キャットフードで健康な食生活を!

猫ちゃんがずっと健康でいられるために食事はとても大事なもの。かつては家族の残りものやご飯にかつおぶしを混ぜたりした、いわゆる「ねこまんま」をあげていた時代もありました。しかし、それでは猫ちゃんが必要とする動物性タンパク質はとても足りません。肉食で腸管が短い猫ちゃんに人間と同じような食事を与えていると臓器にも負担がかかります。また、子供と老人が必要とする栄養素が違うように、赤ちゃん猫と老猫では必要とする栄養素もカロリー量も違うはずです。そこで猫ちゃんそれぞれの状況にあわせて開発されたキャットフードをあげることが大切になってきます。最近のキャットフードは目的別にさまざまな種類が用意されています。美味しく食べて猫ちゃんが健康を維持できるよう、キャットフードを必要に応じて選ぶことも飼い主さんの大事な役目です。

キャットフードの種類

 キャットフードは目的別に、大きく以下の4種類に分かれます。

  • 「総合栄養食」
  • 「一般食」
  • 「その他の目的食(おやつ)」
  • 「療法食」

まず、必要な栄養素すべてが含まれるのが「総合栄養食」。その名の通り、その食事と水だけで猫の必要な栄養素を満たすので、日々の主食となります。パッケージにはその食事に適したライフステージが記載されていますから、猫の年齢にあわせて選べばよいでしょう。総合栄養食には、毛玉対策や肥満対策用など特別な機能を含むフードも販売されています。
 
dry-cat-food-1-1321947-640x480「一般食」は副食としても販売されているキャットフードで、いわば「おかず」。特定の栄養素を補助してあげる働きがあり、ふりかけタイプのものなどがあります。特定の栄養素しか補うことができないので、主食にすることはできません。パッケージにも必ず「総合栄養食と併用してお与えください」という記載があるはずです。
「その他の目的食(おやつ)」は食事の合間の間食としての位置づけです。間食用のフードは嗜好性が高いため、猫は好んで食べるようですが、欲しがるままにあげていては栄養が偏ってしまいます。1日に必要なカロリー量の10%程度を上限にごほうびとしてあげるようにしましょう。
 
最後にあげた「療法食」は、特定の疾病の治療や予防のための食事です。こちらは動物病院で診察を受け、獣医師の指導のもとにあげるもの。安易な自己判断によって、間違った療法食を選び長期間食べさせると、病気をさらに悪化させたり、別の病気を誘発してしまうおそれがあります。必ず病院で診断を受けてください。

ドライ or ウェット、どっちがお好み?

キャットフードは、さらにフードに含まれる水分量によってドライ、半生(ソフトドライモイスト)、ウェットの3つに分かれます。ドライタイプは水分含有量10%以下で、カリカリした歯ごたえがあります。歯垢がつきにくく重量あたりの栄養価が高いのが特徴。長期保存が可能というメリットもあります。一方、ウェットタイプは水分含有量75%程度で食事と一緒に水分補給をすることができます。風味がよいため猫は好んで食べますが、開封後は痛みやすいので猫が一度に食べきれる量のものを選びましょう。

あげすぎに注意!

成猫の場合、朝と夕方の2回に分けるのが基本ですが、2回では満足できない食欲旺盛な猫には、2回分(一日分)の量を3回に分けてあげる方法もあります。猫は少ない量を何度も食べる習性がありますので、量は同じでも回数が増えれば、その分、満足度は高くなるのです。また、キャットフードは栄養バランスがきちんと計算されていますので、分量を正確に計ってあげるようにしてください。食べ残しをそのまま置いておくのは衛生上よくないばかりか、猫がどのぐらい食べたかを正確に把握できなくなってしまいます。食べ残しはその都度片付けるようにしてください。

キャットフードの切り替え方

年齢に合わせてキャットフードも変えていく必要がありますが、猫は味覚や嗅覚が敏感な動物です。しかも好みもうるさいので、突然変えられると食べなくなってしまうこともあります。慣れないフードを食べると下痢や嘔吐をする場合もありますので、切り替えは1週間程度を目安に徐々に行っていきましょう。それまで食べさせていたフードと新しいフードを別々のお皿に盛り、少しずつそれぞれの量を変えていきます。最初は9:1から始め、翌日は8:2、翌々日は7:3といった具合に、少しずつ割合を変えていきます。また、新しいフードをごほうびとして一粒ずつ手からあげるのも慣れさせるためのひとつの方法です。猫が味に慣れてきた頃を見計らって皿に移すようにしましょう。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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