保護猫を迎える以外にいち個人ができる殺処分減への貢献②

茶とらさくら猫
環境省の発表によると平成26年度の猫の殺処分数は79,745匹、一方犬は21,593頭https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.htmlでした。昨今猫の殺処分を減らしたいと日夜活動されている行政や民間団体、個人の方のお話を耳にしますが、はたして一個人に何ができるのでしょうか?保護猫を迎えること以外にできることはあるのでしょうか?今回は和歌山県と大阪府で活動されている団体にお話を伺いました。■①はこちらから■

【特定非営利法人 関西動物友の会】

大阪市で行政への働きかけを行いながら犬猫の避妊・去勢手術の普及運動や獣医師の紹介、里親探し、正しい飼い方の啓もう活動等を行っている創立23年目のシェルターを持たない団体。メンバーの方ににお話を伺いました。

 

主な活動は?

避妊・去勢の友の会』と称されるほど、外猫の避妊・去勢活動に力を入れています。正会員や協力会員から会費を頂く一方、バザーやパネル展での収益等や動物病院さんのご厚意により、これまで数々の外猫の避妊・去勢手術を行ってきました。

一方でシェルターを持たず、歴史があり、会員の体験や経験が多い私たちだからこそできる里親探しのお手伝いもしています。

譲渡会の開催にあたり、会場探しのお手伝いから告知、ビラ配り、当日のサポートから里親との面会まで色々なことをおこなっています。大阪の他の保護団体と協力しながら定期的に譲渡会も開催してきました。

 野良猫親子

数々のボランティアの方と接し、自身も一時預かりボランティアをされているメンバーが思う『ボランティアの定義とは』

ボランティアといっても難しく考える必要はありません。

得意なこと、本業を活かせること、自身の資産やスキルを活かせること、ちょっとした事をしてくださるだけでいいのです。たとえば、デザインの仕事をしているのであれば譲渡会のチラシのデザインを、WEB制作をしているのであれば簡単なHPを作ってくれるだけで助かります。

車を所有しているのであれば、TNR活動時の送迎をしてくださるだけでもいいのです。お庭が広ければ譲渡会の会場として提供頂くことやワンちゃんの一時預かりだってできます。

ご自身が得意なこと、思いもよらないことに手が届かず困っていることを手伝って下されば幸いです。物資とお金の提供だけがボランティアではありません。

大阪市の猫を取り巻く環境、今後問題になるであろう…

猫と女性今後の課題としては高齢者と単身者の多頭飼育崩壊をいかに救うかという点。譲渡会場探しとそれにともなうスタッフの育成ですね。

核家族化が進み、独居老人が増えている昨今、高齢者の多頭飼育崩壊は気づかれにくく、最悪の状態で一報が飛び込むことが多いのです。

高齢者が飼われているワンちゃんや猫ちゃんは高齢のことが多く、一刻も早く救い出してあげなければなりません。

地域全体での見守りやペットの後見人制度等を利用して未然に防ぐことができるという情報を発信していけたらと思っています。そのためには行政と町会、地域諸団体様の協力も不可欠です。

もう一方の課題としては、譲渡会会場探しです。譲渡という概念が広まるのはいいことですが、間違った情報が伝わってしまったケースや人が多く集まることでモラルの低下に拍車がかかり、これまで貸してくださっていた場所をお借りできなくなってしまう場合があります。

オンライン上での里親さんとのマッチングが進みつつあるものの、里親さんを見極めるためにはまず、譲渡会でという根強い希望もあり、譲渡会はこの先も開き続ける必要があります。

本当は、行政のシェルターができれば良いのですが、今は譲渡会なのか、保護犬/猫カフェなのか、何がいいのかは地域や団体の特性によるところが大きいかと思いますが、譲渡会場や、セミナーの場を探し、官民協働体制で殺処分される犬・猫を減らしていくことが急務となっています。

特定非営利法人 関西動物友の会

非営利団体 一般社団法人 キャット・ソシオン

レトロな町並みの中で、おしゃれなカフェや個性的な雑貨屋さんが立ち並ぶ大阪市北区中崎。その地でギャラリー&サロンを構えながら保護猫活動に携わり、猫を保護して飼うことを文化に変えようと、他団体とは一味違った活動をされている代表理事の土田磯美氏にお話を伺いました。catsocion_door

主な取り組み

当社団法人の目的は、「保護猫の啓蒙活動」です。もっと具体化するために、設立1年は、何事も経験してみるということで、TNR(捕獲〜不妊手術、元に戻す)活動、猫の保護、里親探し、一時預かりボランティア、赤ちゃん猫のミルクボランティアと直接猫に携わってきました。

が、こちらは先輩であるベテランのボランティアさんが大勢いらっしゃいます。

その猫愛や熱意は、かなうものではりません。

私は経営ビジネスからこのボランティアに参入してきたには、それを活かすことに取り組む方が良いのでは、社団法人化した際に、ギャラリーとサロンを拠点として、この場所とスペースを活かした運営をすることが良いのではと考えました。

そして、地域猫の人気ブロガーでもある東京の「ねりまねこ」さんと知り合い、地域猫象徴となる「カッパちゃん写真展」を当ギャラリーで開催となりました。

関西地区から大勢の来廊があり、「地域猫」の浸透、「カッパちゃん」の人気ぶりには、驚きました。

昨年11月には、当社近隣で、外に放された2匹の姉妹猫が、合計9匹の子を同時期に出産し、親子家族計11匹を保護し、不妊手術、保護、里親探しを8ケ月に渡り、全匹、譲渡しました。

この保護には、かなりの体力と資金が必要でした。その間、啓蒙活動は、この11匹レスキュー中心となり、本来の広報や取材などができずにいました。

猫の保護活動を文化に

私は長年、会社経営をしており、一般社会とボランティアの間は、理不尽だな〜と思うことも多くあります。

ボランティアが自費で保護猫に関わり、そして里親に出すときも、無料の場合もあり、それでも「貰っていただく」という姿勢が不思議でした。

譲渡会・里親会も同じで、何事もボランティアさんの自費持ち出しに疑問がありましたので、新しい事例を作りたく、会場はカフェ風にしました。

一般見学の方や里親希望者から、参加費という形で、里親譲渡会には、物資や当社で作っている缶バッチ、ブレスレット、Tシャツの販売をお願いしました。

アナウンスはしていたものの、「譲渡会に来たのに、参加費はなぜ必要か?」という慣習の方もいらっしゃいましたが、多くの方は、ご理解いただけたと思います。利益はすべて、赤字のボランティアの医療費に使わせていただいております。

里親譲渡会開催については、本業でもあるブランディングの要素を取り入れました。今後も定期的に行い、保護猫の選択は、文化的でかっこいいライフスタイルなんだというイメージを作ってゆきたいです。

IMG_1265

私にしかできない実現できないと胸を張って言える夢

ビジネスをしている以前は、パリで長年ファッションとアートをサポートする仕事をしていました。文化は、オピニオンリーダーやおしゃれ発信者から一般に広げていくのが、最も浸透しやすいという方法です。

今後、世界的にも著名な動物保護・愛護をテーマにしているアーチストを組んで、私なりの方法とギャラリーで、保護動物の啓蒙活動を行っていきたいと思っています。

また、保護猫と住むための環境作りとして、保護猫アパートメントを進行中です。そのアパートビルの中で、譲渡会やイベントなどを開催できるようになり、社会にも、「保護猫という選択」、大げさかもしれませんが、猫の社会的地位をあげたいと思っています。

catsocion_lgo非営利団体 一般社団法人 キャット・ソシオン

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでにゃんペディアをフォローしよう!

トップへ戻る