白猫が手招きする豪徳寺【招き猫発祥の地】

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古代エジプトで神と崇められた猫さんですが、日本でも猫に関する神社は数多く存在します。
その多くは「蚕をねずみから守る存在として祀られたもの」と「人を幸せにしてくれた猫を祀ったもの」がほとんど。化け猫譚が多い日本ですが、化け猫を鎮めるための寺社は多くありません。

今回は、手始めに招き猫発祥の地とされる世田谷の「豪徳寺」をご紹介します。

井伊家ゆかりの豪徳寺

goutokuji_3東京都世田谷にある大谿山(だいけいざん)豪徳寺は、招き猫発祥の地と言われています。安政の大獄とそれに連なる桜田門外の変で知られる井伊直弼のずっとずっと前のご先祖に井伊直孝という人がいます。井伊直弼は近江彦根藩の第15代藩主でしたが、井伊直孝は2代目藩主。「井伊の赤鬼」と怖れられた豪傑です。
この直孝さんが鷹狩りに出た折りのことです。みすぼらしい小さなお寺の前を通りかかりました。お寺の名は「弘徳院」といいました。見ると、白猫が手招きしています。
直孝一行は、猫に誘われて寺門をくぐりました。
すると、辺りは俄にかき曇り、一面の豪雨に。直孝さんは、寺で雨宿りしながらご住職と話す機会を与えられたのです。

このとき、ご住職の話に感銘を受け、また。その人柄にも感じ入った直孝さんは、弘徳院に寄進を続け、そればかりかこの寺を菩提寺としたのです。
寺は、直孝さんの戒名「久昌院殿豪徳天英大居士」から豪徳寺と名を改めました。

招福猫児

今、豪徳寺の「招猫殿」には招き猫がみっしりと奉納されています。
よく目にする常滑系の三毛猫と違い、豪徳寺の招き猫は直孝さんの縁起に乗っ取った真っ白い猫。名を「招福猫児(しょうふくまねぎねこ)」といいます。〝まねぎ〟と濁るのは、当時の方言がそのまま残っているためだとか。招福猫児を奉納する「招猫殿」には、猫を眷属とする招福観世音菩薩さまが祀られています。

2010/10/24 14:23

直孝さんは彦根藩主でしたから、直孝さんを招いた白猫と深いご縁があります。そこで、彦根のご当地ゆるキャラにもなりました。

そうです、「国宝・彦根城築城400年祭」のキャラクターとして登場したひこにゃんがそれ。直孝さんを招いた猫は、今の世もあっちこっちで福を招いているのです。

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