「猫ちゃんとの出逢い方」第4回目は、ブリーダーから猫ちゃんを迎える場合をご紹介しましょう。
色々な出逢い方は『ぴったりの猫ちゃんの選び方』という記事にまとめられていますので、そちらもご覧くださいね。

ブリーダーの種類

犬の世界では、ブリーダーは犬との向き合い方によって3つのタイプに分けられると言われています。

まず、犬とその犬種を愛し、知識も高い優良ブリーダーであるシリアスブリーダー。犬種を健康的に存続させることを願っています。利益を追求せずに犬の血統を守ることに専念しているブリーダーは「ホビーブリーダー」と呼ばれ、当然ながら儲けは出ません。

別のタイプでは、うちの犬が可愛いからという感覚で生ませた子を売る、あるいはうっかり妊娠してしまった子を売るというバックヤードブリーダー。犬種に対する知識が少ないことも多く、安価ではあるけれどトラブルも多いといいます。

ブリーダーと聞いて眉をひそめられる方は、パピーミルでの惨状や素人ブリーダーによるトラブルを連想されるからでしょう。たとえば、母犬の体調も考えずに妊娠させ続け、生まれた子の管理も劣悪な『パピーミル』。利益優先の「子犬繁殖工場」のことで、言語道断・問題外の存在です。

今回、猫のブリーダーさんにお話しを伺ったところ、「子猫はとても繊細で、ちょっとしたことで体調を崩してしまいます。ですから、健康管理にはとても気を遣うもの。パピーミルのようなおぞましい環境で子猫が育つという方が不思議です」とのこと。きちんとしたブリーダーさんの元では、子猫は愛情をかけて大切に育てられているのです。

よいブリーダーさんの探し方

猫のブリーダーの場合、「キャッテリー」という呼称があります。これは、猫の血統書を発行認証している「TICA」もしくは「CFA」という団体の認定を受けたブリーダーさんのこと。信頼性が高いといえます。

そんな団体のお墨付きなんて信用ならんという方は、まず、猫舎を訪れるのが一番。環境やブリーダーさんの人柄をその目で確認することができます。そのときに、いろいろ質問してみましょう。よいブリーダーさんは、猫種や飼育に関する知識が豊富です。正しい飼い方や家に迎える際の注意点まで示唆してくれる(というか口うるさく言われる)としたら、それは猫ちゃんに愛情のある証です。
多くのキャッテリーでは「生命保証」が付けられています。これが付けられるのも、健康な子猫を育てているという自信の現れといえるでしょう。

子犬と子猫

ブリーダーさんから子猫を迎えるメリット

よいブリーダーさんは、その猫種のことでしたらとにかく詳しい。整った環境で育てていますので、子猫も健康優良児です。ですから、初めての猫でも安心して飼うことができます。困ったときには、ブリーダーさんが相談に乗ってくれるでしょう。

なによりも、あなたが思い描く「理想の猫ちゃん」に近い子を探しやすいのがメリットでしょうか。こんな姿でこんな毛色の子…という望みがあるなら、叶いやすいでしょうね。
親猫についても確かな情報を持っていますので、性格もある程度想像できます。

ブリーダーさんには、どんな子がほしいのか、具体的にお話しした方がベター。ブリーダーさんにとっても、「理想の子猫」探しのヒントになります。

ブリーダーさんから子猫を迎えるには

猫を探す場合には、ブリーダーさんのサイトで情報を得るか、直接、猫舎を訪れるかのいずれかの方法になります。どちらにせよ、一度は猫舎を訪れて、子猫の状態や環境を確認しましょう。よいブリーダーさんは、母猫を子猫出産マシンとは考えていませんので、いつも子猫がいるとは限りません。そんな場合には、希望を伝え、条件に近い子が現れるのを待つことになります。

家族にしたい子が決まったら、販売規約を確認して申し込みます。支払い方法や引き渡しについて確認しましょう。ワクチンやマイクロチップ、血統書の発行費用など、別途の費用が必要かどうかも確認してください。

子猫の引渡しは、動物愛護法で生後7週齢を過ぎてからと定められていますので、生後60日前後になります。デリケートで環境の変化に敏感な子猫ですから、体調などを考慮した上で引き渡し日が決定されます。あとは、愛情いっぱいに育ててあげてください。もう、あなたの「うちの子」です。

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