猫の必殺技「サイレント・ミャウ」でへろへろに!?

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皆様は、猫さんの「サイレント・ミャウ」をご存じでしょうか。
ポール・ギャリコの『猫語の教科書』日本語版第12章『じょうずな話し方』、人間に対して〝すごいききめ”を発揮すると書かれてた、猫さんの最終兵器です。
え?ご存じない。それはいけません。

何度もこの攻撃を受けている猫上級者さんでさえ、なかなかサイレント・ミャウから身を守るのはむずかしいことです。ましてや、知らない人がこの攻撃を受けた場合、どんな目に遭うか知れたものではありません。
今回は、サイレント・ミャウについて考えましょう。

サイレント・ミャウって?

サイレント・ミャウというのは、猫さんの鳴き方のひとつです。
「鳴き方」といっても声は出しません。文字通り「サイレント=静か」な「ミャウ=ニャー」なのです。
特別に欲しいものがあるときや、特別にしてもらいたいことがあるときに、サイレントミャウは発動されます。
まずはこちらの目をジッと見て、やおら目を細めつつ、「声なき声」でみゃーと鳴く。

これがサイレント・ミャウです。
一説には、人の耳に聞こえないほど高い声で鳴いていると言われますが、この鳴き方の威力たるやメガトン級。たいていの人が言うことを聞かされてしまうのです。

最高の武器

冒頭でご紹介した『猫語の教科書』について、詳しくご説明しましょう。
この作品は、『ジェニィ』『トマシーナ』などの猫作品もあるポール・ギャリコ(ポセイドン・アドベンチャーの原作者としても有名です)の1964年の作品。
原題はThe Silent Miaow: A Manual for Kittens, Strays, and Homeless Catsで、「声なきニャー:仔猫・迷い猫・家なき猫のための手引」といった意味です。原題の通り、一匹の猫が人間を虜にして家に入り込み、思うままの暮らしを手に入れるノウハウを説いた作品です。

その中で、著者猫は、サイレント・ミャウについて、家に入れてもらいたいときやはじめて家の主人から食事中のお裾分けをもらうときなど特別なシーンで使うべきと説いていいます。『その効果たるや劇的です』『あんまり効果があるからこそ、使いすぎが禁物なの』(ちくま文庫版/訳・灰島かり)。
この著者猫は、サイレント・ミャウは、人間たちにとって「声も出ないほど感極まった思いが叫びになって現れた」と受け止められ、人間の感情を揺さぶって、人間たちを動かすのではないかと分析しています。

ほんとは最高の愛情表現

2641_2実際のサイレント・ミャウは、前述したとおり、人の耳には聞こえない高周波で鳴いているというのが定説。母親に甘えているときに出す声で、最高の愛情表現なのです。
つまり、この鳴き方は、あなたに最っ高に甘えている証。
だから、メガトン級の必殺技にもなるわけです。
コレを繰り出されると、たいていの人は膝の力が抜け、腰がへろへろ~っとなって理性のタガが飛び、猫さんによろよろと近づいて撫でずにはいられなくなるのです。

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