猫ちゃんが喜ぶ部屋づくりのポイント5つ

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室内飼育の猫ちゃんにとっては、家の中が世界のすべてです。さらに飼い主さんが一人暮らしの場合、猫ちゃんは一日のほとんどの時間をひとりで過ごさなければなりません。それだけに快適な住空間作りは大事なことなのです。猫ちゃんの祖先は、乾いた土地で狩猟をして暮らしており、本能的に外敵から身を守る術も身につけています。その習性は現代に生きる猫ちゃんたちにも受け継がれています。それらを理解した上で、猫ちゃんたちがリラックスできる家づくりを目指しましょう。

高いところに登りたい!

猫_高いところ1野生の猫は獲物を狙い、外敵から身を守るため木の上に登っていました。室内で飼っている猫がタンスや本棚の上など高いところを好むのはその習性が残っているため。この習性をいかして高いところに居場所を作ってあげると、猫は安心してくつろぐことができるのです。また、猫の運動不足を防ぐためにも、部屋の中に高低差を設けることはおすすめです。できれば部屋の中にキャットタワーやキャットウォークを設置してあげたいところですが、スペース的に難しい場合は、家具を階段状に配置するなどして、猫が上下運動できるような場所を作りましょう。その際に気をつけなければいけないのが、猫が登る可能性のある場所には物を置かないということ。せっかく高いところに登っても、そこに物があふれていては猫が落ち着けません。また、そこにあるものを猫が落としてしまうこともあるので危険です。猫がのびのびとくつろげる安全な空間を確保してあげましょう。

狭いところ大好き!

imasia_154520_M高いところ同様、猫は狭いところも大好き。これは猫の祖先が外敵から身を守るため、狭く暗いところを寝床にしていたことに由来するといわれています。段ボール箱やスーパーの紙袋などに入るのが好きなのはそのためですね。体が何かに包まれていると落ち着くようです。そこで体がすっぽり収まるような猫用ベッドや、ソファの後ろなど猫が隠れられる場所にお気に入りの毛布などを置いてあげると猫は安心。猫用ベッドはひとつではなく複数おいてあげるのがおすすめです。日当りがよい場所やちょっと高いところなど複数の場所匂いてあげましょう。

暑すぎ寒すぎには要注意!

猫は人や犬に比べると暑さには耐性があります。それは猫の祖先が気温の高い乾燥地帯の出身だからです。そのため熱中症になりにくいともいわれていますが、とはいえ、それにも限度があります。真夏の猛暑日に密閉された部屋で何時間もお留守番……、これは暑さに強い猫といえども、相当辛いはず。小さな猫(子猫)ならなおさらです。 猫は汗腺が少なくあまり汗をかかないため、体温調節が苦手なのです。猫が快適に感じる温度は26〜28度ぐらいといわれています。夏場の暑いときは、エアコンで温度調節してあげましょう。

一方で猫はとても寒がりです。ただし、常に暖房をつける必要はなく、猫用ベッドに毛布など温まれる空間を用意したりするなどすれば大丈夫。むしろストーブなどの暖房器具で猫がやけどするほうが危険なので、注意してください。ストーブには囲いをする、こたつは猫が入ったら温度を下げるなどの対策が必要です。お休みのときに猫用ベッドに湯たんぽを入れてあげるのもいいですが、その場合は、低温やけどの心配がありますので、お湯の温度を人間のものより低めに調節するよう注意してください。

そして、夏も冬も猫が自分で快適な場所を探せるよう、ドアを少し開けておくなど、部屋の行き来が自由にできるようにしてあげましょう。

食事の場所とトイレは離してほしい

衛生面を考えて食事の場所とトイレを離すのはもちろんですが、このことは猫の習性から考えても必要なことです。野生時代の猫は排泄場所と食事をする場所は分けて生活していたため、このふたつが隣り合わせにあると、そこで食べなくなり、トイレを使わなくなる恐れがあるのです。トイレを置く場所は、普段猫が生活しているところからあまり離れていないほうがいいでしょう。廊下の先の真っ暗な場所にあったりしたら、猫もいちいち行くのが面倒になってしまいます。しかし、テレビの近くなど、人の目が常にある場所は猫が落ち着かないので避けてください。

窓辺の景色でリラックス

cat sitting on a window sill and looking at the rainy city. Focus on the eyes of a cat

猫が窓の外をじーっと見ていること、よくありますよね。外に出たがっているのかな……と思う人も多いようですが、それはちょっと違います。子猫のときから室内で暮らしている猫にとっては、室内が自分の縄張りなので、そこから出ようとは思いません。ではなぜ窓の外を見つめているのか。近所の犬が散歩で通ったり、鳥が飛んできたり、木々が揺れたり……、窓の外ではいろいろな変化が起きています。きっと猫はそれらを眺めながらいろいろと想像しているのではないでしょうか。小鳥が近くにやって来ると興奮し、下あごを震わせるような「カカカ鳴き」をしたり、近所のノラ猫が歩いているのを見て身構えたりします。小鳥や近所のノラ猫は猫にとっていわば獲物、あるいはおもちゃのような存在。猫は室内にいても、こうした外敵から自分の縄張りを守ろうとしているのかもしれません。窓辺の景色は猫にとって唯一、外の世界とつながることのできる場所。猫のために外が見える工夫をしてあげましょう。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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