動物病院に連れていったり、最期の看取りを一緒に過ごしたり、ペットのために休みを取る必要があるケースは、飼い主さんなら誰しもが経験されることかと思います。人間の家族と同じような事情で、ペットのために早く帰る、休む必要があるとき、飼い主さんは実際にどうされているのでしょうか?
ここでは、アイペット損保が実施した「ペットを理由とした休暇の取得状況」の調査結果(※)について、お伝えします。
※ 調査概要
調査対象:犬・猫を亡くした経験をお持ちで、現在はペットと一緒に暮らしていない男女1,000名
調査期間:2023年9月5日~8日
調査方法:インターネットによるアンケートを実施
ペットを亡くしたときの休暇取得の状況は?
ペットを亡くした際に少しでも休暇を取得したか尋ねたところ、「休まなかった」が6割以上となり、「休んだ」と回答した方は11.6%と少数にとどまりました。
過去に当社が実施した調査では、ペット飼育者の約6割がペットロスになったという結果が出ています。
家族同然に連れ添ったペットとの別れに辛さを感じながらも、仕事は休まずにされている方が多いようです。
休暇取得の理由は伝えない方が半数以上
仕事を「休んだ」と回答された方に、休みを取る際、その理由を伝えたかを尋ねたところ、約半数が「伝えなかった」と回答されました。
その理由として「共感してもらえないと思ったため」が半数以上(複数回答)にのぼり、「休暇なので取得理由を伝えない」28.8%、「休暇取得に嫌な顔をされると思った」23.7%と続きました。
「言葉にするのも辛かったから」とする理由も13.6%みられ、別れによる辛い思いを抱えていても、伝えずにいる様子が窺える結果となりました。
ペットを亡くして会社を休む日数は、「1~2日」が約73%
また、どれくらい休みを取ったか尋ねたところ「1~2日」と回答した方が73.3%と多数を占めました。 「1~2日」の休暇は短く感じますが、たとえ数日であっても休暇を取ることで、気持ちの整理やペットの葬儀を行うなど、見送るための時間を確保できるのではないでしょうか。
一方で、「6日以上」と回答された方も12.9%いらっしゃいました。
ちなみににゃんペディアを運営しているアイペット損保では、2016 年 7 月から社員がペットとの時間を大切にできるよう、ペット休暇(年2日)とペット忌引き休暇(犬猫年最大3日、その他ペット年1日)を導入し、年100名以上が利用しています。
利用した社員からは「家族みんなで平日に外出する機会が作れ、楽しい時間が過ごせた」や、「ペットとの最期の時間を一緒に過ごすことができた」「一番辛いときに気持ちを整理する時間がとれた」などの声が寄せられています。制度が設けらていることで、周囲の理解を得やすい環境づくりに役立っています。
存在の大きさを実感するのは「一緒に過ごしているとき」
最後に、どんなときに自分にとってペットの存在が大きいと感じたかの問いに対しては、「一緒に過ごしているとき」と回答された方が約7割(複数回答)にのぼり、「一緒に過ごす時間がなによりも大切なもの」であるということが感じ取れる結果となりました。
ペットロスに関する調査では、後悔のない別れをすることができた方の約7割が、「十分に一緒の時間を過ごすことができたため」だと回答されていました。
ペットと共に健やかに過ごせる時こそ、一緒に過ごす時間を十分にとって、充実したものにできるよう、心がけていきたいものです。
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