たとえ相手がペットでも、大切な存在を失ったショックと悲しみははかりしれないもの。中には最愛の猫ちゃんがいなくなってしまい、重度のペットロスに陥る人も少なくありません。どうすればペットロスから立ち直ることができるのでしょうか…。その問いに正解はありません。ひとりひとりの飼い主さんがそれぞれの方法で猫ちゃんとのお別れを受け入れて、幸せな思い出に変えていくことが唯一の方法なのです。
別れを受け入れる
病気などで猫を亡くした場合、もっと適切な治療法があったのではないだろうか、別の選択肢はなかったのだろうか…という後悔に襲われる飼い主さんはたくさんいます。その一方で、できる限りの治療をした、最善を尽くしたと思える飼い主さんもいます。そして、そう考えられる飼い主さんは重度のペットロスに陥ることが比較的少ないともいわれます。終末期、自分は猫のために精一杯やったと思うことで、猫の死を受け入れられるのかもしれません。
ひとりで抱え込まない
ペットロスから抜け出すには、「悲しみ」を十分に表すことも必要です。悲しいときは思いっきり泣くのは大切なことです。悲しい気持ちをひとりで抱えてしまうことは、あまりいい結果につながりません。家族や友人など、心を開ける相手に話を聞いてもらいましょう。
同じようにペットを亡くした人が身近にいれば、互いの体験談や思い出話を共有するのもおすすめです。話をすることで気持ちが整理され、悲しみの原因がより明確になることもあります。また、共感してもらえることが癒しにつながる場合もあるのです。
ムリしない、頑張りすぎない
ペットロスが日常生活にも支障を及ぼす可能性もあります。喪失感から、何も手につかなくなる人もいますが、それは決して怠けではありません。辛い気持ちを抱えながら、無理して元気に振る舞ったり、悲しみを忘れようとがむしゃらに何かに取り組んだりすることはかえって逆効果になります。悲しみが自然に癒えるのをゆっくり待ちましょう。
悲しみと向き合い、少し気持ちが落ち着いたら、ペットロスから抜け出す準備を始めます。そのためには猫を失った辛さと向き合い、気持ちを整理することも必要です。写真を整理したり、猫の祭壇を作りお花を供えることもひとつの方法です。また、ペット霊園にお参りをする、自宅に埋葬したのであればお墓を設えるなど、それぞれの方法で猫への感謝の気持ちを再確認しましょう。心を込めて供養をすることで、気持ちが落ち着くこともあります。
新たな猫との暮らしに罪悪感をもたない
亡くなった猫に申し訳ないという気持ちから、新しい猫を迎え入れることに罪悪感をもつ人もいるかもしれません。また、別れが辛いのでもう猫は飼いたくない…と思う人もいるでしょう。猫と一緒に暮らしたいと思っても、亡くしたときの悲しみを考えると、どうしても決断できないという人もいるようです。しかし、それは新しい出会いを拒否してしまうことにつながります。もし自治体に保護されている猫を引き取れば、その分、不幸な猫を救うことができるのです。もちろん亡くした猫のことを忘れるわけではありません。それでも新しい猫との暮らしは、日々の生活に幸せを運んできてくれますし、きっと悲しみを癒してくれるはずです。
猫は人間より寿命が短いので、いつかまたお別れするときがやってきます。猫と一緒に暮らす以上、それは避けることができません。最期を看取るのは飼い主さんの大事な努めですし、大好きな飼い主さんに見送られるのは猫にとっても幸せなことなのではないでしょうか。
★ペットロスについては「ペットロスとは?症状や克服方法、周囲の人の接し方について」もあわせてご一読ください。
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