歴史

ロシアンブルーは自然発生種といって、人の手が加わることなく確立された猫種です。その起源はロシア北西部、白海に面する都市アルハンゲリスクです。

この地域は古くからバイキングに知られている港町で、その後海上交易で栄えました。水夫たちがネズミ駆除のために猫を飼っていたことは容易に想像できますし、船に乗せることもあったでしょう。

 

ロシアンブルーは1871年に行われた、世界初のキャットショーに出陳された記録が残っており、歴史のある猫種の1つです。当初は同じブルーの被毛をもったブリティッシュショートヘアと同じカテゴリーに分類されていましたが、1912年からは別の種として分類されました。

 

日本ではイエネコでブルーの被毛をもつ猫が少ないため、根強い人気の猫種の1つです。2017年にアイペットが実施した調査では9位に位置しています。

特徴は?

最大の特徴は卵形のエメラルドグリーンの眼です。やや離れて位置し、穏やかな印象を与えます。おなじブルーの被毛を持ったブリティッシュシュートヘアーのがっちりした体型とは対照的に、ロシアンブルーの体はほっそりとした筋肉質で、貴族のような優雅さと表現されます。

 

そのほかに四肢は長く、頭は小さく7面体からなるためコブラヘッドと呼ばれます。さらに耳が丸みを帯びているより上品な印象を受けます。またロシアンブルーは口角をあげ微笑みの表情を浮かべることがあり、ロシアンスマイルと呼ばれます。

毛色、被毛

ロシアンブルーの”ブルー”は瞳の色と勘違いされることがありますが、猫の世界ではグレーの被毛をブルーと表現します。名前の通りロシアンブルーはブルー以外の毛色はいません。毛先はシルバーになっているため光沢感があります。

 

ロシアの中でも北部のアルハンゲリスクを起源としているため短毛ながらも、長い毛と短い毛が二層になっているダブルコートで被毛は密に生えているため寒い環境にも順応しています。

どんな性格?

人見知りをしますが、飼い主には忠実で愛情深いといわれています。もともとおとなしい性格な猫が多く、キャットショーには向かないと考えられていた時期もあるようです。

 

また、あまり鳴かない猫として知られ、サイレントキャットとも呼ばれます。物静かで賢い猫が多いでしょう。

嫉妬深い一面も・・・

賢く飼い主さんに深い愛情を持つ性格のため他の猫を可愛がったり褒めたりすると不機嫌になってしまうことがあります。

 

また、この嫉妬深さはほかの猫だけに向けられるものではありません。飼い主さんがよく使うティッシュの箱やパソコンなどに嫉妬してしまうケースもみられています。

かかりやすい病気はあるの?

古い研究では尿路結石症や腎臓病になりやすい傾向があると報告されていますが、現在、診察していて特にこれらの病気が目立つ印象は少ないです。遺伝性疾患も報告されておらず、総合的には健康な猫種といえるでしょう。

一緒に暮らす上で気をつけること

密に生えている被毛ですが、毛が短いのでそれほどブラッシングを頻繁に行う必要はありません。

 

運動能力が高いため、よく遊べる環境を用意してあげましょう。

 

もともとシャイな性格の猫が多く、ストレスを受けやすいため来客時には隠れられるようにしてあげましょう。一方で飼い主さんとの距離は近く、一緒にいたい性格の猫が多いので時間を確保してあげましょう。

 

 

参考資料

・世界で一番美しい猫の図鑑
・The Original Cat Bible; The definitive Source for All Things Cat
・Veterinary Medical guide to dog and cats Breeds

Tokyo Cat Specialists 院長

山本 宗伸

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