猫ちゃんのブラッシング方法

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猫ちゃんは、日々自分の体をなめて毛づくろいをする、きれい好きな動物。ここに飼い主さんのブラッシングケアをプラスすることで、さまざまな効用が期待できます。室内でいっしょに暮らすにあたって避けることのできない「抜け毛」の問題を解決するのはもちろんのこと、ブラッシングの刺激で血行をよくしたり、病気の早期発見ができたりといった健康効果、スキンシップによる飼い主さんとの関係向上、などなど。正しいブラッシングを覚えて、猫ちゃんの心と体の安定、そして飼い主さんとの快適な生活を実現させましょう!

ブラッシングを始める前に

imasia_15218744_bluching猫の毛の流れは、おおよそこのようになっています。

  • 背中   頭からしっぽに向かって
  • おなか  胸からお尻に向かって
  • 脇腹   背中からお腹に向かって
  • 顔まわり 顔の中心から外側に向かって

この毛の流れに沿って、ブラッシングをしてあげると、血行がよくなり、毛並みも整います。

子猫時代に母猫から毛づくろいをしてもらった記憶が残っているからでしょうか?多くの猫は、なでられることやブラッシングに比較的抵抗感が少ないようです。体を触られることやブラッシングを極端に嫌い、人にもなつかないといった猫は、子猫のときに母猫から離され、兄弟たちと一緒に過ごした時間が少ないといわれます。人間と同じく、猫も赤ちゃんのころからのスキンシップがとても重要ということですね。とはいえ、猫は個体差の大きい動物ですから、どうしてもブラッシング嫌いという猫も存在します。

ブラッシングを嫌がる猫については、すべてのお手入れにいえることですが「手早く」すること。ポケットにこっそり小さなコームやブラシを忍ばせておき、ひなたぼっこしながら気持ちよくお昼寝しているときやスリスリ近寄ってくれるご機嫌なときを狙って軽く一回でもブラシやコームでなでてみることから始めましょう。

また、基本的に猫は拘束されることを嫌いますから、延々と時間をかけてブラッシングするのは考え物です。頭や耳の後ろ、顎の下などは、猫が触れられるのが好きな箇所。まずはこれらの部位からはじめ、慣れてきたら背中、おなか、足へと移行していくようにしてみてください。

次はブラッシングのやり方です。

ブラッシングの方法

1)掃除しやすい日当たりのよい場所でスタート

まず、ブラッシングはどうしても毛が散ってしまうので、掃除のしやすい玄関先やリビングの窓際などでするのがよいでしょう。ベランダは脱走する可能性があるので、基本的にNG。
猫にもよりますが、なかにはブラッシングの追加をお願いしてくる猫もいます。そうした猫はきまって日当たりがよい時間帯、場所でしたがります。ということは、日当たりのよいあたたかな場所がブラッシングのベストポイントだということです。

2) 首からお尻に向かってブラッシング

猫がリラックスしたら、ブラッシング開始。まず首からお尻に向かって毛の流れに沿いブラッシングします。お尻をさわられることを苦手とする猫も多いので、この部分は力を入れずにスッと。

3) おなかは抱っこしてブラッシング

毛並みに沿って優しくとかします。短毛種はラバーブラシを、長毛種はおなかのあたりの毛がもつれやすいためコームを使ってとかします。ふたりでブラッシングする場合は、片方が抱っこをして、もう一人がとかすとスムーズです。

4) 顔まわりや足はコームで

顔まわりや足はコームを使います。コームの目を皮膚に直角にあててとかしましょう。
顔まわりは、耳の後ろ、ほほを、顔の中心から外側に向かってとかします。

ブラシの種類

<短毛種の場合>

皮膚の血行促進やマッサージ効果も期待できるラバーブラシを準備しましょう。ラバー本体に毛がくっつくので、取った抜け毛が飛び散りにくいというメリットも。初めてラバーブラシを使うとあまりにもごっそりと毛が取れるので「抜けすぎ?」と不安になるかもしれませんが、ブラッシングの刺激程度で取れる毛は、いずれ抜ける古い毛なので心配する必要はありません。顔まわりにはコームを使います。
短毛種は週1~2回を目安にブラッシング。ただし、抜け毛が増える春と秋の喚毛期は毎日行う必要があります。また手を水でぬらして猫の体をなでるだけでも、ある程度の抜け毛はとれます。最初はその方法からスタートするのもおすすめです。

<長毛種の場合>

もともと毛がもつれやすい長毛種。猫自身の毛づくろいでは、どうしても不足してしまうので、飼い主さんのブラッシングケアは必須。もつれをとるステンレスのコーム、余分な毛を取るスリッカー、目の粗いブラシを準備してブラッシングをしていきましょう。
目の粗いブラシで全体のもつれをとり、次にスリッカーブラシで背中の毛をとかします。顔まわりとおなかは毛が絡みやすいので、コームを使って丁寧にもつれをとっていきます。スリッカーブラシは先がとがったものではなく、先端に丸いゴムがついているものを選ぶと、猫の皮膚にも優しくおすすめです。
「耳の後ろ」「わきの下」「しっぽの付け根」「ももの付け根」の部分が、長毛種の猫の毛玉のできやすい場所。ここは重点的にブラッシングする必要があります。
長毛種は毎日のブラッシングをこころがけましょう。

ブラッシングのあとは、抜け毛掃除

ブラッシングで取れた毛は床の上に散っています。ブラッシングの際は毛を集めておいて、あとで掃除機をかけましょう。フローリングの床ならばフローリングワイパーもおすすめ。掃除機と違って夜遅くでも音が出ないので、気兼ねなくお掃除できますね。

catcomb1そして最後には粘着テープのコロコロを使いましょう。掃除機やワイパーで拾いきれなかった毛を取るのには最適。猫のいる家庭では、必須道具ともいえるコロコロ。日ごろから手近なところに置いておき、気がついたときにすぐコロコロする習慣をつければ、抜け毛のキャッチはもちろん、ホコリもとれて、きれいなおうちをキープできます。これで猫も人間も快適に過ごせるというわけです。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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