Photo of cat portrait with yellow eyes

猫さんの魅力は数え切れないほどありますが、大きな大きな「目」も忘れてはならない魅力のひとつです。
猫さんの目は顔に占める比率が大きく、人間の赤ちゃんと同じように「守ってあげたい」と思わせます。
猫さんは暗闇で待ち伏せして獲物を捕らえるハンターでしたので、より多くの光を目に集める必要があり、目を極限まで大きくしました。
タダでさえ大きな瞳は、人と暮らすようになってさらに大きくなっています。その方が人に可愛がられるからです。

猫さんの白目は見えない

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ところで、猫さんの「目」ですが、人間でいう「白目」は前からは見えません。いわば、全部が黒目に見えます。日本人のように黒くないので、黒目というのもなんですが…。
白目と呼ばれているのは「目球結膜」、黒目と呼ばれているのは「虹彩」ですので、今後は紛らわしくないように、この呼び方でお話を進めますね。
 
そうそう。眠いときとか疲れているときに、猫さんの目の内側から白っぽいものが出ているときがありますが、あれは白目ではなく、「瞬膜」といいます。まぶたは上下方向に動きますが、瞬膜は左右に動くまぶたのようなもので、「第三目瞼」とも呼ばれています。
 
図を見てください。青い目のヒトと青い瞳の猫さんで比較をしています。繰り返しますが、ヒトの目の白い部分が「目球結膜」。猫さんの場合、これが前からは見えません。ヒトの目と猫の目の青い部分が虹彩。図にはしていませんが、角膜がこの上に乗っています。虹彩の衷心にあるのが「瞳孔」。狭義では、ここが黒目になります。光は瞳孔を通って目の中に入っていきます。

大きさを変える猫の目

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この「瞳孔」ですが、猫さんの場合、明るいところでは針のように細く、暗いところでは満月のようにまん丸くなります。
これは、目に入る光の量を調節するため。まぶたを閉じたり、目を細めたり、サングラスを掛けたりするより、すばやく光の量を調整できるのです。
当然、自然光の下では、日差しの強い昼に細く、暗い夜には丸くなります。

時計の代わりに使われました

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昔は、これを利用して時計代わりに使っていました。
中国・北宋時代の政治家で詩人の蘇東坡(1037年~1101年)は、その著書『物類相感志』に「猫児の目、時を知る」と書いています。
日本にも「六つ丸く 五七卵に 四つ八つは 柿の核なり 九つは針」という古歌が伝えられています。これは
 
「六つ(午前および午後6時頃)」には猫の瞳孔はまん丸」
「五つ(午前および午後8時頃)と七つ(午前および午後4時頃)は卵形」
「四つ(午前および午後10時頃)と八つ(午前および午後2時頃)は柿の種型」
「九つ(昼の12時頃)は針のよう」
 
という意味。表を参照してくださいね。

仙巌園の猫神神社

鹿児島県には、仙巌園(せんがんえん)という名勝があります。ここは、薩摩藩主島津氏の別邸跡。園内には、猫好きさんなら訪れてみたい”猫神神社”が鎮座しています。
猫神神社は、豊臣秀吉が朝鮮遠征を行った文禄・慶長の役(1592~1598年)のときに、第17代藩主・島津義弘公が帯同した猫の霊が祀られているのです。
 
島津公が朝鮮遠征に猫を連れて行ったのは、猫さんの目が時計代わりになるから。7匹の猫が朝鮮に渡っていて、神社に祀られているのは、戦争を生き延び、無事に生還した2匹です。
猫神神社では、時の記念日である6月10日に「愛猫供養祭」が執り行われるのです。
 
※犬・猫の行動・習性については、動物行動学上様々な説があり、本記事に記載の内容もアイペットの見解と異なる場合があります。

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