アイペット損害保険株式会社は、2017年にお客さまからの保険金請求実績に基づく「ペットの傷病ランキング」(※)を発表します。
※傷病:疾病(病気)と傷害(ケガ)を総称した呼称

 

この調査では、犬・猫や年齢によってかかる傷病に違いが見られました。ペットとの生活において、病気やケガのリスクへの備えは欠かせません。

傷病例や平均診療費などは、現在ペットと暮らしている方、今後ペットの迎え入れを検討されている方ともに、参考にしてください。

犬猫別の総合傷病ランキング

犬・猫ともに「皮膚炎」「下痢」が上位3位以内で共通しています。
一方、犬・猫による違いが見られた傷病もありました。

 

犬に特徴的だった傷病は、小型犬に多く手術を伴う可能性がある「骨折」や「膝蓋骨脱臼」といった傷病でした。

一方、猫に特徴的だった傷病は「膀胱炎」や「腎不全」といった泌尿器系の疾病となりました。

 

犬・猫別に上位10以内の平均診療費を比較したところ、犬は「骨折」131,300円が最も高額な傷病だったのに対して、猫は「異物誤飲」75,600円が最も高額な傷病でした。

 

ちなみに、犬・猫ともに5位だった「異物誤飲」は、飼い主さんが気をつけることで予防することができます。 犬・猫の届くところには危険なものを置かない、キッチンなど食べてはいけないものがあるところには柵を設ける、安全なおもちゃを与えて噛みたい欲求を満たしてあげるなどの対策が有効です。

犬猫手術ランキング

手術を伴った傷病に限って集計をしたところ、高齢の犬・猫によく見られる「腫瘍」が1位となりました。

以下、幅広い年齢の犬・猫によく見られる「歯周病」や若齢の子や食欲旺盛な子は特に注意が必要な「異物誤飲」が続きました。ちなみに、10位の「白内障」の平均診療費が414,800円と上位10以内で最高額となりました。

白内障はなぜ高額なの?

手術器具や技術が特殊であることや、実施施設が専門病院などに限られていることが多く、診療費が高額になる傾向があるようです。

白内障」の主な原因は加齢ですが、若齢で起こることもあり、トイ・プードルやポメラニアンなどの犬種は特に注意が必要です。

白っぽくなった目をみて異変に気付く、机や椅子等にぶつかって歩くペットを見て「見えてないのでは?」と通院に繋がることも多いようです。

犬猫別総合傷病ランキング

犬の傷病ランキング

子犬・子猫(0歳)ともに「下痢」が1位となりました。また、犬・猫や年齢によって、かかりやすい傷病に違いが見られることが分かりました。子犬(0歳)に特徴的な傷病は「骨折」であるのに対して、高齢犬(7歳以上)は「歯周病」や「僧帽弁閉鎖不全症」(心臓に関する傷病)が見られました。

猫の傷病ランキング

子猫(0歳)に特徴的な傷病は「結膜炎」「外耳炎」「猫カゼ」であるのに対して、成猫(1歳~6歳)は「尿石症」、高齢猫(7歳以上)は「腎不全」や「腫瘍」、「糖尿病」が見られました。

子犬・子猫で1位が「下痢」になった理由として、子犬・子猫は環境の変化によるストレスに左右されやすいことや、消化器系が成熟しきっていないため、体調が不安定になる傾向があるようです。

 

今回の調査では犬・猫や年齢によってかかりやすい傷病が異なることが判明しました。

また、「異物誤飲」や「骨折」は飼い主さんの対策次第で予防することが可能な傷病です。大事な「うちの子」のために、犬・猫が暮らしやすい環境を整えてあげましょう。

 

さらに、定期的な健康診断は、傷病の早期発見に繋がります。予防接種と合わせて健康診断を受診するのも良いでしょう。より多くの飼い主さんがペットの健康管理を意識し、ペットとの生活を楽しめると良いですね。

 

 

【調査概要】
調査対象:2017年1月1日- 2017年12月31日の保険金請求実績に基づく(直接請求分のみ)
※当社へ直接ご請求いただいたデータを元に作成しており、診療費等の一般的な平均・水準を示すものではありません。
調査サンプル数:36,822件(調査結果①③)調査サンプル数:2,231件(調査結果②)

 

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アイペット損害保険株式会社

にゃんペディア編集部

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