猫ちゃんに嫌われないための3箇条!仲良く暮らす秘訣を紹介

自由で気まま、気位が高い…猫ちゃんのイメージはこんな感じでしょうか。たしかに習性からいってもそのとおりで、猫ちゃんは束縛を嫌います。とはいえ、室内飼育をするならば、同じ家で生活する以上、猫ちゃんにも人間の生活に合わせてもらいたいと思う飼い主さんも多いはず。そこで「しつけ」はどうしたらよいのかという問題が出てきますが、そもそも自由を愛する猫ちゃんに「しつけ」は可能なのでしょうか…?

猫はマイペースなのが魅力

猫は、単独行動型の動物です。猫の先祖は「待ち伏せ・忍び寄り」をして、獲物を捕らえ、それを自らの糧として生きてきました。狩りをする場のなわばりには鋭い感覚を持ち、テリトリーに入ってくる侵入者には常に警戒していたはずです。猫にはハンターとしての本能があり、それにもとづいて生活しているわけです。その本能や習性を変えることはできません。 獲物をみつけたら捕まえたい、おいしそうなものがあれば食べたい、高いところに登りたい…などなど。それらすべてを含めて、猫を丸ごと愛することが、猫を飼う醍醐味でもあることを理解したら、いっしょに暮らすことがぐっと楽になるはずです。

猫よりも飼い主さんの「しつけ」?

たとえば犬は、元来群れで生活し、リーダーのもとで主従関係を守って暮らしてきた社会性のある動物です。そのためか、しつけや教育の効果がはっきり出るようです。けれど猫は単独で行動してきた動物なので、犬と同じしつけの方法をしようすることには無理があります。

猫は飼い主さんを犬のように「主人」だとは思ってくれませんし、そもそも主従関係という概念がないようです。飼い主さんに対しては、母猫に対するのと同じように「お腹が空いた」と鳴くとごはんが出てくる、「ドアを開けてほしい」とドアをガリガリするとドアを開けてもらえる、といったように認識しています。つまり、飼い主さんの意のもとに猫が動くわけではなくて、猫の欲するところを理解して飼い主さんが対応してあげるという関係です。また、猫は室内飼育をしているかぎり、飼い主さんとその家族との一対一の関係を築けばよいのであり、子どもや犬のように将来的に家の外の集団の中で生活する必要がありません。そう考えると、しつけをして人間の思うように行動させようとやっきになるよりも、猫の習性を理解して、よりよい関係を作ることを考えるべきなのです。

猫と暮らす上での心がけとしては、3つのポイントがあげられます。

  1. 猫が嫌がることはしない。
  2. 自分がされて困ることは、されないように工夫する。
  3. 問題が生じないように、予防を考える。

具体的にはどんなことなのか、みていきます。

猫が嫌がるのはどんなこと?

◎大きな物音や騒がしいのは嫌い

昔から「猫は大工と引越しが嫌い」といわれ、猫はのんびりお昼寝できるような静かな空間を好みます。人の出入りが激しい場所は落ち着かないし、大きな物音は敏感な猫の聴覚を刺激するのです。

◎ずっとかまわれているのは苦手

いわゆる「猫かわいがり」と呼ばれる、ずっとかまってベタベタとすることも猫が嫌がることのひとつです。もちろん、すり寄って行ったときになでてもらったり、ブラッシングされるのは好きですが、過度にさわられるのはあまり好きではありません。

とくに「かまいすぎ」の行為は猫をイライラさせ、ストレスに。結果として噛みつきやひっかきなど「猫にしてほしくないこと」を猫がしてしまうことにつながります。人間同士のように、相手の自由を尊重して適度な関係を保つのは、猫との関係でも同じなのです。

困った行動を防ぐには?

猫にしつけがききにくいとはいえ、家の中でいっしょに住むわけですから、されたら困るということはあるでしょう。具体的に、自分の家の中でどんなことをされたら困るのかをあげてみて、その防止策や対策を考えましょう。

◎こんな悩みにはどうすればいい?

  • 傷つけて欲しくないもので爪とぎする
  • 食卓にのぼってしまう
  • トイレ以外の場所で用を足す
  • 洋服を毛だらけにする

猫にされて困ることというと、たとえば上記のようなことがあげられるのでは?まず、爪とぎや高いところにのぼることは、猫の習性ですから、それ自体をやめさせることはできません。そのかわり、爪とぎを用意して、猫が自由に爪とぎできる場所を作ってあげる、爪切りを欠かさないなどの対策で、家具や壁などへの被害を最小限にくいとめることができます。また、食卓は高いところにあり、さらには食べ物があるわけですから、のぼりたがるのは当然です。食卓に食べ物を置きっぱなしにしない、食事中に猫に食べ物を分けるという習慣をつけないということを徹底しましょう。

トイレ以外の場所で粗相をしてしまうのは、トイレの形状やサイズ、あるいはトイレ砂が気に入っていないからかも。またトイレ掃除が不十分なため、そのトイレを嫌がっているという可能性も考えられます。猫が快適だと感じられるトイレ環境を整えましょう。

毛だらけ問題は、猫の抜け毛とおおいに関連がありますから、ブラッシングで抜け毛を減らすことが先決。そして猫のおもちゃになりそうなウール製品などの洋服は出しっぱなしにしないことも大切です。
こうしてみてみると、じつは猫の問題のある行動というのは、しつけをするまでもなく、飼い主さんの日々のケアとちょっとした工夫で、かなりの部分が防げるものだとわかりますね。

◎ほめてのばす

されたら困ることを猫がした場合、叱ることは有効なのでしょうか?残念ながら答えはノー。大声でどなったり、きつく叱ったりしても、猫には嫌な記憶だけが残り、何がダメだったのかはわかりません。それよりもほめることが大切です。乗ってほしくないところから降りたらほめる、トイレを上手にしたらほめるなど、ほめてのばしましょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでにゃんペディアをフォローしよう!

監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
トップへ戻る