猫の気分のモード~時間帯と季節による気分の変化~

昼と夜

前回の記事では、天気によって猫の気分が変化するということをお伝えしました。
今回は、時間帯や季節によっても変化するということをお伝えしたいと思います。

最も活発なのは、早朝と夕方!

野生猫の一日の過ごし方

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時間帯によって変わる……というのは、猫の飼い主の皆さんなら実感されるところかと思います。
「猫は夜行性」と言われますが、正確にいうと「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」。
薄暗い早朝や夕方に、最も活発になる習性です。
猫の故郷である半砂漠でも割合涼しい時間帯で、かつ、獲物も活発な時間帯。
夜目が効かない鳥などの獲物も捕らえやすい時間帯と言われます。
この時間にたくさん動いて狩りをするのが一番効率的なのです。

22442299現代の飼い猫にもこの習性は残っていて、昼はずーっと寝て過ごし、夕方によっこらしょと起き出して活発になることが多いはずです。
夜中に急にドタバタと走り回ることもありますが、これも夜行性ならでは。

ここから我々飼い主が学ぶことは……、昼間、寝ているときに無理に起こして遊ばせようとしても、猫のほうは気分が乗らないことが多いということ。
「迷惑だニャ。ほっといてくれニャ」と言われるのがオチです。
夕方以降、猫のやる気がみなぎってきたときに、猫じゃらしなどで誘えば、猫のほうも食いつくことが多いはずです。

逆に、昼間仕事などで外出していることを「猫をかまってやれなくて申し訳ない」などと思っている飼い主さん。まったく気に病む必要はありません。

昼間、猫はほとんど寝ているだけです(^^;)

「夜の大運動会」は、眠りたい人間にとって迷惑な面もありますが、猫じゃらしなどで遊ばせればその分、早くエネルギーを消耗して早く終わります。
また、人間が眠る前にひとしきり遊ばせることで、人間が寝てからの「夜の大運動会」を避けることも可能です。

発情期は、不妊手術済の猫もソワソワする

猫の発情期

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猫の発情期は、地域や猫の環境(野良猫か飼い猫か)などによってまちまちですが、
年に1~3回ほど訪れます。
メインの発情期は2月頃で、この頃野良猫たちが「ナオ~ンナオ~ン」と大声で鳴いたり、
オス猫どうしがケンカする声を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「でもうちは、不妊手術しているから大丈夫」という考えは、実は正しくありません。

手術で精巣や卵巣、子宮を取り除いても、脳や副腎皮質から出るホルモンが、
発情に近い気分にさせてしまうことがあるのです。
特に、一度でも発情したことのある猫は、脳がその状態を覚えているといいます。
すると、ソワソワと落ち着きがなくなったり、屋外へ脱走しようとしたり、
家の中にスプレーしてしまったりすることがあります。
家の周りに野良猫がいる環境では、発情の鳴き声が聞こえたり、
窓の外からフェロモンが漂ってくるので、さらにその気分は高まるでしょう。

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こうした季節の変化、猫はどうやって知るのでしょうか?
答えは体内時計。一日のタイムスケジュールが自然に体に組み込まれているのと同じように、
一年のタイムスケジュールも体に組み込まれているのです。
だからカレンダーなどなくても規則的に発情を迎え、春になれば換毛期を迎えて抜け毛が増え、冬が近づくと栄養を蓄えるために太り気味になる……というサイクルで生きているのです。
こうした体内時計は、日の長さと気温によって自然にできるといわれています。

ですから発情期には脱走にご注意を。油断は禁物です。

猫の気分のモード~猫の気分がコロコロ変わるワケとは?~

猫の気分のモード~天気で変わる猫の気分~

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日本動物科学研究所所属・編集者&ライター 富田園子
日本動物科学研究所所属・編集者&ライター 富田園子
幼い頃から犬・猫・鳥など、つねにペットを飼っている家庭に育つ。
猫雑誌の編集統括を8年務めたのち、独立。
哺乳類動物学者の今泉忠明氏に師事。
現在は5匹の猫と暮らす。
編集・執筆を行った本に『マンガでわかる猫のきもち』『幸せな文鳥の育て方』(大泉書店)、『フレブル式生活のオキテ』『シュナ式生活のオキテ』(誠文堂新光社)、編集を担当した本に『猫とさいごの日まで幸せに暮らす本』(大泉書店)などがある。5匹の猫と暮らす愛猫家。
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