猫ちゃんの発情期について正しく知ろう!

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早い子は生後5〜6カ月後ぐらいから、猫ちゃんは恋の季節、いわゆる発情期を迎えます。この時期をどう過ごすか、猫ちゃんと一緒に暮らす飼い主さんがきちんと考えてあげなければいけません。猫ちゃんは人間のように自由に相手を見つけられるわけではありません。相手選びからお見合い、妊娠、出産まですべて飼い主さんの手を借りなければいけないのです。産まれてくる子猫にきちんと責任を持てるのか考えた上で臨みましょう。

発情のサイン

猫は早ければ生後5〜6カ月後頃から、遅くとも1歳くらいまでに発情期がやってきます。オスとメス、それぞれ違ったサインを出します。

<オス猫の場合>

オス猫が出す発情サインでよく知られているのが「スプレー行動」です。スプレーとは部屋の隅や家具などを目がけ、立ったままおしっこを吹きかける行為のこと。これはメス猫に自分の存在をアピールさせるために行われるものです。猫の尿の臭いの元になっているのは、「フェリニン」というアミノ酸の一種で、これはなわばりを示したり、異性を引きつけるフェロモンにも関係しているといわれています。このフェリニンは成長とともに量が増えていき、去勢をしないオス猫が最も多いといわれます。そのため発情期を迎えたオス猫の尿はいつも以上に匂いがきつく、掃除をしてもなかなか匂いが取れません。このスプレー行動に悩まされている飼い主さんは多いと思います。ほかに甲高い太い声で鳴く、メスにのって首筋を噛む、生殖器をこすりつけたがるといった行動が見られるようになります。

<メス猫の場合>

メス猫が発情期に入ると、普段とは違う甲高い声で鳴くようになります。人間の赤ちゃんの泣き声に似ているともいわれ、かなりのボリュームなため、ご近所から苦情が来るのでは…と、飼い主さんにしたら気が気じゃないですよね。また、飼い主さんや家具などにやたらと体をこすりつけたり、床をくねくねと転げ回ったりします。さらに飼い主さんを悩ませるのが、一日に何度も“受け入れのポーズ”をするようになること。四つん這いで下半身をふるわせ、お尻を突き上げて足踏みをします。これは交合の挿入体勢OKを表すポーズですが、そばにオス猫がいなければどうすることもできず、飼い主さんにとってはなんとも切ないものですね。

お見合いをさせる

imasia_11749073_M子猫のうちからオス猫とメス猫を一緒に飼い、自然に交尾ができる環境ができていることがベストなのですが、そうでない場合、発情期を迎えたメス猫をオス猫のところに連れて行き、お見合いをさせることになると思います。

(猫のブリーダーさんのほとんどが、オス猫の元にメス猫を連れて行きます。発情期のオス猫は気性が荒くなっているのでケージ飼い、メス猫は放し飼いが一般的なので、オス猫のケージにメス猫を入れて交配させるそうです。)

ただし、ここで気をつけなければならない点がいくつかあります。まず、産まれた子猫はどちらの飼い主のものになるのかということ。メス猫の飼い主のもの、と思う人も多いようですが、誰もがそう考えるわけではありません。オス猫の飼い主さんが引き取りたいという場合もあるでしょうし、性別や模様を選びたい人もいるでしょう。悲しいことですが、中には病気をもって産まれてくることもあるかもしれません。そうなった場合、誰が責任を持つのかなど、出産後に起こるであろうあらゆる事態を想定し、お互いの飼い主さんが意思決定をしておく必要があります。

生まれてくる子猫に責任をもつ

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猫は交尾をすればほぼ100%の確率で妊娠し、一度に3〜6匹の子猫を産みます。そのすべての子猫を一緒に飼うことができるのか、里親は見つけてあるのか、飼育場所は確保してあるのか…、飼い主さんはそうした準備を済ませる必要があります。かわいい赤ちゃん猫を育ててみたいと思ったけど、産まれてみたら想像以上に大変だった…などと後悔することのないよう、金銭面の準備を含め、飼育環境を整えておく必要があります。出産は猫にとって命がけの行為なのです。子猫を産ませようと思うなら、飼い主さんもそれだけの覚悟をもって臨まなければいけません。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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