いもとようこ作、『ねこの絵本』、『ねこはともだち』

ねこの絵本

猫を描いた本は数々あれど、視覚的にわかりやすく猫さんの魅力を伝えてくれるものは、絵本をおいて他にありません。ところが、猫を描いた絵本というのがこれまた星の数ほどあるんです。しかも、名作が多い。どれをご紹介しようかと悩んだ末に、小さな子から大人まで繰り返し楽しめる幼児向け絵本を選びました。

いもとようこさん作の2冊です。

ちぎり和紙の貼り絵に彩色

いもとようこさんの描く絵は、猫好きさんでなくとも目にしたことがある方も多いはず。NHK Eテレの乳幼児向け番組『いないいないばあっ!』で、4~5年前まで童謡の作画を担当していましたし、手がけた絵本は300冊を越えています。
ほんわかとやさしい絵柄は、猫さんを描くのにぴったりです。
ご覧ください。今回ご紹介する「ねこの絵本」と「ねこはともだち」の表紙を飾るねこさんの愛らしいこと。
ねこの絵本 ねこはともだち
ふわふわ、もこもこのころころっとした仔猫は、ちぎった和紙を貼り絵にして、そこにふんわりと彩色を施したもの。ちぎり和紙の質感とグラデーションがあたたかみのある画面を生んでいます。

「ねこの絵本」

「私にとってねこは、ひげのあるかわいいともだちである」と言ういもとさんの猫への愛情がたっぷり詰まった1冊。
とにかく可愛い仔猫たちが遊んだり、転がったり、ケンカしたりする絵本です。
作家自身が後書きで、「私をまいらせるねこどものポーズ集」であると書いているように、なんの事件も起こらず、ひたすら猫の「可愛い」だけが楽しめます。
その素晴らしさが認められて、児童書に贈られる賞としては権威のあるボローニャ国際児童図書展エルバ賞(1985年度)を受賞しています。
ボローニャ国際児童図書展は、専門家が選ぶグラフィック賞と子どもが選ぶエルバ賞のふたつがあるのですが、「ねこの絵本」が子どもたちによって選ばれたというのはとても大きな意味があると思います。
ちなみに、いもとさんは、この年の受賞を皮切りに、1986年度エルバ賞と1987年グラフィック賞の3年連続受賞という快挙を成し遂げました。

「ねこはともだち」

こちらも、猫の可愛いしぐさをてんこもりにした一冊。

毛糸玉にじゃれついたまま眠ってしまったり、新聞紙の下にダイブしたり、枯れ葉の小道を散歩したり…。いろんなシーンが見開きいっぱいにコラージュされていて、見ていて飽きることがありません。
本を閉じるときに、あなたもきっと思うでしょう。「私も猫になりたいな」と。

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