震災と猫~福島の保護猫ポテちん

after1

先月のにゃんペディアで、’福島の猫たち~大震災から5年を迎えて~’をご紹介しましたが、弊社猫のポテちんも福島の仔。2014年に避難区域内で保護されたそうです。
弊社には、昨年の11月にやってきました。
そのポテちんに、最近、ある変化が起こっています。

ど~して懐いてくれないの?

シェルターでのポテちんは、アイドルでした。スタッフには愛想を振りまき、抱きすくめんばかりにしがみついて「撫でて撫でて」とおねだりする、そんな甘ったれ坊主だったのです。
ところが、弊社にやってきたポテちんは、なかなか心を開いてくれませんでした。
環境が変わったのが、よっぽど怖ろしかったのでしょうか。シェルターでは抱っこさせてくれていたのに、抱っこはおろか撫でることも叶わず、物陰に飲まず食わずで3日間も籠城しました。

before2
一歩近づけば2メートル退く。手を伸ばせば、首をすくめてぎゅっと固まる。殺気を感じて振り向けば、棚の上からじっとりとこちらを睨んでいる。そんな有様でした。
天井近くの暗がりでこちらを睨んでいる姿は、切れ込みの深い目頭と鼻筋を細く見せるブチ模様が相まって、まるで「人面猫」のようでした。

あれ?可愛くなった?

ところが、最近、ポテちんはすかっり懐いて甘ったれになりました。特に、社長にはべったりで膝の上に乗りっきり。少しでも姿が見えないと、鳴いて探します。これは「分離不安」なのではと心配するほど。ちょっと放っておけば、諦めて寝てくれますが…。

after3
家の中でナワバリも広がり、あちこち探検するようにもなりました。ごはんも「あれがいい」「これはキライ」とわがままをいうようになりました。
すると、ポテちんの見た目にある変化が起こったのです。
去勢が遅かったポテちんは、オス猫の第二次性徴がバッチリ出ていて、頬がムキムキにつっぱっていますが、それでも顔のラインが丸くなりました。アーモンドアイというよりおせんべいの柿のタネのような目には、恐怖で見開かれた瞳孔か針金のような瞳孔しか現れませんでしたが、くりっとした瞳になりました。そして、これには驚いたのですが、身体が細く、柔軟になったのです。腰や背中に目立っていた毛割れも、気にならないほどになりました。

after2
ふとすれ違ったときに、思わず二度見して、「あれ?おまえ、可愛くなった?」と確かめるほど、見た目も変わってきたのです。

「その愛が猫を変える」

ずいぶんと昔のことになりますが、猫とも新聞では「その愛が猫を変える」という特集記事を組んだことがあります(2011年12月発行・通算18号)。
編集部では、常々、ノラ出身の猫さんも、「うちの仔」になると目が大きく、可愛くなっていくのではないかと感じていました。甘い幻想かもしれないと思いつつ、ノラさんから家飼いになった猫さんの実例をたくさん集めて、そのビフォーアフターを検証したのです。
その結果、はっきりと、猫さんが美しくなっていくのが見て取れました。
険しく、細かった目は、丸くあどけなくなり、表情は軟らかく、毛並みはつやつやとしてきます。

before3
ポテちんも同じような変化を見せてくれました。
ただ、安心してスリムになるというのは想定外。仲間と争って食いだめをする必要が亡くなったからでしょうか。「淋しい女は太る」なんて本があったけど、ポテちんオスだし、第一猫だし。
まぁ、身体もしなやかになったので、ヨシとしようと思っています。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでにゃんペディアをフォローしよう!

月刊猫とも新聞
月刊猫とも新聞
猫さんとの暮らしをより豊かに、より楽しくするための情報をタブロイド判12頁(全頁カラー)に凝縮した、読み応えたっぷりの新聞です。

○ちょっと変わった視点からの巻頭特集
○猫の魅力にどっぷりはまった作家によるアート作品
○猫さんと気軽にふれあえるスポット
○猫と人との長いつきあいを教えてくれる猫神社巡り
○猫に関するブックレビューや猫ギャラリー案内・最新企業情報

等、様々な角度からの情報を、毎月一度、皆様のご自宅まで直接お届けする通信販売型の新聞です。
トップへ戻る