても小さなダニであるため、この検査が成功しないことも多くあります。
運良くヒゼンダニが見つかったり、見つけられなくてもヒゼンダニ寄生の可能性が高いと判断されたときには、殺ダニ剤の投薬で治療をしますが、治療の反応が得られるまで1か月ほど必要なこともあります。
治療・診療費はいくらぐらい?
投薬は1回では終わらないので、通常は1週間おきにだいたい3回以上の通院が必要となります。
診療項目(内容) | 単価(円) | 数量 | 金額(円) |
皮膚検査 | 2,000 | 1 | 2,000 |
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皮下注射 | 2,000 | 1 | 2,000 |
合計 4,000円
|
この診療明細書はアイペット損保の支払いデータから作成した診療費の参考例となります。したがって、診療費用・内容の平均・水準を示すものではありません。
予防方法
ヒゼンダニに寄生されている猫との接触によりうつります。
多頭飼育の場合では感染猫は隔離して接触させないようにしましょう。予防的に治療を行う場合もあります。
なお、万が一飼い主さんに感染した場合、症状は一過性で自然に治ることがほとんどですが、症状が長引くようであれば、念のため人の皮膚科を受診してください。
★「うちの子」の長生きのために、年齢や季節、猫種など、
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