猫ちゃんが迷子になってしまった際の対処法についてお話します。猫ちゃんが家に帰ってこないのは、単に言葉通り迷子になって帰れなくなった場合の他に、交通事故、体調不良で動けなくなった、誰かに保護された、さらわれた、等様々な理由が考えられます。自分で家の周りを探す以外にも、考え得る探し方全てを行い、一刻も早く猫ちゃんを見つけることが大切です。

迷子猫の捜索方法

迷子猫は一般的にいなくなってから時間がたてばたつほど、移動範囲が広がってしまうこともあるために見つかりにくくなります。最悪の場合、保護されてから数日で殺処分されてしまうこともありますので、早めの行動が肝心です。自分で探すだけでなく、他力を上手に借りることも大事です。優先順位の高いアクションからご紹介していきます。

1.保健所等の公的施設に連絡する

迷子になった犬や猫は誰かに保護されても、保健所や愛護団体に行き着くことがままあります。その他、人によっては動物病院や警察や預けたり、届け出たりする人もいますので、家の近くのそうした機関をあたってみましょう。

保健所 飼い主が不明の犬や猫を収容されています。また、迷子の犬・猫を保護している人が保護届を出している場合もあります。迷子届を提出して早期発見に協力してもらいましょう。

全国保健所一覧

動物管理事務所
(愛護センター)
狂犬病予防・危害防止のため、迷子や放し飼いの犬や猫を保護・収容したり、やむを得ず飼えなくなった動物を引き取ったりしている施設で、全国にあります。

環境省HP 動物再飼養支援 ・ 収容動物データ検索サイト

警察署 ペットは法律上「モノ」として扱われます。迷子猫を保護した人が、落とし物として警察署に届け出ている可能性もありますから、警察にも連絡をとってみましょう。警察ネットワークで連携をとってもらえれば、見つかる可能性もあがるでしょう。警察署の連絡先は、都道府県別に警視庁・警察署のHPに掲載されています。
動物病院 保護した人が、自分の家にはおかず動物病院に駆け込んでいる場合もあります。動物病院は犬や猫を保護する施設では元来ありませんが、病院で一時的に保護しているケースもありますので、猫がいなくなった場所から近くの動物病院には一通り連絡をしてみると良いでしょう。

アイペット全国動物病院検索

清掃局 清掃局では道路で事故に遭った動物を引き取っています。あまり考えたくありませんが、どうしても見つからない場合には、連絡をしてみるのも手です。

 

2.家の近所、いなくなった場所の近辺を探す

迷子猫は大半の場合、家の敷地内や家から数百メートル以内のところで見つかるケースが多いです。ですから根気よく家の周囲を探してみましょう。
探す際のポイントは以下の通りです。

大声を上げず、いつも呼んでいるトーンで呼ぶ

大声をあげると猫がおびえて出てこなくなってしまうので、大声をあげず、普段と同じ呼びかけで猫が安心するように注意をしましょう。名前を呼びながら、時々立ち止まって周囲を見渡し反応がないか確認して、また進むとよいでしょう。

夕方や夜(猫が普段起きている時間)に探す

迷子になっている間も猫はいつも通り寝ています。あたりを動き回る時間帯の方が遭遇する確率があがりますので、普段猫が活動している時間帯をよく思い出して、その時間に捜索活動をするとよいでしょう。

猫の匂いがついたアイテムを持っていく

猫は匂いに非常に敏感な生き物です。普段使用している猫砂等をもっていき、少しずつ地面に巻いてみると、自分の匂いにつられてひょっこり姿を現すこともあるそうです。

(雨の日は)濡れていない場所を探す

猫は濡れることを基本的には嫌う生き物ですから、雨の日は濡れていない場所を探すことをオススメします。雨の中ではあまり動き回らないので、物かげや屋根のある場所等でじっとしていることも多いです。そうした場所にあたりをつけて重点的に探してみるのもよいでしょう。

3.インターネットで情報収集をする

最近はネットでも迷子捜索用の掲示板や専用ウェブサイト、ネットワークが出来ています。保健所等の情報も入っているので、先ほどご紹介したアプローチとも一部重複はしますが、広く網を張るという意味で、インターネットも活用すべきです。

ここでは代表的なウェブサイトをご紹介しておきます。

ペットのおうち:里親と保護動物をマッチングするサービスを展開しています

‘迷い猫.NET

迷子猫・保護猫掲示板

4.捜索チラシを作る

前項でもお伝えした通り、迷子になった猫は家の近所で見つかるが多いので、地域住民の方々に知ってもらうことも有効なアプローチの一つになります。

必要情報を記載したチラシを作成し、近所の方や、お店等に配っておくとよいでしょう。なるべくたくさんの人の目に触れる場所がよいので、賑わっている商店などに個別にお願いするのも一つの手です。公園で配ったり、周囲の家の郵便受けに入れる人もいます。

ここではチラシに記載すべきポイントをご紹介しておきます。

写真 どんな猫を探しているが一目でわかる写真は必須です。カラーで用意しましょう。
名前 他の人が探す際にも呼びかけに反応することがあります
特徴 猫の種類、性別、不妊手術の有無、鈴や迷子札の装着の有無、等

その他、特別な特徴(身体の模様、形など)があれば記載しましょう

謝礼 謝礼があると見つかる可能性があがります。ただ、過度に期待を持たせてしまうと後々トラブルになりこともありますので、金額等は記載せず、控えめな表現にとどめておく方がよいと思います。
連絡先 住所までは記載する必要はありませんが、名前と電話番号は記載しておかないと連絡がとれません。
防水加工 外に掲示する場合には、家のプリンターで印刷したものは雨でにじんだりしてしまいますので、業者に依頼するのも手です。(大量に印刷する場合は家で印刷するよりもコストも下がります)

5.ペット探偵に捜索依頼を出す

迷子になった犬や猫を探してくれる探偵も世の中にはいます。誰にお願いするのがよいかまでは明示できないのですが、インターネットで探せばそうした探偵業者がたくさん出てきますので、一度ご検討ください。

迷子の予防/迷子になった際に見つかりやすくするためにできること

マイクロチップの装着

マイクロチップを装着しておくことで、保健所などで飼い主を識別することが出来ます。先方から連絡が来て保護したことをしらせてくれることもありますので、万が一に備えてマイクロチップを装着しておく飼い主が増えています。

 

マイクロチップについて詳しくは、『うちの子にも必要?』をご覧下さい。

迷子札の装着

マイクロチップではなく、キーホルダーのような小さなアクセサリーを首輪等につけ、飼い主の連絡先を記載している飼い主もいます。もし自分の連絡先を直接記載したくない場合には、連絡先を教えずとも保護した人と飼い主が連絡をとれるウェブサービスを利用する手もあります。

ペットのおうち×ペットプロフ

※ペット情報を登録し、そのIDの入った迷子札を装着することで、保護した人がウェブサイトを通じて飼い主と連絡をとれるようにしています。詳しくはリンク先ページをご覧ください。

 

「うちの子」の長生きのために、気になるキーワードや、症状や病名で調べることができる、獣医師監修のペットのためのオンライン医療辞典「うちの子おうちの医療事典」をご利用ください。

 

 

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