アイペット損害では、猫飼育者1,000名に対し愛猫の健康を守るための行動調査を実施しました。
にゃんペディアでは、その結果をご紹介します。
【調査概要】
調査対象:猫の飼育者1,000名
(ペット保険加入者 500名、ペット保険に未加入者かつ加入意向ありの方 500名)
調査期間:2024年2月29日~3月4日
調査方法:インターネットによるアンケートを実施
【調査結果サマリー】
動物病院で実施していることは86.2%で「避妊・去勢手術を受ける」がトップに
「定期的な健康診断」を実施している方は約半数、保険加入状況によって約30ポイントの差異
日頃の健康管理は体質に合わせたフードの選択やおやつの管理など「食事」がメイン
動物病院で実施していることのトップは「避妊・去勢手術」
愛猫の健康のために、動物病院で現在実施している、または実施したことを尋ねたところ、「避妊・去勢手術を受ける」が86.2%でトップとなりました。(図1)
避妊・去勢手術は、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、精巣腫瘍などの病気の予防に有効とされるほか、発情によるペットのストレスやマーキング行動を軽減できるといった面もあります。当社では避妊・去勢手術に対する理解を深めていただくことを目的に「うちの子HAPPY PROJECT 避妊去勢のススメ」を公開しております。併せてご覧ください。
図1 愛猫の健康のために動物病院で実施していること
次に回答が多かったのは「定期的に混合ワクチンを受ける」(51.7%)で、約半数の方がワクチン接種をしているという結果になりました。さらに、ワクチン接種の有無について、ペット保険加入者と未加入者を比較すると、接種率に27%もの差異が生じていました。
保険会社によって異なりますが、ワクチン接種で予防できる病気を保険支払対象外としているペット保険会社も複数存在することから、ペット保険加入時点でこうした病気への知識を得るとともに予防意識を持つ飼育者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、定期的に混合ワクチンを受けないと回答された方に、その理由を尋ねると、理由は「特にない」(28.3%)、「飼い主が管理して飼育しているため感染するリスクがないと思うから」(23.8%)が上位となりました。また、ペット保険未加入者の方は「費用が高そうだから」を選択する方も約20%にのぼり、保険加入者と比べ約6ポイント高くなりました。費用面が懸念となりワクチン接種を行っていない方も一定数いらっしゃるようです。(図2)
図2 混合ワクチンを受けていない理由
3種混合ワクチンは、「猫風邪」とも呼ばれる「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」や、「猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)」を予防できます。これらの感染症はいずれも、空気・飛沫および接触により感染するため、完全室内飼育をしている場合でも接種が望ましいと考えられています。予防できる病気は予防して、大切なペットとの時間を楽しく過ごしていただければと思います。
「定期的な健康診断」を実施している方は約半数
予防医療としてイメージしやすい「定期的な健康診断」ですが、今回の調査では49.4%と約半数の方が実施していると回答しました。一方で、ペット保険未加入者の実施率は34.2%と低位に留まり、ペット保険加入者の実施率と比較すると約30ポイントの差異がみられました。(図1)
健康診断を受診しない理由を尋ねると「健康診断の費用が高そうだから」(25.1%)、「病気をしないので必要性を感じないから」(24.9%)が上位となり、ペット保険未加入者に限ってみると「健康診断の費用が高そうだから」が25.8%でトップの理由となりました。先ほどの混合ワクチンと同様に、金銭的な懸念から健康診断を受けていない方が一定数いるようです。(図3)
図3 定期的に健康診断を受けていない理由
日頃の健康管理は「食事」がメイン
日ごろの健康管理のために実施していることを尋ねたところ、1位は「体質にあったフードや量を与えるなど食事内容に気を使う」(63.9%)、2位は「おやつの与えすぎなどに気を使う」(53.5%)、3位は「体重管理に気を使う」(43.6%)と続きました。
図4 健康管理のために実施していること
運動・食事は一朝一夕に改善することが難しいですが、健康に直結する要素とも考えられます。
また、適正量は年齢によっても変化していくので定期的に見直しをするのもよい方法です。アイペット損保では、適切なフード量の計算ができるコンテンツ「フードのいろは」を公開しています。ライフステージにあった必要なエネルギー量や栄養バランスを考えるための参考にしていただければと思います。
健康管理のために今後実施したいことは「特にない」が最多
愛猫の健康管理のために今後実施したいことを尋ねたところ「特にない」(42.5%)が最多となりました。デンタルケアや留守番カメラ、体重管理などに関心を持つ飼育者の方も10%程度おりますが、多くの方が、食事管理をメインとした現状の取組みの継続を第一と考えているのかもしれません。
図5 健康管理のために今後実施したいこと
今回の調査からは、混合ワクチンや健康診断において、費用面を懸念している飼育者の方が一定数いることがわかりました。動物病院によって診察の内容や料金は異なる可能性があるので、まずはご自身の身近な動物病院などで情報を収集してみることが第一歩となるかもしれません。
日常生活においては、ペットの健康管理のため、フードの質や量、おやつなど食事管理に注意を払っている飼育者の方が多く、大切なうちの子である愛猫が健やかにのびのびと生活できるよう、健康管理に気を配っている様子がみられました。
アイペット損保では、ペットの健康管理をサポートする「うちの子おうちの医療事典」を公開しております。本サイトでは、予防ができる病気などもご紹介しています。日ごろの健康管理によってペットとの楽しい生活を長く続けられるよう、お役立ていただければと思います。
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