猫ちゃんの寿命は何年?獣医師が語る長生きの秘訣!

Senior’s hands holding little kitten

人間の平均寿命が伸びているように、最近の猫ちゃんはとても長生きです。一昔前までは、室内で飼われている猫ちゃんの平均寿命は10歳前後で、ノラ猫は5歳前後といわれていました。ところが今は20歳まで長生きする猫ちゃんも増えていますし、アメリカには、なんと38歳まで生きた長生き猫ちゃんの記録が残されています。

キャットフードの改良や獣医療の進歩など、猫ちゃんが長生きになった要因はいくつかありますが、一番は飼い主さんの意識の変化。具合が悪くなれば動物病院に連れて行き、年齢に合わせてキャットフードを変えていくなど、猫ちゃんと一緒に長く暮らすための努力を怠らないことが大きく影響しているのでしょうね。

平均寿命は何歳?

室内生活のみの「家猫」、室内と屋外を行き来する「半外猫」、そして屋外で生活する「ノラ猫」では、それぞれ平均寿命が違います。半外猫とノラ猫は交通事故に遭うこともありますし、猫同士のケンカなどが原因でケガをしたり、感染症にかかったりする危険性も高くなります。それらが原因で命を落としてしまうこともあるのです。そうした危険のない家猫はやはり一番長生きすることになるでしょう。

現在、おおよその目安として家猫の平均寿命は15歳、半外猫が13歳、ノラ猫が5歳〜10歳といわれています。

猫の年齢を人間に換算すると?

猫の成長スピードは年齢によって違います。一番スピードが速いのは誕生から2歳まで。生まれて半年で人間の10歳に、2歳のときは人間の24歳にまで成長します。その後成長は緩やかになり、1年が人間の4年に相当するペースで成長を重ねていきます。

3歳から10歳は人間の28歳から56歳に相当し、「成猫期(3歳から6歳)」「壮年期(7歳から10歳)」とそれぞれ呼ばれます。猫にとって精神的にも肉体的にも最も充実した年代といわれています。11歳から14歳までは「中年期」で、少しずつ老化が訪れます。そして15歳からは「老猫期」に入ります。寝ている時間が長くなり、視力も低下してきます。体の機能も弱ってきますので、少しでも変化が見えたら獣医師に相談するようにしましょう
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こまめな健康チェックが長生きの秘訣!

White Cat in a veterinary

一緒に暮らしている猫の寿命を少しでも伸ばしたい、ずっと元気で過ごしてほしい。これはすべての飼い主さんの願いではないでしょうか。そのためには猫の小さな変化も見逃さないこと。

野生の猫は敵に弱ったところを見せないようにして暮らすことに慣れているため、痛みや具合の悪さを隠す傾向があります。ノラ猫からおうちに迎えた猫の場合は、念のため年に一度は動物病院で健康診断を受けるようにしましょう。

自宅でできる一番のチェックは排泄物を調べること。

  • 下痢や便秘をしていないか
  • おしっこの色に変化はないか
  • 回数や量はいつも通りか

など、常に確認するようにします。
また、食欲や飲水量も健康をはかるバロメーターになります。

  • 食欲がない
  • 水を多量に飲む

などの症状が続いたら要注意です。
さらにこまめなスキンシップも大切にしたいものです。体に触れて嫌がるようなら要注意。

  • しこりがないか
  • 脱毛していないか

などチェックします。もちろん、鼻水や目やにが大量に出るなど、見た目の変化があればそれも病気のサインかもしれません。

飼い主の生活習慣が寿命を縮める!?

老猫猫は気ままな性格と思われていますが、じつはとても我慢強く、飼い主さんの生活スタイルに合わせようとする一面も持っています。

飼い主さんの生活が極端に不規則な場合、猫もその影響を受け落ち着きをなくしてしまい、食欲が減退することも。一人暮らしの飼い主さんが深夜遅く帰ってきて、寝ている猫を起こして遊ばせたりするのは厳禁です。猫の生活リズムを乱してしまうばかりか、強いストレスを与えてしまいます。

また、飼い主さんが喫煙者であればこちらも要注意。2002年にアメリカの学術誌に発表されたデータによると、飼い主がタバコを吸う家庭の猫がリンパ腫になってしまう確率は、吸わない家庭の猫のなんと2.4倍にもなるというのです。

副流煙を吸い込んでしまうことはもちろんですが、毛づくろいの際、被毛についた煙の粒子を舐めとってしまうこともその原因と指摘されています。

アロマ 猫

同様に、飼い主さんがリラックスのために焚くアロマオイルも猫にとっては有害な場合が少なくありません。「ティーツリーオイル」には強い毒性があることが知られていますし、アロマオイルの猫に対する安全性に関しては、まだまだ未確認なことが多いのが現状です。タバコの煙もアロマオイルも猫は拒否することはできません。猫が健康で長生きするためには飼い主さんが気を配る必要があります。

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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