猫ちゃんと暮らしていると、驚かされることなんて星の数ほどあります。
その中のひとつに、「トイレを済ませた後で、ものすごい勢いでダッシュする」というのがあります。
猫がトイレに行っていることを飼い主さんが認識していればまだいいのですが、ぼ~っとテレビなんか眺めているときにコレをやられると、「一体、なにごとか」と思わず腰を浮かしてしまいます。
今回は、その理由について考えてみましょう。

その現象は「トイレハイ」

猫が用を足した後、ものすごい勢いでダッシュしたり、狂ったように砂を掛けまくる行動は「トイレハイ」と呼ばれます。トイレで用足しすることでテンションが高くなるという現象です。
猫ちゃんと暮らしている人ならたいがい知っている現象ですが、その理由はいまひとつ解明されていません。
「痔でお尻が痛いんじゃないか」なんてイジワルを言う人も…。
でも、そんな理由じゃありません。

ハイになったときの行動

猫が「トイレハイ」になるのは、うんちの後だけです。おしっこの時はハイになることはありません。
トイレハイのときの行動は、猫ちゃんによってさまざま。猛ダッシュして家中を駆け抜ける子もいれば、ギャーッスと大音量で泣き喚く子、お気に入りの場所で爪を猛然と研ぐ子もいます。トイレに行く前にハイになる子もいるようです。

初めてトイレハイに遭遇すると、そりゃあビックリしますが、病気ではありません。ご安心ください。
ただし、肛門が腫れている、便秘でツライ、という場合がないとはいえませんので、トイレを痛がる気配があるようでしたら、早めに獣医さんに看ていただきましょう。

ハイになる原因は?

では、トイレハイの原因はなんでしょう。
最初にお話ししたとおり、理由はいまひとつ解明されていませんが、いくつかの仮説は存在します。
有力なのは、野生時代からインプットされているという説。

【その1】

野生に暮らしていた時代、猫は縄張りの中でも生活場所から遠いところで排泄する習性があったそうです。天敵やライバルにバレないようにするためです。そして、用が済んだらダッシュでその場を立ち去らなければなりません。その習性が残っているという説。

【その2】

上の説とは逆に、野生時代、マーキングのため、トイレは通り道や高い場所でしていたという説。目立つところに排泄物を置いて、周りを牽制していたというわけです。けれど、目立つ場所で排泄するのはとっても危険。そこで、用が済むと安心して元気になるという理屈です。

【その3】

場所いかんを問わず、野生では排泄行為そのものが危険です。弱い部分を丸出しにして、途中では止められない行為をしているわけですから。排便中に襲われることを考えたら、人間でもコワイですよね。
そこで、無事に用が済むと安心して(以下同文)という説。

【その4】

これは、野生時代とは関係なく、身体の機能の問題という説です。用便中は副交感神経が刺激されるため、用が済むと交感神経が活発になってハイになるのだとか。
ちなみに、人間でも、排便は副交感神経と関係しているそうです。旅行中は便秘がちという人が多いのは、旅行中はストレスが多く、交感神経が優位になっていて便意が起きず、帰宅してほっとすると副交感神経が優位になってトイレに行きたくなるという理由だそうです。

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