スコティッシュフォールドがかかりやすい病気とは?

スコティッシュ

まあるい顔に大きな目、ふっくらとしたボディが魅力的なスコティッシュフォールド。なによりもそのちょこんと折れた耳に魅力を感じる人は多く、近年非常に人気のある猫種のひとつです。
でも、その人気の折れ耳に、いくつかの病気が隠されていることが多いようです。

基本の体質

ほかの猫種とくらべて、体が弱いと言われていますが、実際にはそうではありません。しかし、この種特有のかかりやすい病気がいくつかあります。そのかわいらしい風貌とひきかえに、知っておくべき病気があるのです。

骨の形成異常

スコティッシュフォールドの一番の特徴は、内側に折れ曲がった折れ耳。この折れ耳は、じつは突然変異によって起こったものだったのです。
スコットランドの農場にいた猫が、偶然折れ耳の猫を産んだことがルーツとされているスコティッシュフォールド。この耳が折れる原因は、成長過程で軟骨が上手に作れない遺伝子の異常なのです。

スコ座りこの遺伝子異常による骨形成異常は、耳以外に発生することも多いのです。成長期に骨の変形、骨の異常な増殖によって起こるこつりゅうを伴うことが多く、成長が止まれば変形や増殖は止まることが多いですが、元に戻ることはありません。

そのため、とくに成長期には関節の痛みを訴える猫も多く、また、歩行困難などに発展することもあります。骨の異常が見られなくても、軟骨の形成が正常に行われないことが多いので全身の関節が弱く、年齢が進むと関節炎を起こしやすいといえます。

親のうちどちらかが折れ耳の場合(軟骨形成異常を持っている場合)、子どもには優勢に遺伝します。立ち耳の子どもは成長期の骨の発育異常や骨瘤の形成、関節炎の発症を起こしにくいといわれています。

骨の形成異常は遺伝的なものですが自宅の床を柔らかいものに変える、成長期には注意して見守り、適切な治療を施すなど、飼い主さんにできる対処方法もあります。

スコ 耳

折れ耳のスコティッシュフォールド同士の交配をすると、重度の骨軟骨形成異常を持って生まれることがあるので、ブリーディングの際には細心の注意が必要です。

心臓疾患

骨の異常は、内臓にも影響します。とくに肥大型心筋症はスコティッシュフォールドがかかりやすい内臓の病気のひとつです。心臓の壁が厚くなることで呼吸困難を引き起こす病気で、最悪突然死を引き起こします。

心筋症の予防は定期的な診察をして様子をみるほかありませんが、遺伝的になりやすいスコティッシュフォールドの場合は、とくに注意してみてあげる必要があります。

腎臓病

腎不全は猫種全体がかかりやすい病気のひとつですが、スコティッシュフォールドの場合は遺伝的なことが多いです。症状は、尿を多くするようになり、その分水も多くのむようになります。食欲不振が続き、次第に体力が低下していきます。尿毒症にまで発展すると、嘔吐を繰り返し、最悪死に至ることもあります。

この病気は、症状をやわらげる治療はできても、根本的な完治を目指す治療法はありません。そのため、普段から新鮮な水を飲めるようにする、ストレスの少ない生活をさせてあげるなど、飼い主さんは日常的に注意してあげる必要があります。

外耳炎

物理的に耳が折れているため、通気性が悪く細菌をためやすいため、外耳炎になりやすいのもスコティッシュフォールドの特徴です。耳のニオイが強くなる、黒くねばりのある耳垢が出る、しきりにかゆがるなどの症状がでたら、すぐに獣医師にかかりましょう。

耳が折れていないスコティッシュフォールドの場合は、耳が折れている個体に比べて耳の病気にかかりにくいといわれています。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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