猫ちゃんの可愛いしぐさ『くねくね』,『くんくん』,『ふりふり』

猫 じっと見つめる

甘えてきたかと思えば、ぷいとどこかへ行ってしまったり、じーっと宙を見つめていたり、猫ちゃんの行動は予測がつきません。飼い主さんにとっては発見の連続で、そのたびに見せてくれるキュートなしぐさのひとつひとつが心を癒してくれます。でも、猫ちゃんのしぐさはかわいいだけじゃありません。猫ちゃんなりの立派な理由があるのです。

気持ちがいいと「くねくね」しちゃいます

猫 ごろりん猫は甘えたい気分の時、飼い主さんの前でゴロンとお腹を見せます。さらに、そのままの姿勢で、体をくねらせたり、体を左右に向けながら何度も転がったりすること、ありますよね。道ばたで野良猫がこんなふうにしているのを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。お気に入りの場所を見つけた猫はよくこのしぐさを見せます。

そこはきっと、猫にとって暖かくて気持ちのいい場所なのでしょう。体全体でその環境を楽しんでいるのです。
そして猫がくねくねするもうひとつの理由は、ズバリ背中がかゆいから。背中を床や地面にこすりつけることで、かゆいところを掻いている場合があります。猫がくねくねしているところを見つけたら、背中をかいてあげると喜ぶかもしれません。ただし、かゆみの原因がノミなどの寄生による場合も考えられます。念のため、ノミがいないかどうか猫の体を確認しておきましょう。

「くんくん」して情報収集

猫 くんくん猫は嗅覚に優れた動物。一説によると、人間の6~7倍ともいわれています。そのため、猫はまず匂いを嗅いで相手のことや周囲の状況を認識します。猫の鼻の頭は湿っているため、匂い物質をよく集めることができるのです。猫を初めての場所に連れて行くと、しばらくの間匂いを嗅いでいることがあります。そうすることで自分がいるところの情報を収集しようとしているのです。
猫同士が鼻と鼻をくっつけ合っているのも、情報収集のひとつ。お互いの匂いを嗅ぎ合い相手のことを知ろうとしているのです。顔の前に指を差し出されるとついつい匂いを嗅いでしまうのは、猫のそうした習性が影響しているとされています。指以外にも先の細いものを差し出しても猫は匂いを嗅ごうとします。

お尻「ふりふり」は戦闘開始の合図!

猫 たたかうおもちゃや猫じゃらしで遊んでいる猫を観察していると、飛びかかったり、ジャンプしたりする前に体を低くし、お尻を「ふりふり」させていることに気がつくはずです。一緒にしっぽも小刻みにゆらしています。なんともかわいらしいこのしぐさですが、実はここに猫のハンターとしての本能が表れています。

野生の猫は狩りをして暮らしていました。獲物に気配を悟られないよう、体を低くして草むらに身を隠し、お尻を小刻みに動かしながら飛びかかるタイミングをはかっていたのです。飼い主さんと一緒に室内で暮らしていても、おもちゃや猫じゃらしが動く様子を見ると、野生の本能のむくむとわき上がり、狩りをしていた頃のポーズをとってしまうというわけです。お尻をふりふりさせている時の猫はやる気満々、飼い主さんは猫の気が済むまで遊んであげましょう。

じっと見つめる先にあるものは…?

猫 じっと見つめる猫は人間には見えないものが見える、そう思っている人もいるようですね。なぜなら、宙の一点を見つめていたり、暗闇をじっと凝視したまま動かなかったり…。猫の視線の先には一体何があるのでしょうか?実はこの時、猫は何かを「見ている」のではなく「聴いている」のです。猫は人間には聴こえない高周波の音を聴き取ることができるといわれています。音のするほうに耳(顔)を向けじっとしているため、何もないところを凝視しているように見えてしまうのです。

また、猫は嫌いなものや苦手なものを見つめることはありません。猫の世界では、見知らぬ相手と目を合わせるのはケンカを売っていることを意味するからです。猫が目を合わせるのは親しい相手だけ。もし、猫がじっと見つめてくれたら、それは自分を気に入ってくれたと思っていいでしょう。「かまってちょうだい」と飼い主さんに伝えているのかもしれません。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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