ノミ~ネコノミの原因・治療・予防方法とは?~

身体をかく猫

日本には80種類以上存在するといわれているノミ。代表的なノミであるネコノミは体長2ミリほどの小さな虫で、猫や犬、人間の体に寄生し、吸血する害虫です。跳躍力に非常に優れており、体長の200倍も跳ねるためピョンピョン跳ねる姿を目にしたことがある方もいるのでは?同じような吸血昆虫である蚊はメスのみが吸血するのに対し、ノミはオスもメスも吸血します。ノミに刺されると猫も人間も激しいかゆみに襲われ、猫のノミに起因する疾患としては、ノミ刺傷およびノミアレルギー性皮膚炎、またノミによる感染症の媒介が挙げられます。

こんな症状に気をつけて

ノミのイラストノミが寄生すると、まずノミが刺した部分に痒みが生じます。猫が体を掻くようになったらノミの寄生を疑いましょう。寝ていた猫が起き上がり、突然後ろ足で体を掻く、グルーミングの際に毛を噛むようにして舐めていたりしたらノミが寄生している可能性があります。ノミの糞である黒い粒状のものが体毛の中で見つかったり、猫が寝ていた場所に落ちていたりしたら、それはノミが寄生している証拠。

ノミの唾液中のタンパク質などにアレルギー反応を起こすことが原因でノミアレルギー性皮膚炎を発症する場合もあります。アレルギー皮膚炎はおもに首や背中、お尻などに赤いブツブツ状の発疹ができ、痒みのため、患部をしきりにかいたりなめたりし、脱毛が見られることもあります。痒みがひどい場合、出血するほど激しく掻いてしまいます。

原因

ノミは草むらに多く生息しているので、屋外で飼っている猫は寄生の危険性が高くなります。また、犬と一緒に飼っている場合も要注意です。猫に寄生するのはほとんどがネコノミですが、ネコノミは犬や人間にも寄生します。犬が散歩の途中でノミを持ち帰り、それが猫に寄生してしまう恐れがあります。ノミは猫の体表上で交配し1日に20~50個の卵を産みます。卵は2~20日で幼虫になり、ノミの糞を食べ成長していきます。

治療方法

ダニ・ノミ予防自宅でノミ取りをしてあげる飼い主さんも多いと思いますが、決して手でつぶさないようにしてください。ノミがメスの場合、卵が周辺に飛び散ってしまいますので、ノミ取りをする際にはノミ専用の目の細かいクシを使用します。ノミ取り専用のシャンプーも市販されていますので、猫がお風呂を嫌がらないようであれば、体を洗ってあげるのも効果があります。

ノミが原因の病気にはノミアレルギー性皮膚炎をはじめ、瓜実条虫という腸内の寄生虫の媒介があります。自宅でのノミ退治だけでは不十分なので早めに動物病院を受診しましょう。動物病院では駆除薬の投与以外に、自宅で投与できる薬を購入することもできます。首の後ろに薬剤を滴下するスポットタイプや全身に噴射するスプレータイプのものなどがあります。、獣医師の相談の上、症状に合わせて使い分けるといいでしょう。

猫の治療と同時にお部屋にいるノミの駆除も必要不可欠です。猫を別の部屋に移動させ、市販のくん煙剤やくん蒸剤を使い、まだ孵化していない卵や成虫の駆除を行いましょう。

予防

予防薬を定期的(月に1回)確実に投与することが、ノミの予防に一番効果的です。
多頭飼いをしている場合には、ノミが見つかっていない猫にも駆虫薬を投与し、寄生が広がらないよう気をつけましょう。また、長毛の猫はノミが寄生していても気づきにくいので、飼い主さんがまめにチェックしてあげることが必要です。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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