アイペット損保では、ペットの暑さ対策をして いる 犬・猫 ・エキゾチックアニマル (小動物飼育者各500名(合計1,500名)に対し調査 を実施しました。
にゃんペディアでは、猫の調査結果について、ご紹介します。
【調査概要】
調査対象:犬・猫・エキゾチックアニマル(小動物)の飼育者各500名(合計1,500名)
調査期間:2024年9月17日~9月18日
調査方法:インターネットによるアンケートを実施
● 調査結果の概要
自宅の暑さ対策トップ 3 は「室温を調整」「給水できる場所を増設」「風通しのいい環境を用意」
猫を屋外に連れ出す時の対策は「涼しい時間帯を選ぶ」、 20% は そもそも 「外出しない」
猛暑で 猫 との過ごし方や関係に変化があった飼育者は 74.3%
暑い時期に猫の体調に変化を感じた飼育者は45% 。熱中症になった猫も約 6% いる結果に
猫の体調の変化を「呼吸」から感じ取る飼育者が45.8%!「体温」も重要な指標になっている
自宅での暑さ対策、「室温を調整」「給水場所を増設」「風通し」
自宅で行っている猫 に対する猛暑対策を尋ねたところ、1位は「猫がいる部屋の室温を調整する」 で 84.6% の方が実施していました。
続いて上位にきたのは「給水できる場所を増やす」(44.0%)、「風通しのいい環境を用意する」(37.8%)となりました。
暑い時期も愛猫がいつも通り過ごせるよう、自然と水分摂取の機会が増えるように工夫したり、室温はもちろん空気がこもらないように配慮したりと、大切な家族である愛猫の健康を保てるように意識しているようです。
冷房温度は「28度以下」が約半数、年齢による差も
なお、猫のいる部屋の室温は28度以下に設定されている方が54.0%と約半数となりました。
年齢によってわずかな変動があり、「0~2歳」と「15歳以上」では、他の年齢層に比べ室温を「26度以下」に設定している方が多く、同様に「3~6歳」では「24度以下」に設定している飼育者の方が相対的に多くなりました。
飼育者の方が、猫の体調や年齢、その時の様子に応じて設定温度を見直しながら微調整されている結果かもしれません。
連れ出す必要のある場合は「涼しい時間帯を選ぶ」
通院など必要最低限の外出を前提に、「猫を屋外に連れ出すときに行っている、猫に対する猛暑対策」を尋ねたところ、「涼しい時間帯を選んで外出する」「極力、車やタクシーを使う」が30%超と上位になりました。
一方で、短時間の連れ出しであっても避け「外出しない」と答えた方も20.2%にのぼり、5人に1人は外出を避けることが分かりました。
猛暑で猫との過ごし方や関係に変化があった飼育者は74.3%
暑さが影響を与えるのは猫の健康面だけではないようです。「2024年の猛暑によって猫との過ごし方や、猫との関係に変化があったか」を尋ねたところ、「とてもある」23.4%、「ややある」50.9%となり、変化を感じている方は合わせて74.3%にのぼりました。
実際にどのような変化を感じるかを尋ねたところ、トップには69.8%で「猫と一緒に自宅で過ごす時間が増えた」が挙がりました。
元々室内飼養が推奨されている猫ですが、それでも猫と一緒に自宅で過ごす時間が増えたと感じている方が7割近くに上っており、僅かな外出さえ控えている方も多いのかもしれません。
一方で、「猫と一緒に過ごす時間が増えて仲が深まった」は31.4%に留まりました。もちろん、元々仲が深いからという面もあるとは思いますが、増える自宅時間の楽しみ方についてまだ手探りの飼育者の方も多いのかもしれません。
暑い時期に猫の体調に変化を感じた飼育者は45%
「暑い時期に猫の体調に変化を感じたことがあるか」尋ねたところ、45.0%の飼育者の方が「はい」と答えました。猫は室内で過ごすことが多いため、室温の調整などといった環境管理を行っている方が多いですが、それでも暑さが猫にとって負担の大きいものであることがうかがえます。
年齢別でみると、年齢が進むにつれて暑さによる体調変化を起こしやすくなる傾向がみられました。 シニア期になるにつれ、消化器などの内臓機能が低下しやすい面もあるため、昨年は元気に過ごしていたからと油断せず、愛猫の様子に注意を払う必要がありそうです。
熱中症と診断された猫は5.8%
実際に「熱中症」や「暑さによる体調不良」だと診断されたことがあるかを尋ねたところ、5.8%の方が「猫が熱中症と診断されたことがある」と回答し、10.2%の方が「猫が暑さによる不調だと診断されたことがある」と回答しています。
熱中症は命にもかかわる病気の1つです。 猫は自分の不調を言葉で訴えることができない分、飼育者の方が、愛猫が快適に過ごせる環境を整え、体調の変化にできるだけ早く気が付いてあげることが大切です。
猫の体調の変化を「呼吸」から感じ取る飼育者が45.8%
「体温」も重要な指標になっている 動物病院に連れていく判断材料となる「猫の体調の変化」について、どのように感じ取るかを尋ねたところ、「いつもより呼吸が荒くなっている」が45.8%、「いつもより体温が上がっている」が29.3%と上位になりました。
下痢や嘔吐、食欲不振などの分かりやすい不調よりも、飼育者の方が猫をよく観察していなければ気が付けないような「呼吸」や「体温」が上位に位置しており、飼育者の方の意識の高さを感じる結果となりました。
● 暑い時期の体調不良、93.8%が「動物病院に連れていく」と回答
続いて、暑い時期に猫の不調を感じた場合、動物病院に連れていくかを尋ねました。すると、35.4%の方が「すぐに連れていく」、58.4%の方が「様子を見て治らなければ連れていく」と答え、合わせると93.8%の方が動物病院に連れていくと回答しました。
暑さはもちろん、気温の変動は人間も猫も身体への負荷が大きく、体調を崩しやすいものです。10月に入り、日によって寒暖差の激しい時期ですので、猫の呼吸や体温といった体調変化に目を配り、引き続き愛猫の体調管理に留意いただければと思います。
アイペット損保では、ペットの健康管理をサポートする「 うちの子おうちの医療事典 」を公開しております。こうしたコンテンツもペットの日ごろの健康管理にお役立ていただければと思います。
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