保護猫を迎える以外にいち個人ができる殺処分減への貢献①

白さくら猫
環境省の発表によると平成26年度の猫の殺処分数は79,745匹、一方犬は21,593頭(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html)でした。昨今猫の殺処分を減らしたいと日夜活動されている行政や民間団体、個人の方のお話を耳にしますが、はたして一個人に何ができるのでしょうか?保護猫を迎えること以外にできることはあるのでしょうか?今回は和歌山県と大阪府で活動されている団体にお話を伺いました。

【NPO法人ワンニャン会】

和歌山県の南部に位置し、和歌山県最大の面積を誇る田辺市。その地に20年前に創設されたNPO法人ワンニャン会。お話を伺ったのは代表の中本氏、ボランティアの山本氏、水本氏の3名です。

NPO法人ワンニャン会

主な取り組みは?

会員制ドッグランの開設、子猫の譲渡会やチャリティバザーを通しての資金集め、犬猫の飼い方相談会の開催、和歌山県の動物愛護センターが実施している「ワウクラス」への参加、里親探しの仲介業を通して正しい飼い方を知ってもらったうえで里親になってもらうような活動、地域猫の避妊去勢手術を行うことで不幸せな猫ちゃんが生まれないような取り組みを行っています。

地域猫を成り立たせるために私たちにできることとは?

自分はもう年なのでIMG_1209飼えないけれど、いわゆる野良猫に餌をやって可哀想な子を少しでも減らしたいという強い信念を持っているかたもいらっしゃり、そういった考え方が相まって、野良猫が増えてしまっているのが現状です。えさを与えるのであれば、数が増えないように避妊・去勢手術をする、近所から苦情が来ないよう餌の残りを片づけたり屋外に猫トイレを設置する等の工夫が必要です。

ワンニャン会が必要としていること、モノとは?

ボランティアや賛助会員さまからの寄付、行政からの助成金でできることには限りがあります。団体を大きくしようにも、赤字のためなかなかうまく行きません。[1]条例が施行されると一時的かもしれませんが、和歌山県での猫殺処分は増えるでしょう。そういった状況にどう対処していくか、みなさんのお知恵を拝借したいところではあります。もちろん保護猫の一時預かりをしてくださる方も必要ですが、ご家庭の都合上できない場合もあると思います。そんな時は未使用切手や書き損じハガキ、洗剤、古タオル、賞味期限内のキャットフードやケージ等すでに飼われている猫ちゃんのお古でも構わないので寄付をする、それだけでも支援につながるということを知っていただきたいです。
[1] 【和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例】改正案が可決され、2017年4月に施行予定

ワンニャン会ロゴNPO法人ワンニャン会 代表:中本宣子氏

大阪で猫ボランティア団体『にゃんクルー』を立ち上げ、保護活動を実施中!吉國愛子氏

大阪のキタ、ミナミを中心にTNR活動を通して見つけた避妊去勢手術ができない月齢や体重の子猫、ハンディキャップを抱えた成猫、多頭崩壊の現場から救出された猫等を自宅で保護し、オンライン上の里親マッチングサイトや譲渡会、ブログ『ふりにゃん☆うちにゃん☆そとにゃん‘』を通じて里親探しをされている。

主な取り組みは?

(取材時)TNR活動中に出会った、何らかの事情で外では生きていくことができない保護した成猫22匹、子猫7匹を自宅でお世話をしています。また、自宅でお世話ができる頭数には限界があるため、団体に所属しているメンバーと協力して、余力がある一時保護先や、猫を飼いたいけれど高齢の為長期的に飼えないような高齢者に一時保護を依頼する等、一時保護預かり主探しのお手伝いもしています。

人慣れが済んだ子たちのために、ブログや[1]ペットのおうち、譲渡会の開催等を通じて里親を探し、その里親と猫との相性や飼育環境の見極め等を行っています。

個人での保護活動から猫ボランティア団体を立ち上げられた吉國氏からのアドバイス

時間もないし、お金もない、環境的に飼うこともできないという方から何かしたい、ができることがないという相談を頂きます。たとえ時間もお金も環境にも制約があったとしても、できることはあります!例えば、譲渡会の日だけのボランティア。会場設営のお手伝いでもいいですし、猫ちゃんの里親が見つかるようにおめかし(ブラッシング)を手伝うでもいいと思います。飽きちゃった猫ちゃんと遊んであげることもできるはずです。いらなくなったフリースや毛布、バスタオルの寄付もとても役立ちます。TNR活動でいえば、車で送迎してくれるだけでもとても助かります。まずはTNR活動をしている団体や個人の方と連絡を取ってみてください。猫好きに悪い人はいません、必ず何らかの手段や方法を考えて教えてくれるはずです。あきらめずに頑張ってほしいなと思います。

実現したいこととは?

大阪のTNR団体の多くがシェルターを持っておらず、個人が複数の団体に所属しており、それぞれの団体が助け合っています。私もいくつかのTNR団体に所属しており、且つ個人でも団体を立ち上げたので、個人でもできるんだよ!ということをもっと知っていただきたいと思っています。若い方で猫のTNR活動や保護に携わる方が少ないため、特に若い方に知っていただきたいです。また、現在は自宅でお世話をしていますが、人慣れという面では保護猫カフェを開設し、色々な方と触れあえる機会を作っていきたいと思っています。
[1] オンライン上の里親マッチングサイト(http://www.pet-home.jp/

にゃんクルー 代表:吉國愛子氏 Blog:『ふりにゃん☆うちにゃん☆そとにゃん☆

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