猫の慢性腎不全

猫 おしり

腎臓は血液中の老廃物を尿として排泄する機能を担っていて、生体にとってとても大切な臓器の一つです。慢性腎不全とは、この腎臓の働きが少しずつ弱くなっていく病気で、数か月から数年かけて悪化します。特に老齢の猫に多く見られます。腎臓の働きが低下すると、尿として排泄されるべき老廃物が血中に残ったり、出て行ってほしくない大切な水分も尿としてどんどん排泄してしまったりします。そのため、老廃物のせいで体調がわるくなり食欲不振や嘔吐がみられたり、脱水を起こしたりします。悪くなってしまった腎臓は元に戻ることはありませんので、この病気になったら進行を遅らせるための治療を選択することになります。

こんな症状が出たら気をつけて

水をたくさん飲み、色や臭いが薄い尿をたくさんする。痩せてきた。食欲低下。嘔吐など。

診療方法

尿検査や血液検査を行い、腎臓の働きを確認します。超音波やレントゲンなどの画像診断を行うこともあります。また、高血圧を調べるために血圧測定を行います。
薬剤を使用した血液検査により、いま現在腎臓の何割くらいが稼働しているのかを知ることもできます。慢性腎不全の程度にもよりますが、腎臓に負担をかけないようにするための降圧剤や処方食が処方されます。脱水が見られる際は皮下補液なども行います。先述したとおり、この病気を治すことはできないため、処方された薬や食事は基本的に生涯続けることになります。

治療・診療費はいくらぐらい?

慢性腎不全は根本治療が困難なため、病気の進行を遅らせる対処療法を継続する必要があります。
以下の診療費例は、初診で検査等を行った場合のものです。
診療項目(内容) 単価(円) 数量 金額(円)
初診料 1,000 1 1,000
血液検査 9,000 1 9,000
尿検査 1,500 1 1,500
皮下点滴 1,500 1 1,500
内用薬1 850 1 850
内用薬2 1,000 1 1,000
内用薬3 500 1 500
合計 15,350円

この診療明細書はアイペット損保の支払いデータから作成した診療費の参考例となります。したがって、診療費用・内容の平均・水準を示すものではありません。

予防方法

現状では有効な予防方法は確立していません。
発症年齢の平均は、犬で7歳、猫で9歳であり、どの年齢でも発症するものの、加齢とともに増加傾向にあります。そのため、シニア期からは特に定期的な健康診断を心がけ(年に一度の検査を年に二度にするなど)、早期発見に努めましょう。

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Anicli24院長 三宅亜希
Anicli24院長 三宅亜希
電話で犬猫の医療相談を行う「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長。日々、ペットオーナーからの電話相談に対応している。
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